新生児のあくびの原因とは?気になる理由や隠れた病気をチェック
新生児が小さい口を開けてあくびをする姿を見ると、一層愛おしくなるママも多いのではないでしょうか。しかし、気になるのはずっと眠っている赤ちゃんがあくびをすることです。もしかすると、何かの病気ではと気になるママもいるかもしれません。そこで新生児のあくびの原因や隠された病気があるのかなど見てみましょう。
目次
- 新生児があくびをする原因は何?
- 眠いときや退屈なとき
- 脳が疲労しているとき
- 疲れても眠くもないのに出るのは生あくび
- 新生児のあくびに隠れる病気の可能性とは?
- 呼吸がしにくくなる舌癒着症
- 原因不明の嘔吐症状も出る自家中毒
- 生あくびは軽度の熱中症の可能性も
- 寝ているときにあくびをするのは大丈夫?
- レム睡眠とノンレム睡眠が関係している
- 睡眠中の酸素不足をあくびで補うこともある
- あくびしているのに寝ないのはどうして?
- 新生児はそもそも寝るのが苦手
- あくびしてからの寝かしつけでは遅いことも
- あくび以外の眠いサインも知ろう
- あくびしている新生児の寝かしつけのコツ
- まずは不快や空腹がないかをチェック
- あらかじめ温めた布団に寝かせる
- 手を握る、トントンするなどのスキンシップ
- まとめ
新生児があくびをする原因は何?
眠いときや退屈なとき
周りからの刺激がなく退屈なときも出るといわれていますが、赤ちゃんは退屈という感情を抱くほど感情が発達していませんので、退屈と感じているというよりは、何も刺激を受けていない状態ということなのでしょう。
あくびをするときは口を大きく開けますので、口の筋肉が刺激されて脳にも刺激がいって意識をしっかりとさせる働きもあるようです。赤ちゃんは、周りからの刺激がなく、眠くなったときに脳を働かせようとしてあくびをするのですね。
脳が疲労しているとき
頭に刺激を受けすぎたり、ストレスがかかると、脳の中でアンモニアが発生し、脳の中にたまっていきます。アンモニアは有害のため、たまらないようにするために、脳の働きが一時的に弱まるのです。
脳の働きが弱まったままでは困りますから、今度は脳に酸素を送って元気に働くようにします。脳を元気にするためにあくびをして血流量を増やし、酸素を送るのですね。
確かにあくびは自分の意志でするものではありません。脳が身体にサインを送って無意識に出るのものですから、大人でも赤ちゃんでも同じ反応なのですね。
疲れても眠くもないのに出るのは生あくび
生あくびはストレスを感じているときに出やすいようです。十分に眠っているし脳も疲れていないであろう状態で出る場合は、病気の症状としてあくびが出ているということも考えられます。
赤ちゃんは体調が悪いときに、生あくびが出る可能性があります。体がしんどかったり、胃腸の具合が悪かったりして、身体が不調のサインを出している状態ともいえますね。
赤ちゃんが何度もあくびをしているのに眠らないときや、周りの環境が心地よい環境であるときでも何度もするときは、赤ちゃんの体調に注意して見守る必要がありそうですね。
新生児のあくびに隠れる病気の可能性とは?
呼吸がしにくくなる舌癒着症
舌癒着症の赤ちゃんは、鼻と喉の咽頭をつなぐ器官がくっついて、舌で塞がれてしまいます。そのため、鼻で呼吸をするのが難しくなり、口で呼吸することが多くなってしまうのです。口で呼吸することが多くなると、眠っているときにいびきをかいたり、無呼吸になることもあります。
こうした状態になると、しっかりと眠ることが難しくなり、赤ちゃんの体調も悪くなってしまうのです。そうした体調の不良から生あくびをすることが多くなるのですね。
原因不明の嘔吐症状も出る自家中毒
2~5歳で発症しやすいのですが、新生児でも発症例がありますから注意したいですね。疲れすぎたり、風邪を引いたりと色々なストレスが原因で発症するといわれています。
子どもは、脳の大脳新皮質という部分の機能が不安定で、嘔吐中枢からコントロールされる視床下部ホルモンのバランスが崩れやすく、自律神経も未熟なため嘔吐しやすいといわれています。
成長するにつれて、脳の機能も発達をしていきますので、自家中毒症はみられなくなってきますが、極度のストレスは赤ちゃんの心身によい影響はありませんね。
生あくびは軽度の熱中症の可能性も
熱中症は暑い状況で大量に汗をかき、体温が上がって身体の中から水分がたくさん出てしまうと発症します。暑い外にいるときだけでなく、家の中でも熱中症になる可能性があるのですから、自分から暑いといえない新生児のことは注意して見ていたいですね。
熱中症を避けるためには部屋の温度を適温にして、こまめに水分補給をすることが必要になります。暑い状況で赤ちゃんが生あくびをしはじめ、大量に汗をかいていたら熱中症のサインです。
新生児は体温調節の機能が未熟で自分で体温調節することが難しいので、ママが気を付けてあげることが大切なのです。
寝ているときにあくびをするのは大丈夫?
