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子どもの脳の育て方を知りたい。遊びや生活の中で養う脳の育て方

子どもの脳の育て方を知りたい。遊びや生活の中で養う脳の育て方

身体的なことから精神的なことまで、子どもの成長はめざましいものです。ママにとってわが子の成長は、かけがえのないものでしょう。ではそれらの成長を管理している脳について、どのように成長していくかご存知でしょうか。今回は子どもの「脳」にスポットを当ててご紹介したいと思います。

年齢別で知りたい、脳の成長の仕方

0~3歳は増えていく時期

子どもの脳は、ママのお腹の中にいるときから作られ始め、誕生から6歳ごろまでに急激に成長します。脳にとってこの時期にいかによい成長をするかが重要です。

0歳から3歳は、神経回路が爆発的に増え続ける時期といわれています。生まれたばかりの赤ちゃんには、神経伝達網といわれるシナプスがほとんどありません。そこから3歳までに新しい経験をすることで、神経回路を作りすさまじい成長を見せます。人間の脳は3歳までに8割方完成してしまうのです。

多くのシナプスにより神経伝達をよくすることで、脳の働きが活発になります。この時期の脳の成長スピードはとても速く、一日一日が大切なのです。子どもとの触れ合いの中で、たくさん良質な刺激を与えるよう心がけましょう。

4~6歳は間引きされる時期

次に4歳から6歳の脳では、なにが起こっているのでしょう。3歳でピークだったシナプスの増加が緩やかになります。そして今度は作り上げた回路のうち、使用頻度があまりないものを消していくのです。いわゆる「間引きの時期」といわれています。

間引きをすることで、本当に必要な回路だけを残すことができ、脳の質が向上します。必要なものと不要なものを正確に整理して、脳のベースを作る時期なのです。この時期になると脳の9割ができあがるそうです。

この年齢は脳自体が、自己管理能力の素質を育てようとしているときです。ママは質のよい回路を強化できるように、また悪い回路を断ち切れるようにサポートしましょう。あまりよくない習慣があれば避けるようにしてくださいね。

気を付けたいマルトリートメント

「マルトリートメント」という言葉をご存知でしょうか。「マル=悪い」「トリートメント=扱い」という意味で、あわせると「不適切な養育」となります。不適切とされる行動は、かなり広い範囲で考えることができます。例えば、激しい夫婦喧嘩・過干渉・感情に任せた暴言・過度なスマホやタブレット育児・他者との比較などがあります。

いずれにせよ、子どもの脳や心を傷つけてしまう行為です。脳はストレスを感じると苦しみや自信を守るために、変形を起こすことがあるのです。変形が起こると理解力の低下、記憶力や認識低下、うつなど色々な弊害が出てきます。

ママも一人の人間、感情的に怒ってしまうこともありますよね。そんなときは、一度深呼吸してみてはどうでしょうか。

遊びの中で脳を育てていく行動編

絵本の読み聞かせをする

子どもが大好きな絵本の読み聞かせ。この読み聞かせは、脳の中で心の動きに関係する「大脳辺縁系」にとてもよい刺激を与えます。

絵本の読み聞かせにより、喜怒哀楽をただ感じることから、「これは嬉しいこと」「これは悲しいこと」など、それぞれの感情を理解できるようになります。そして理解することで、その感情をコントロールできるようになるのです。理性を働かせて感情をコントロールすることは成長において大切なことです。絵本による疑似体験が感情部分の脳を刺激し、心を豊かに育てます。

絵本を読むときは、「子どもが選んだ本を否定しない」「オーバーなリアクションは控える」「アドリブを入れない」などのポイントがありますよ。ママの普段の読み方はどうでしょうか。

五感を刺激するお散歩

子どもと一緒に散歩をしていますか?歩くことは体力の基礎を作るだけでなく、それ自体が脳への刺激になり影響をもたらすことがわかっています。

また散歩をすることで、外からの様々な刺激を脳に受けることができます。太陽の日差しを浴びたり、花の匂いをかいだり、虫を見つけたり。その一つ一つがよい刺激となって、脳を活性化させていくのです。

散歩をするときは交通ルールに気を付けて、早く歩こうとせず子どものペースにあわせましょう。子どもがなにか観察をして集中しているときは、危険なことでない限り邪魔をしないでくださいね。過度に潔癖になり過ぎず、触りたそうなときは触らせてみましょう。きっと親子の会話も弾むのではないでしょうか。

手先、指を使う遊びを取り入れる

手先や指は、脳と密接な関係があります。胴体や足に比べて手先や指から受ける刺激は、脳への圧倒的な影響力をもつのです。そのため指先などを使う遊びを取り入れることで、脳を育てることができます。

遊びの例としては、赤ちゃんであればガラガラや、ボタンを押すと音が鳴るおもちゃなどよいでしょう。もう少し大きくなれば、積み木や粘土、折り紙やシール貼りなどもおすすめです。集中しているときは、途中で話しかけず見守りましょう。

また遊び以外にも、手づかみで小さなおやつを食べたり、ボタンを自分で留めてみたりといった動作も脳への刺激となります。日々の生活や遊びの中で脳の成長を促すことができます。ママは子どもが指先を使うことを意識してみましょう。

子どもの脳を育てていく生活編

早寝早起きの習慣を身につける

脳のためにも「早寝早起き」の習慣を身につけましょう。人間は元来、日中活動をする生き物です。そのため、「朝早く起きる」「日中体を動かす」「夜になったら寝る」というリズムが一番人間の体に適しています。この流れにあった生活をすることで、脳も体も一番機能を発揮しやすい状態になるのです。

そして朝の光で脳内の「セロトニン」という物質を活発に生成します。セロトニンが不足すると、特に脳の感情を表す部分でバランスが崩れ、不安になったり情緒が安定しなくなってしまうのです。

また、朝の光で脳は体内時計を地球時間にあわせます。体内時計は睡眠、体温、ホルモンの分泌などのリズムも刻むものなので大切ですね。早寝早起きと十分な睡眠を意識してみましょう。
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