出産予定日の計算方法とは?出産が予定日通りにならない理由も解説!
妊娠が発覚すると、出産予定日はとても気になりますよね。また妊活中の方も、今妊娠すると出産予定日はいつになるのだろうかと考えることもあると思います。しかし出産予定日ぴったりに生まれる可能性はとても低いといわれています。ここでは出産予定日の計算方法と、予定日通りに生まれない理由を説明していきます。
出産予定日のいろいろな計算方法
最終月経日から計算する
妊娠から出産までの期間を、十月十日(とつきとおか)といったりしますが、実際にはそんなに長くないのです。最終月経の日はほとんどの女性が把握しているので、出産予定日を計算するのは簡単ですが、この計算方法にはデメリットもあります。
最終月経日から計算する方法は、月経の周期が28日という前提で計算されます。月経の周期は28日の人もいれば、それよりも短い人や長い人などさまざまですよね。そのため最終月経日から出産予定日を計算するとどうしてもずれが生じてしまうのです。
性交した日から計算する
精子の寿命は約3日〜1週間といわれています。一方で、卵子の寿命は12時間〜36時間です。この期間に受精した場合にのみ、妊娠することができるのです。これらを考え合わせると、受精のタイミングは排卵の12時間前〜3日後であると推測することができます。
精子の寿命が約3日〜1週間と幅があるため、少し大ざっぱな計算にはなってしまいますが、排卵日を妊娠2週0日と考えるので、そこから出産予定日を計算することができるというわけです。
胎児の大きさから計算する
妊娠初期の頃は、胎児の大きさにもそんなに大きな個人差はありません。そのためエコーで胎児の大きさを測ることで、現在の週数を計算し、正確な出産予定日を決定することができるのです。分娩予約や産休の手続きには正確な出産予定日を伝える必要がありますが、この病院で伝えられた日が最終的な出産予定日となります。
妊娠週数が進めば進むほど、胎児の大きさには個人差がでてきます。そのため妊娠初期のうちにエコーで診てもらい、正確な出産予定日を割り出す必要があるのです。
出産予定日より分娩が早まる理由と対処法
大多数の出産は予定日より早い
また、正産期に出産することを「正期産」といいます。出産予定日はあくまで予測なので、必ず40週0日に生まれるというわけではありません。出産予定日の3週間前の出産であっても正期産なので、正産期であれば出産予定日よりも早く生まれても問題ないのです。
正産期よりも早く生まれることを早産といい、正産期を過ぎても赤ちゃんが生まれないことを過期妊娠といいます。
切迫早産など治療が必要な場合もある
切迫早産とは、まだ早産にはなっていないけれども早産の一歩手前の状態のことをいいます。まだ正産期に入っていないのに、頻繁にお腹が張ってしまったり、子宮口が開いてきてしまっている状態のことをいいます。
妊婦健診で切迫早産と診断されてしまった場合には、何よりも安静にする必要があります。またお腹の張りが頻繁にある場合には、張り止めの薬を服用する必要があります。
赤ちゃんが早産で生まれた場合の対処法
早産で生まれてくる赤ちゃんは2,500g以下の未熟児であることが多いです。未熟児の場合、体の機能が十分に発達していないので、生存率が低下したり後遺症が残る可能性があります。
早産で生まれた場合、新生児集中治療室(NICU)に入院することになります。母乳や哺乳瓶を吸う力が弱いので、点滴で栄養補給をしたり、体温調節が難しいので、外界と遮断して徹底的な温度管理をおこなったりします。
出産予定日より遅くなる理由と対処法
初産は出産が遅くなりがちって本当?
しかし経産婦と比べると、子宮口が固く開きにくいため遅くなりやすいといわれています。経産婦の場合は、一度出産を経験しているので、子宮や産道に赤ちゃんが通る準備ができています。そのため2人目以降の出産は、予定日よりも早く生まれる可能性が高いといわれています。
また、初産の場合に出産予定日を超過しやすい理由として、ストレスが挙げられます。初めての出産は誰でも不安だし緊張しますよね。その不安な気持ちとストレスが体を硬くしてしまい、赤ちゃんへ生まれて大丈夫だよというサインを妨げてしまうのです。