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パリ在住ママが語る新型コロナウイルスの現状。子どもとの暮らしの変化

パリ在住ママが語る新型コロナウイルスの現状。子どもとの暮らしの変化

外出禁止令により変化した日常生活

家族3人でアパルトマンに引きこもる

外出禁止令が出たことにより、パパも自宅勤務となりました。4月からはコロナウィルスの影響でパパの勤める会社は「休業」状態、期間限定の「実質的失業者」となっています。政府の指示により、たとえコロナウィルスにより経営悪化しても「それを理由に社員を解雇してはならない」と決められているので、早く復活することを祈るのみです。

友だちの家庭ではパパが居間で仕事をしたがり、ママと子どもは静かにしなければならないので「ストレスになる」とママが話していました。また、パパが常に家にいることにより家事が増えたと感じている友人も多いようで、我が家も例外ではありません。

私は毎朝、早起きして自分の時間を確保するようにしています。一度娘が起きると、夜寝るまで私自身の自由時間はほぼゼロの状態。先が見えないので、私自身のストレスを溜めないことも大切です。

娘は外出禁止令が出てから一度も正門から外へは出ていません。子連れでも1時間以内、自宅から1km範囲内の散歩は認められているのですが、怖くて出たくないそうです。時折中庭で花を眺める程度の外出のみになっています。

パパは家から出たがらず、食品の買い物はおろかゴミ捨てにすら出ようとはしません。私の負担が増えるので、そこは少し困っています。

毎日楽しく過ごせるように工夫

2日に1回、私がアパルトマン中庭横のゴミ捨て場に行くときに娘も一緒に来て、外の空気を吸うようにしています。中庭は住人しか通りませんし、滅多にすれ違うこともないので外の通りよりは安心できるようです。6歳の娘は子ども用ミニカメラで花の写真を撮ったり、アリの行列を眺めたりしています。

室内では娘が退屈しないよう、工夫して遊んでいます。樹脂粘土で好きなキャラクターの人形を作ったり、ビーチテントを部屋に広げてピクニックしたりしています。部屋が散らかるのが気になりますが、娘が楽しめるのが一番です。

午後は日の当たる主寝室で動画を見ながら一緒に体操したり、ボール遊びをしたり。運動不足になりがちなので注意したいですね。毎晩8時になると医療従事者をたたえる拍手を行っているのですが、私も娘と参加して精一杯の拍手を送っています。

娘は以前にもまして甘えん坊になり、ちょっとしたことでもすぐに泣くようになりました。精神的に少し不安定になっているのを感じるので、気をつけたいと思っています。

勉強はアプリで自習も。親が先生代わり

娘は現在小学一年生で、フランスの現地校に通っています。学校が休校になったと同時にたくさんの宿題を抱えて帰ってきました。そして定期的に担任から「宿題メール」も親宛てに届きます。先週からは「klassroom」というファイル共有アプリで勉強に必要な資料を担任と共有することになりました。

毎朝、テレビ局France4で9時から放映されるフランス語と算数の番組を見てから、私と漢字やカタカナの勉強をしています。そしてパパが起きてくるまで学校指定のアプリで算数やフランス語の勉強をオンラインでしています。

午後はおやつを食べてからパパと1時間、フランス語のリスニングやライティングの勉強をし、私と体操タイム。当初は生活ペースがつかめず手探りでしたが、2週目に入りやっとリズムがつかめてきました。今は親が先生代わりです。

まとめ

フランスのマクロン大統領は、テレビ演説の中で何度も「Nous sommes en guerre」と繰り返していました。訳すと「私たちは戦争状態にある」となります。厳かな雰囲気の中、フランス国民に向かって語る大統領の姿は印象的で、「私たち一人一人が気持ちを引き締めて戦わなければならない」という気持ちにさせられました。

実際、スピーチ後からフランス人達の意識は高まり、外を歩く人の姿は少なく、歩いている人も足早に通り過ぎていきます。立ち話を楽しんでいたフランス人の日常はなく、マスクをしたりマフラーをマスク代わりにしたりして声を発することもありません。この見えない敵との戦いが早く終わるように、みんながルールを守っています。

少しでも早くこの事態が収束し、何気ない幸せにあふれた日常が戻ってくることを願ってやみません。
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