レム睡眠とノンレム睡眠が関係している
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は脳も体もぐっすりと深く眠っている状態です。このときは体も眠っていますから、あまり動きませんし、周りで多少音がなっても起きない状態です。
その一方で、ノンレム睡眠は体は眠っているのですが、脳は活動をしている状態です。脳は活動していますから、眠っていても、起きているときにしているような話すことや笑うこと、あくびをすることなどがあるのです。
赤ちゃんが眠りながら笑っていたり、声を出していたりするのを見たことはありませんか。あくびもそれと一緒ということなのです。きっと、眠りながらあくびをすることで脳に酸素を送っているのでしょう。
睡眠の種類によってあくびも影響されるのですね。それがわかったら、ママも安心して眠っている姿を見ていれそうですね。
睡眠中の酸素不足をあくびで補うこともある
赤ちゃんは口で呼吸をすることがうまくできないので、鼻で呼吸をすることが多いです。そうなると眠っているときには脳に少ししか酸素を送れなくなってしまうため、脳が酸素不足を感じて、あくびをさせて脳に酸素を送るのです。
赤ちゃんは睡眠中に酸素不足になってあくびが出るのですね。ですから、眠りながらあくびをしていても心配はないということになります。
ただし、眠っているときに生あくびをして、体が熱い、顔が火照っている、汗を大量にかいていることがあれば、熱中症の可能性があります。一見赤ちゃんが発熱している様子にも似ていますが、水分を補給して涼しい場所に移動して様子をみましょう。
眠っているときにあくびをしていたら、赤ちゃんに熱中症の症状が出ていないかを確認することも大切なのです。まだ話ができない赤ちゃんですから、ママが気を付けて見守ることが必要なのですね。
あくびしているのに寝ないのはどうして?
新生児はそもそも寝るのが苦手
新生児は一日のほとんどを眠って過ごしているといわれていますが、なかなか眠らない赤ちゃんもいます。ママが一生懸命眠ってほしいと働きかけても、泣いて眠らない子もいます。
もともと赤ちゃんは眠るのが苦手なようです。眠くても眠れなくてぐずって泣いていることがありますよね。
特に新生児は未熟な状態で生まれてきますから、眠ることもまだうまくできないのでしょう。あくびが出ても、眠れないのはそのせいなのです。
あくびをしているからすぐ眠ってくれるとは思わずに、まずは眠ってくれるような環境を整えて、寝かしつけをする方がよいかもしれませんね。
あくびしてからの寝かしつけでは遅いことも
ただし、あくびが出た時点で寝かしつけをしたのでは、遅いこともあるようです。赤ちゃんが眠いサインが出る20分ほど前から寝かしつけをするほうが、スムーズに眠らせることができるようです。
赤ちゃんが眠いときに刺激を与えてしまうと、かえって眠りにくくなり、寝かしつけに時間がかかったり、途中で起きてしまったりすることがあります。毎日赤ちゃんのあくびをする時間を確認しておいて、次の日はその時間の20分ほど前から寝かしつけをしてみると、スムーズに眠ってくれるかもしれませんね。
あくび以外の眠いサインも知ろう
それ以外にも、目をつぶりながらグズグズと泣く、ママの服や布団に顔をこすりつける、目が赤くなるなどが眠いサインだといわれています。眠いサインを見たら、寝かしつけをしてみるとスムーズに眠ってくれるかもしれません。
赤ちゃんは眠くてもうまく眠れないのですから、ママが眠りを誘導してくれたら心地よく眠れるでしょう。あくび以外の眠いサインを知っておくと、寝かしつけに役立ちますよ。