日本とフランスの子育て方法を比較!取り入れたい子育て方法
フランス流の子育てについては関連書籍も本屋で見かけることもあり、興味を持っているママも多いことでしょう。実際、フランス流の子育てと日本のそれはどこが違うのか、見習えるところがあれば実践してみたいと思っているママも多いはず。そこで今回は日本とフランスの子育て方法を比較しながら、フランス流育児についてお話します。
日本とフランスの子育て比較【環境編】
生まれた時から一人でベッド
ママとパパは夫婦の部屋で眠り、夜、赤ちゃんの様子がわかるよう、枕元に赤ちゃんの部屋につながっているベビーフォンを置いていることがほとんどです。夜泣きや夜間の授乳は、そのたびにママやパパが起きて赤ちゃんの部屋であやしたり、母乳やミルクを飲ませたりします。
このように両親の寝室と赤ちゃんの寝室は切り離された空間であり、夫婦の時間と赤ちゃんとの時間は互いに独立したものになっているのが特徴です。
フランスはおしゃぶりが手放せない
これは、口呼吸ではなく鼻呼吸をさせるためだという説もあります。しかし実際のところ、おしゃぶりを止めさせるきっかけもなく、本人が自発的に止めるまでは放置しておくというスタンスのフランス人ママやパパが多いというのが現実かもしれません。
外でぐずったり泣いていた子どもも、お気に入りのおしゃぶりを口に含むと大人しくなるというパターンも多いので、親にも子どもにも便利なアイテムであることに違いありません。
家族の時間を大事にする
週末は家族で大きな公園に出かけ、散歩やピクニックを楽しんだり、美術館や映画館に足を運んだりなど、家族で過ごすひとときを大切にしています。日本のパパによくありがちな、週末の残業やゴルフの接待などはほとんどないので、休みの日は家族単位出かけることがフランス人の日常です。
フランス人家族を見習って、パパがお休みの日はできるだけ家族でお出かけするなど、一緒に楽しめる時間を持てるようにしたいですね。そうすれば家族の絆も深まります。
日本とフランスの子育て比較【しつけ編】
子どもが泣いていてもそのままにしておく
それにそうして泣かせておけば、呼吸器官も鍛えられますし、そのうち泣き疲れてぐっすりと眠ってしまうというのが理由のひとつでもあります。もちろん、泣いている理由が汚れたオムツだったり、お腹が空いている場合はきちんと世話をしますが、明らかにそれらが理由ではない場合、ただあやすために抱っこはしません。
フランス人は赤ちゃんに抱き癖がつくのを嫌がるため、泣いたからと言って抱っこはしないようです。しかし日本のママとしては、泣いている我が子を見て見ぬふりするのは難しいですよね。
柔道で体と心を鍛える
パリ市内でも、放課後や土曜日に、KIMONOと呼ばれる胴着姿で歩いている子どもを見かけることも決して珍しくはありません。胴着はフランスのスポーツショップでも簡単に手に入れることができます。
柔道は体はもちろん、精神面も鍛えることができ、かつ礼儀も学べるということで親にも子どもにも大人気の習い事の一つとなっています。学校によっては、体育の選択科目のひとつに柔道があることもしばしば。
過去にはフランスの有名な柔道選手が政治家になりスポーツ相を務めたりなど、柔道はフランスでも幅広く定着しています。
自立心を育むしつけ方
子どもは友達と遊具で遊んだり、かけっこをしたりして、ママは公園内にあるベンチに座り本を読むか休んでいることがほとんどです。子どもが転んでも、すぐに立ち上がって手を貸すこともありません。
これは、親が先回りして子どもを助けたり、手伝ったりせず、子どもが友達と遊ぶ中で1人で学ぶことを尊重しているからです。走って転べば痛いから、次回からは自分で気を付けるようにするなど、子どもの自立心を育てようとしているのです。
今後取り入れたいフランスの子育て文化
食事の時間で家族とコミュニケーション
その分、週末の食事はゆったりと時間をかけて手の込んだものを作ってみたり、デザートのタルトやケーキを子どもと一緒に作って焼いたりなど、食を通しての親子のコミュニケーションは盛んです。フランスのスーパーには、簡単に混ぜて焼くだけで子どもにも気軽に作れるケーキの材料なども揃っています。
また週末に家族で祖父母の家に行って、おしゃべりをしながら一緒に食事をすることも珍しくありません。時にはそこに叔父さんや叔母さん、いとこなども加わり、特に大きな理由がなくても親戚一同揃って家族の食事会を楽しむこともあります。
こうやってフランス人は家族や親戚との絆を大切にしているのです。日本のママやパパも、たまには週末に子どもと一緒に料理してみたり、子どもと焼いたケーキを持参して祖父母の家に遊びに行くのもよいかもしれませんね。