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出産時にお腹につけるモニターで何がわかる?役割や見方を紹介

出産時にお腹につけるモニターで何がわかる?役割や見方を紹介

陣痛の進みが分かる!子宮収縮曲線の見方

基準陣痛は3分周期で持続時間が1分

妊婦さんが陣痛の状態を正確に伝えることは難しいですよね。ですのでモニターの子宮収縮曲線を見て判断します。子宮が収縮して陣痛が起きているときを「陣痛持続時間」、休止して陣痛が起きていないときを「陣痛間欠」といいます。また、陣痛持続時間と陣痛間欠を合わせた時間を「陣痛周期」といいます。

「陣痛強度」という子宮収縮の強さは正確に測定することが難しいので、陣痛周期と陣痛持続時間を見て判断します。

普通の陣痛の場合、子宮口が4~6cmのときは陣痛周期が3分、子宮口が7~8cmのときは陣痛周期が2分半になります。このときの陣痛持続時間は70秒です。

子宮口が9~10cmから分娩台に上がる分娩第2期は陣痛周期が2分で、陣痛持続時間は1分です。

微弱陣痛だと周期が長く持続時間が短い

「微弱陣痛」には、始めから陣痛が弱い「原発性微弱陣痛」と、途中から陣痛が弱くなる「続発性微弱陣痛」があります。

微弱陣痛は、三つの項目の一つでも当てはまる場合に診断されます。
(ここでは、子宮口7~8cmの頃の例を紹介します)
・子宮内圧(正常時45mmHg)が10mmHg以下になる。
・陣痛周期(正常時2分30秒)が6分以上になる。
・陣痛持続時間(正常時70秒)が40秒以下になる。
こういった状態の場合、分娩がスムーズに進まなくなってしまいます。

通常、胎児への影響はあまりありません。前期破水したときは抗生物質などで陣痛を促します。ママの疲労と胎児や子宮の羊水感染の恐れがあるので、お産が長引くのは危険だからです。

周期が短くなり持続時間が長いと過強陣痛

「過強陣痛」とは、子宮が収縮しすぎて陣痛が強すぎることです。

過強陣痛は、三つの項目の一つでも当てはまる場合に診断されます。
(ここでは、子宮口7~8cmの頃の例を紹介します)
・子宮内圧(正常時45mmHg)が80mmHg以上になる。
・陣痛周期(正常時2分30秒)が1分以内になる。
・持続時間(正常時70秒)が2分以上になる。

こういった状態の場合、胎児が苦しくなってしまって危険です。子宮収縮の圧迫で胎児機能不全になってしまったり子宮破裂の可能性が高まってしまったりするため、改善しない場合は緊急帝王切開に変更します。また、子宮の収縮が回復した場合、それまでの子宮の疲労があるために微弱陣痛になってしまうこともあります。

まとめ

出産時につけるモニターの役割や見方、そこから分かることを紹介しました。

胎児の心音や陣痛の状態を流れで記録することで危険を早めに察知できるので、安心してお産を進めることができるのですね。

自分の数値が正常なのを見て安心できることはよいことですが、逆に心配になってしまうこともあるかもしれません。しかし大まかなことが分かっても、細かい読み方までは難しいものです。モニター画面や記録用紙を見て心配になっても、まずは先生に確認してくださいね。
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