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新型コロナウイルス対策!乳幼児がいる家庭の環境面の感染予防法

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身の回りの物品を消毒してみよう

それでは先程のページで調製した次亜塩素酸ナトリウム希釈液を使って、実際に身の回りを除菌していきましょう。

【用意するもの】
・次亜塩素酸ナトリウム希釈液・・・500ml
・ペーパータオル(キッチンペーパーでもOK)・・・4~5枚(※)
・ビニール袋・・・1枚
・布巾or雑巾・・・1枚
・洗面器orバケツ
・マスク
・ゴム手袋


※ペーパータオルやキッチンペーパーが入手困難な場合は布巾や雑巾を多めに準備したり、着古した肌着やTシャツを切ったウエスで代用しても構いません。
【準備】
・作業時にはゴム手袋とマスクを装着して、換気をしましょう(塩素ガスを吸引することで、気分が悪くなることがあるため)

・消毒したい物品に手垢などの汚れが付着している場合には、消毒前に水洗いしたり、掃除用洗剤を使って拭いたりして汚れを取り除き、十分に乾燥させてください(汚れが付着した状態や水に濡れた状態だと除菌効果が低下するため)

【手順】
①洗面器(バケツ)に次亜塩素酸ナトリウム希釈液(以下、希釈液と記載)を入れます

尚、希釈液をスプレー式容器に入れて直接噴霧する方法は、物品表面に付着したウイルスを拡散させたり、塩素ガスを吸引したりするリスクを高めるため、避けてください。

②希釈液の中に必要枚数(=除菌する箇所数分)を浸し、1枚ずつ軽く絞ります

このとき、使い捨てではない布巾などのクロスを使用する場合も1枚を使いまわして様々な箇所を除菌することは避けましょう。一度どこかを拭いたクロス(菌やウイルスが付着している)を再度希釈液の中に戻すことは不潔ですし、クロスを使いまわすことで、菌やウイルスをあちこちに拡げてしまうリスクもあります。

③②のクロスで、人の手がよく触れる場所を中心に除菌したい物品を拭いていきます

このとき希釈液がしみ込んだクロスを広げて、物品を包み込むよう拭くと隅ずみまで希釈液が行き渡りやすくなります。クロスは一方向にだけ動かし、往復させない(拭き取った菌やウイルスを再度物品に付着させないため)こともポイントです。

金属やメラミン製でなくても、水分が入りこむことで故障の可能性がある電化製品や電池式のおもちゃなどについては固めに絞ったクロスで拭くなど、実施は自己責任でお願いします。(清掃や除菌を簡便にするためにシリコン製のカバーなどで覆うのも一つの方法です)
~人の手がよく触れる場所(例)~

感染予防のための環境消毒では、人がよく触れる場所のポイントをおさえて除菌・消毒することが大切です。場所別に例を挙げると、以下のような感じです。

◆リビング・キッチン
⇒蛇口、ドアノブ、調理台、コンロのスイッチ、冷蔵庫や電子レンジの扉、引き出し、戸棚の取っ手、照明のスイッチ、テーブル、椅子の背もたれ、リモコン類

◆トイレ・洗面所
⇒ドアノブ、トイレットペーパーホルダー、水洗レバー、便座、便座ふた 蛇口 など

◆その他
⇒PCのキーボード、マウス、スマホ、子どもの絵本・おもちゃ など

④10分間放置した後に、布巾で水拭きします

希釈液に使用した次亜塩素酸ナトリウム原液によっては、水拭きやすすぎは必須ではありませんが、次亜塩素酸ナトリウムの金属腐食作用や漂白作用、塩素臭が残ることを考えると、しっかり水拭きをしておくと安心です。

⑤除菌に用いたキッチンペーパーはビニール袋など入れて、口を縛ってから捨てます。使い捨てでないクロス類は洗剤でよく洗い、乾燥させます。最後にゴム手袋を外し、ハンドソープでしっかり手を洗います

塩素系漂白剤を使うときの注意点

繰り返しにはなりますが、家庭用の塩素系漂白剤を使って消毒液を作ったり、その消毒液を使う場合は以下の点に注意をしてください。

・次亜塩素酸ナトリウムは皮膚への刺激が強いため、手指の消毒には使用できません
・使用時はゴム手袋などを着用し、素手で触らないようにしてください
・塩素ガスを吸引しないためマスク(やメガネ)を装着し、換気しながら使用しましょう
・原液や希釈液をスプレー式容器に詰め替えないでください
・金属やメラミンなどへの使用は腐食や変質の可能性があるため避けてください(詳細は各商品の注意書きを確認)
・目に見える汚れがあるときには台所用洗剤などで汚れを落とした後に使用しましょう(汚れがあると消毒効果が低下するため)

まとめ

今回は家庭用塩素系漂白剤を利用した物品の除菌方法を紹介しました。

次亜塩素酸ナトリウムは人体(皮膚や粘膜)の消毒には用いることができませんが、高い消毒効果があり新型コロナウイルスやインフルエンザをはじめとするエンベロープウイルス、アルコール消毒液が効きにくいノロウイルスなどのノンエンベロープウイルスにも有効です。

新型コロナウイルスに関しては、まだわかっていなことも多くありますが、今自分たちにできる感染予防策(手指衛生・咳エチケットの励行、有症時や感染リスクの高い場所への外出自粛、環境消毒、換気)の一つとしてこの記事がお役に立てれば幸いです。
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