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ロンドン育児の「あたりまえ」とは?日本と異なる幼児を取り巻く環境

ロンドン育児の「あたりまえ」とは?日本と異なる幼児を取り巻く環境

バスの1階には2台分のベビーカースペース

ロンドンのバスといえば赤い2階建てバスですが1階部分の運転士の真うしろにあたる前方右部分には座席がなく、車いす兼ベビーカースペースとなっています。大型ベビーカー2台がゆうに入ります。

乗りたいバスがきたら手を挙げて意思表示をすると、運転士さんが後方にある降車用のドアを開けてくれます。車両にもよりますが、車いす乗降用のスロープを自動で出したりバスの車高自体を調整したりして乗り込みやすくしてくれます。

専用スペースにベビーカーを止め、車輪にロックをかけたら運転士さんのところに行きバス代を払います。ここまで終わってようやく出発です。ちなみにこれはスペースに空きがある場合なので満員の際はすげなく運転士さんに首を振られ、次のバスを待たなければなりません。

階段の前にはいくつもの「手」がある

きれいに整備されたモダンな駅もあれば、世界最古の地下鉄というのもうなずけるほど古風な駅もあるのがロンドンの地下鉄事情です。日本ではあたりまえとなりつつあるエレベーターの設置がされていない駅などいくらでもあります。

「ああ、この駅も階段しかないのか」とベビーカーを押しながらため息をついたことは数えきれません。しかし不思議と不便な思いはしないのです。

それは階段に差しかかるとどこからともなく「手を貸しましょう」と声をかけられるからです。ベビーカーを一緒に持ち上げて階段の上り下りをしてくれるのは若い男性のこともあれば、中年の女性のこともありました。

とても自然で、なんでもないことのように手を貸して下さるその姿に「自分もそうありたい」と思ったものです。

まとめ

慣れとは恐ろしいものでいつのまにかこうしたことが「あたりまえ」になってしまい、帰国してからは逆に日本式に戸惑うこともたくさんありました。自分にとっての「あたりまえ」が通用しないと、落ち込んだり悩んだりしてストレスがたまりがちです。

でも「あたりまえ」と感じることは人によって違い、国によって、環境によっても異なるものです。そのことに私自身が早く気づいていれば、いちいち違いに目くじらをたてたりせずに、むしろ楽しむ余裕をもっと持てたのではと今さらながら思います。
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