動物の出産について知ろう!人間との違いや注意事項を紹介
病院出産と自宅出産の違いとは?
病院出産で必要なこと
また、小型犬や品種改良を行った犬種などは難産になる傾向があり、自然分娩が難しいことがあります。その場合は、人間同様、帝王切開をします。
動物病院での出産や検診はすべて自費ですが、家族や獣医師と話し合い、最もよい出産方法を選べるとよいですね。大切な家族の出産を見守りましょう。
飼育しているペットの出産に不安があれば、妊娠期間から動物病院を受診しましょう。ママも経験があるとは思いますが、妊娠中の経過を知っておくことは、万全の態勢で出産するために大切ですね。
犬や猫は多産です。緊急時のために、母親のお腹に何頭の赤ちゃんがいるかを動物病院で診てもらい、把握しておきましょう。
飼育しているペットが留守番をしているうちに出産が始まってしまうこともあるようです。何匹出産して、何匹お腹に残っているかを知ることで留守中の出産状況を知ることができますし、獣医師にも伝えやすいですよ。
自宅出産で必要なこと
犬や猫の場合は産箱があるとよいですよ。母親が横になれるサイズで、赤ちゃんが出ていかない形のものがよいでしょう。猫の場合はダンボール箱などで代用できますよ。床にはタオルや新聞紙を敷き、汚れたら交換しましょう。
体温計もあれば便利です。出産の兆候を知ることができますよ。また、犬の場合は子犬の産湯を洗面器に入れておきましょう。
へその緒は犬・猫ともに母親が噛み切りますが、万が一切れなかった場合はハサミでへその緒を切ってあげます。生まれた赤ちゃんを拭くタオル、体重測定用のはかりなどがあると出産後の処置がスムーズにいきますよ。
飼育しているペットの自宅出産では、飼い主は基本的に見守りましょう。緊急時のサポート以外の手出しはしなくてよいでしょう。人間が手を出し過ぎたために、母親が育児をしなくなってしまったケースもあるそうです。飼い主は飼育しているペットが安心して出産できる環境作りにベストを尽くしましょう。
動物も産後のケアが大切
産後の状態を知ってサポートしよう
まずは、産後の動物の状態を知ることから始めましょう。たとえば、犬の場合はとても子育てに専念する様子を見ることができます。出産後、休むことなく子育てを始めて食事やトイレを数日我慢する母犬もいるほどだそうです。
タイミングを見て、普段から使い慣れているトイレやトイレシートに連れて行きましょう。戻ったときに子犬が無事であれば、母犬は安心します。次からは自らトイレに行くようになるでしょう。
また、出産後はしばらくオリモノが続きます。ぬるめのお湯を絞ったガーゼなどで清潔にするように心掛けましょう。
栄養たっぷりの食事が大切
犬の出産直後は、母乳の消費量にもよりますが妊娠前の約1.5倍のカロリーが必要だそうです。生後3~4週目から離乳までは約3倍のカロリーが必要です。母犬用や幼犬用、パピー用の食事を摂るとよいですよ。
授乳期の猫の場合は、特別な栄養が必要です。高い栄養価や高たんぱく質、消化しやすい食事を心掛けましょう。母猫は、通常の成猫用ではなく子猫用の食事を摂るとよいですよ。
また、母犬も母猫も水分補給が大切なため、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきましょう。
母乳が出ているかチェックしよう
たとえば、子犬が母乳を飲んでいるときは、小さな耳がリズムよくぴくぴく動いたりしっぽを小さく振ったりしながら吸いつくそうです。母乳の出があまりよくないと、前足で乳腺を掴むようなしぐさや、くわえたまま引っ張るような様子が見られるそうですよ。母乳が足りないようであれば、人工哺乳でサポートします。
また、授乳中のママが乳腺炎になることがあるように、母犬や母猫も乳腺炎になる可能性があります。乳腺炎になりかけている場合は、乳腺にしこりができたり熱を持ったりします。母乳の出にも影響するので、動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
飼育しているペットが妊娠した場合は、自然分娩を望む場合でも動物病院を受診をするとよいでしょう。緊急時に最悪の事態を避けるためにも、獣医師とよく相談し、家族、飼育しているペットともに負担が少ない出産方法を選びましょう。
飼育している動物の妊娠、出産、産後は、飼い主に責任が生まれます。出産した母親や、生まれてきた赤ちゃんを大事にしたり、大切にしてくれる里親を見つけたりすることは最低限のマナーとして守りましょう。