就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン

就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン[teniteo]

女の子が空手を習いたいと思ったら?基礎知識や流派選びのポイント

女の子が空手を習いたいと思ったら?基礎知識や流派選びのポイント

近ごろ習い事で人気の出てきている空手。最近は男の子だけでなく女の子にも人気があります。実際に女の子が空手を習うメリットやデメリットにはどういったものがあるのか、どの流派を選んだらいいかなど、女の子が空手を習う時のポイントや流派の選び方などをご紹介していきます。

意外に知られていない空手のあれこれ

子どもが空手を始められる年齢について

まず、空手は早く習えば習うほどよいというわけではなく、大体5歳ごろ、年長になってから始めるとよいといわれています。

というのも、空手はメインの型や組手を学ぶ前に、まずは挨拶や正座など、基本的な礼儀作法を学びます。3歳前後の子どもだと、まだママや先生の言っていることをうまく理解できなかったり、ママと離れて静かに座っていることができなかったり、複雑な動きに対応することができず、体をうまく動かすことができなかったりするため、空手の楽しさを実感する前に嫌になってしまう場合もあります。

5歳ごろになると体を動かしたりの身体面、言葉の意味をよく理解できたり静かに座っているなどの知能面でも十分な発達が見込めるため空手を始めるにはこのころがよいといわれています。

将来的に護身術として使えるの?

女の子が空手を習う理由の一つに「護身術を身につけておきたい」ということがあげられます。実際に空手は将来的に護身術として使うことができるのでしょうか?

答えは「YES」です。そもそも空手の型の動きは、あらゆる場面を想定し、その場面で使える「技」一つ一つを組み合わせてできています。

あらゆる場面とは、誰かに腕をつかまれたときや後ろから抱きつかれたとき、両手で胸ぐらをつかまれ壁に押しつけられたときなど様々ですが、その時々で「素早く逃げる」「素早く対処(撃退)できる」ような技となっています。

必ずしも想定した場面に遭遇するわけではないですが、一つ一つの「技」を身につけておくことで、何かあったときにはとっさに体が動いてくれるのではないでしょうか。

海外で空手の競技人口が増えている

沖縄が発祥の空手ですが、空手は海外でも人気を集めており、その競技人口は世界で約6,000万人もいるといわれています。野球の競技人口は約3,500万人、柔道は約130万人といわれており、比較するとその多さがよくわかります。

海外で空手が人気となった理由の一つに、映画「ベスト・キッド」の影響があります。この映画は少年少女が空手を教わり、空手を通して成長していくという映画で、この映画をきっかけに空手の入門者が急激に増えたといわれています。

もともと、戦後日本に住んでいた多くのアメリカ兵が空手を習い、故郷で空手道場を開いていたこともあり、アメリカでは空前の空手ブームとなりました。今でもその影響は根強く、アメリカで空手は一種の文化となっています。

女の子が空手を習うときのポイント

空手にはメリットがたくさん

子どもに空手を習わせるメリットはたくさんあります。

まず、前にもご紹介したようにあいさつなどの礼儀が身につきます。そして身体的に鍛えられ護身術も習得できるため、自分の身を自分で守ることができます。

さらに、自信を持てるようになる、精神的に強くなる、集中力がアップする、闘争心が鍛えられるなど、身体面だけでなく精神面も鍛えることができます。また、空手は個人競技ではありますが、たくさんの仲間と一緒に稽古に励むことによって諦めない心も育てることができます。

子どもが「集中力や落ち着きがない」「引っ込み思案でなかなか自分をアピールすることができない」というお悩みを持つママやパパは、空手を習い事の候補の一つに入れてみてもよいかもしれませんね。

デメリットも事前に確認しておこう

メリットが多い空手ですが、もちろんデメリットもあります。

まず一つ目のデメリットは「怪我をしやすくなる」ということです。すべてのスポーツにおいて怪我はつきものですが、空手(特に組手)は相手と戦う競技のため、突き指といった軽度のものから打撲や肉離れ、骨折などという重度の怪我につながる可能性も考えられます。

もう一つのデメリットは手や体が筋肉質になることです。体を鍛えれば鍛えるほど筋肉はしっかりと成長していくため、筋肉質な体つきになります。また、強い拳を作るための訓練も日常的に行うため、拳ダコができてしまうとか、ゴツゴツとした手になってしまうこともあります。

女の子が怪我をすることはママやパパも心配ですし、体の変化は子ども本人も気になるところですよね。

空手教室に通いだす前の注意点とは

メリットとデメリットを踏まえたうえで、空手道場を探す際の注意点がいくつかあります。

まず、子どもが習いたいのは「実践空手」なのか「伝統空手」なのかの確認が必要です。実践空手は直接打撃を行うもので、相手を倒す力がつく分殴られる痛みもあり、比較的怪我も多いです。その反面伝統空手は基本的に寸止めルールで戦うため、打撃というよりは護身術を学ぶことができ、実践空手と比べると比較的怪我も少なく女の子には通いやすいですね。

また、空手には様々な流派があり、道場によって指導の仕方や雰囲気もまったく違います。長く通うためにも子どもが楽しく通えそうな道場を選ぶことが大切です。話を聞くだけでなく一度体験をし、実際にその道場を肌で感じてみることをおすすめします。

空手の流派とその選び方について

現在の空手道を作った四大流派とは

空手には様々な流派が存在しますが、代表的な流派として「松濤館流」「剛柔流」「糸東流」「和道流」という四代流派があります。それぞれの流派の特徴をご紹介します。

松濤館流…遠い間合いから一気に相手のもとへ飛び込む攻撃で、技の一つ一つがダイナミックなのが特徴。世界で習っている人が最も多い流派。

剛柔流…近距離での攻め、受け払いを重視しており、体を鍛えることを訓練の基礎とし、沖縄三代流派の一つでもある。

糸東流…突きや蹴りに加えて投げ技や逆技とよばれる関節技などもあり、総合武道的な要素がある。

和道流…発祥が柔術のため、投げ技や足技、受け身などの柔道に似た技が多いのが特徴。

これら四代流派はすべて「寸止め空手」です。
27 件

関連記事

この記事のキーワード



人気のキーワード

  • テニ-とテーオ
  • teniteoBRAND