仕事中のつわり対策は?症状別の対策とつわりの原因や期間
妊娠にともない、多くのママが苦しむのがつわりです。特に、仕事中のつわりはずっと休んでいるわけにもいかずに対策に悩むかもしれませんね。そんなママのために、つわり症状別の対策やつわりの期間についてまとめました。無理せず妊娠期間を過ごすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
吐きつわりによる仕事中のおう吐対策
空腹での吐き気対策にこまめに何かをつまむ
その対策としては、こまめに食べ物を口に含むようにすることが大切です。寝室につまめるものを置いておいて起床後すぐににつまめるようにしたり、、外出時にもアメやクッキー、小さなおにぎりなどを持ち歩いたりするとよいでしょう。
妊娠初期の段階では、まだママが口にした栄養分がそのまま赤ちゃんに届けられるわけではなく、ママの身体に備わった「卵黄嚢(らんおうのう)」という組織から栄養をもらっているので、何を食べるかに神経質にならず、食べられるときに食べたいものを食べて大丈夫ですよ。
吐き気を和らげる内関や裏内庭のつぼを押す
つわりの中でも、吐き気をともなうつわりに効くツボとしては、「内関(ないかん)」や「裏内庭(うらないてい)」があります。「内関」は消化器の働きを助けるツボで、手のひらを上に向けた状態で、手首の付け根中央から指を横に3本分、ひじ側に向かって置いたところにあります。
「裏内庭」とは、足裏の人さし指の付け根の筋肉が盛り上がったところにある腹痛、下痢、おう吐に効くツボです。足の裏にあるツボなので、お腹が大きくて押しにくいような場合は、パパにお願いしてみてもいいですね。
症状がひどいときは無理せず休もう
つわりで仕事を休む際は、風邪などのときと同じように体調不良と伝えて有給休暇を使って休むこともできます。しかし、つわりが長引くことも考えられますので、妊娠初期であっても上司には妊娠の事実と、つわりでお休みすることを伝えるようにしましょう。
休んでいるときも、水分補給をして脱水症状を起こさないように気をつけましょう。あまりに吐き気がひどく、水分補給もままならない場合や、急激に体重が減少するような場合は、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる病気の可能性がありますので、無理せず医師に相談してください。
仕事中の吐きつわり以外のつわり対策
眠気つわりには首筋を冷やして口を動かす
そんなときは、冷たいタオルを首筋にあてて冷やすと気分がすっきりします。また、外の空気を吸って少し散歩をすることも効果的です。そのほかに、オフィスで座ったままできる対策としては、ガムを噛むなどして口を動かすこともよいでしょう。
デスクワーク中だけでなく、通勤や仕事で車に乗る機会がある方もいると思います。眠気つわりの時期には事故にも繋がりかねませんので、なるべく公共交通機関を使うようにしてくださいね。
匂いつわりにはアロマでつわりを軽減
対策としては、まずはマスクを着用して、嫌な匂いから遠ざかることが大切です。ほかにも、アロマを使って匂いには匂いで対抗する方法もあります。どのアロマがよいかは人ぞれぞれですが、柑橘系のアロマが人気のようです。
ただし、なかにはジャスミンやラベンダーなど妊娠中には避けたほうがよいアロマもありますので、確認してから使うようにしましょうね。
よだれつわりはアメなどで気分を紛らわせる
しかし、仕事中などなかなかそうもいかない場合もありますよね。よだれがたくさん出ること自体は問題はありませんが、自分のよだれの匂いや感触が気持ち悪く、吐き気につながることもあります。
そのようなときは、気分を紛らわせるためにも、アメやガムを口に含むとよいでしょう。甘いアメよりも、柑橘系のアメだと口がすっきりしてよいかもしれません。食べすぎには注意しつつ、お気に入りの味を探してみましょう。
つわりの原因とつわりが起こる期間
吐き気や胃腸機能の低下はホルモン変化から
妊娠をすると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが急激に増加します。このホルモンの増加を利用しているのが、妊娠検査薬です。このホルモンの急激な増加に身体が対応しきれずに、脳のおう吐中枢を刺激して吐き気が起こるといわれています。
また、女性ホルモンの一つである黄体ホルモン(プロゲステロン)も妊娠にともない分泌が活発になります。そのことが消化管のぜん動運動を妨げ、胃腸の機能低下を引き起こし、便秘や肌荒れといった症状につながると考えられています。