生後2カ月の赤ちゃんの成長はどんなもの?育児で知っておきたいこと
生後2カ月の赤ちゃんの身長や体重は?どのくらい眠るの?授乳間隔や昼夜の区別はつくの?産まれて間もない頃と比べると、少したくましく感じられる赤ちゃんですが、心配や気になることも増えますよね。この時期に良く見られる行動や、鼻づまりや便のトラブル、肌の状態などをご紹介します。
生後2カ月の赤ちゃんの状態を知ろう
赤ちゃんの身長・体重・睡眠時間
実際の平均身長体重は、厚生労働省が調査し公表しています。
【平均身長】
全体:53.3cm〜63.2cm
男の子:54.5cm〜63.2cm
女の子:53.3cm〜61.7cm
【平均体重】
全体:4,190g〜7,180g
男の子:4,410g〜7,180g
女の子:4,190g〜6,670g
平均に達していなかったり、平均値を超えていたりしても、個人差があるので、
赤ちゃんが元気でいるようなら様子をみても良いと思います。
平均睡眠時間は1日トータル14時間~20時間です。夜まとめて寝てくれたり、
小刻みに起きたりと個人差があります。
授乳間隔やミルクの回数
ママの母乳の出も良くなってくるので授乳時間が少しずつ短くなり、赤ちゃん自身も満腹になると、自分から乳首を離すこともあります。
赤ちゃんが泣く理由にもバリエーションが出てくるため、「泣いたら母乳をあげる」だけでなく、赤ちゃんが泣く原因を探してみましょう。
昼間の授乳間隔は1時間〜3時間が目安です。母乳をまとめて飲んでくれるようになるので、
夜間はまとめて4~5時間眠るようになります。授乳のために途中で起こす必要はありません。
ミルクの場合はミルク缶に記載されている量を守りましょう。欲しがるだけ与えてしまうと、栄養過多になり不必要な脂肪がつきやすくなるので、気を付けたいですね。
赤ちゃんの視力や体の成長
でも、実際どのくらい見えているのか気になりませんか。
生後1・2カ月頃の視力は0.01~0.02ほどと言われています。
「明るい」「暗い」といった明暗が分かるのと、少しずつ色やものを認識できるようになるので、カラフルな絵本を読んであげたりすると良いかと思います。
一方、体の成長に伴って自分の体への興味のきっかけになるハンドリガードという行動が
あります。自分の手をじっと見つめたり、もみ手をするように体の前で手を合わせる行動です。
またあやすと笑ったり「ア~」「ウ~」と喃語が始まる赤ちゃんもいます。
あやしても反応がなかったり、喃語も出なくても成長には個人差があるので焦らずにゆっくり成長を楽しめると良いですね。
生後2カ月でできることと注意点
予防接種のスケジュールを考えよう
母子手帳に予防接種の種類、接種の推奨時期が記載されているので確認してみましょう。
接種可能な月齢・年齢になったらなるべく早くを受けることが大切です。
早くから病気を予防できるだけでなく、赤ちゃんの体調不良などで接種するタイミングが
遅れてしまうことを防げます。
また効率良く接種する「同時接種」というものがあります。
2種類以上の予防接種を同時に接種をすることで、接種忘れを防げたり、何度も病院に足を運ぶ手間がなくなりますよね。
予防接種を受ける前に赤ちゃんの機嫌や体調は良いか、市町村から届くパンフレットを良く
読んで、必要性や効果と副反応について理解して不明な点は、かかりつけ医にどんどん聞きましょう。
少しづつ散歩をしてみよう
そろそろ外の世界に連れ出して沢山の良い刺激を与えてあげてみませんか。
まずは赤ちゃんにもママにも無理のない範囲で、15分程度のお散歩から始めてみましょう。
日差しや紫外線の少ない午前中、赤ちゃんの昼寝前後の時間帯がおすすめです。
お日様の暖かさや心地よい風、抱っこ紐やベビーカーで歩く振動など…
外出ならではの刺激は、赤ちゃんにとって大冒険になるかもしれません。
昼夜の区別や生活リズムをつける為にも日光にあたることは大切です。
また、家の中にこもりがちなママも外へ出ると気分転換になると思います。
手足が動くようになるので安全チェック
まだ動けなくても手足には力がついてきています。
ベビーベッドに寝かせている時も、いつの間にか頭と足が逆になっていることってありませんか?それほどこの頃の赤ちゃんには、手足の力がついてくる頃なのです。
家事をする際、目の届くところにと思いリビングのソファや床に寝かせることってありますよね。少し目を離した隙にソファから落下したり、床に寝かせておいたのに寝返りをして遠くにあったゴミを誤飲するなど、「まだ動けない」では考えられないくらい手足によって身体を動かせます。
この時期は赤ちゃんの周りに危険なものがないか、動く範囲を想定して安全チェックをしてみましょう。
赤ちゃんの体調管理で気になるポイント
鼻づまりや便のトラブル
泣いた後であれば涙が鼻涙管を通って、鼻腔を塞いでしまい鼻づまりをおこしている事があります。泣いたのが原因ならすぐおさまりますが他の原因で鼻づまりがある場合は様子などを注意深く観察してみましょう。
鼻づまりを解消するには、手動の鼻水吸引器や吸引力の高い電動鼻水吸引器があります。
鼻水が何日も続く場合は、中耳炎になりやすいので受診しましょう。
同じく受診の目安としてバロメータになるのが、便の色です。
正常な便はの色は明るめの黄色です。
緑色や便に白いツブツブが混じった状態でも、脂肪分が固まったものなので心配ありません。注意が必要なのは灰白色や白です。
先天性胆道閉鎖症などの心配があるので早めに受診しましょう。