妊娠中に飛行機に乗るなら安定期!準備を整えて機内で快適に過ごそう
旅行や里帰り出産のためなど、妊娠中でも飛行機に乗る機会もありますよね。飛行機に乗るなら安定期がよいといわれていますが、その理由はご存知でしょうか。安定期がよい理由をはじめ、空の旅を快適にするためにしておきたい準備や、飛行機に乗る際に気をつけたいことをまとめました。
飛行機に乗るなら安定期がよい理由とは
胎盤の形と機能が完成しママの体調が安定へ
妊娠5カ月に入ると、ママの子宮の中で胎盤が完成しお腹の赤ちゃんに臍帯(さいたい)を通して安定的に栄養が届けられるようになります。このころ赤ちゃんの主だった器官の形成がほぼ完了し、流産が起こりにくくなります。
体調がよければ、医師からマタニティヨガやマタニティスイミングなどの運動の許可が出るなど、妊娠中でも活動しやすい時期といえますね。体調だけではなく心も落ち着く時期ともいわれ、心身ともに安定するころになりますよ。
お腹もまだあまり大きくなく圧迫されにくい
妊娠後期から臨月にかけては、座っているだけでもお腹が圧迫されるように感じますが、安定期のころはまだ圧迫を感じるほどではありません。飛行機の座席に座っても、つらいと感じることは少ない時期といえますね。
飛行機には数時間~数十時間乗ることがあります。長時間座っている姿勢を保つことは、妊娠後期では大変です。ですが安定期のころであれば、まだ長時間座る姿勢を保った状態でも快適に空の旅を楽しむ余裕がありますよね。
主治医に必ず相談して許可の確認を
2017年に医師専用コミュニティサイト「MedPeer」で行われた「妊娠中に国内の飛行機に搭乗してもよいでしょうか?」という質問に対し、現役産婦人科医150名中、43%が「主治医が許可すれば、飛行機に搭乗してもよい」と答えています。主治医の多くは、細心の注意を払った上でリスクが少ない状態であると判断し、許可を出すそうです。
もちろん許可が出れば100%安全というわけではありませんが、飛行機に搭乗できる状態かを主治医に確認しておくことは大切ですね。
妊娠中でも機内で快適に過ごすための準備
航空会社の妊婦向けサービスを利用しよう
事前改札や優先搭乗として、搭乗のときに優先的に機内へと案内してもらえるサービスがあります。ファーストクラスや航空会社のステイタスカード保持者よりも先に機内に案内してもらえるため、ゆっくりと座席に向かえます。
機内で荷物を頭上の収納BOXに入れる場合も、客室乗務員の方が行ってくれますし、困ったことがあった場合も対応してもらえます。航空会社オリジナルのマタニティマークタグが貰えることもありますよ。
トイレにすぐ行ける座席を指定して
トイレを我慢するのではなく、トイレに行きやすい環境を作る方がよいといえますね。トイレにすぐ行ける座席を指定するのがおすすめです。通路側なら座席への出入りも楽になりますよ。狭く揺れることもある飛行機の通路を長く歩かなくて済むように、トイレに近い通路側の座席がよいですね。
足の負担を軽減するフットレストを持ち込む
足を少し上にあげることでむくみの予防ができます。ファーストクラスの座席なら、座席にフットレストがあり足を上げることができますが、エコノミーではそこまでのサービスはありませんよね。
サービスがないなら、自分でフットレストを持ち込んでしまえばよいといえます。簡易的なフットレストは100円ショップなどでも購入できますので、機内に持ち込んで利用するのもよいですよ。念のため、客室乗務員の方に利用可能か確認するようにしてくださいね。
飛行機に乗る際に妊婦が気をつけたいこと
母子手帳と保険証は必ず持参しよう
たとえ安定期とはいっても、妊娠中は何が起こるかはわかりません。万が一搭乗中に体調が悪くなった場合、着陸後すぐに病院に行かないといけないかもしれません。このようなときに、手元に今までの経過が分かる母子手帳があるとよいですよね。
妊娠中の飛行機の搭乗はリスクがあることを考え、万が一のときに対応できるようにしておくことも大切です。できれば、主治医の連絡先などもあわせて持ち歩くようにするとよいですね。