冬の乾燥肌はお風呂が原因かも?冬の入浴方法と乾燥を防ぐポイント
冬になると肌が乾燥してしまい、特にお風呂おあがりに肌がかゆくなってしまうというママや子どももいるかもしれません。冬は外が寒い分、温かいお風呂が気持ちよくてつい長居してしまうこともあるでしょう。今回は、乾燥肌を防ぐための冬の入浴方法と乾燥を防ぐポイントについてご紹介します。
冬の乾燥はなぜ起こる?乾燥の原因と影響
冬は大気中の水分量が減ってしまう
この大気中の水分量は気温によって左右され、気温が高いとより多くの水分を含むことができますが、気温が低いと水分量が減ってしまいます。つまり、冬になると大気に含まれる水分量が夏よりも少なくなり、空気が乾燥してしまうのです。
さらに冬には、シベリアから冷たくとても乾燥した季節風がやってきます。この季節風は、日本海側で大気中の水分を吸収し雨や雪を降らせた後、さらに乾燥した状態で太平洋側へと移動してきます。こうして日本全土において、大気中の水分量がさらに減ってしまうのです。
お風呂に入るとより乾燥しやすくなる
しかしお風呂で体をこすって洗ったり、熱めのお湯に長時間浸かることにより、肌表面の皮脂が剥がれてしまい肌が余計に乾燥してしまうのです。特に入浴後20分後ぐらいの肌は、入浴前よりもさらに乾燥しているともいわれています。
熱いお湯が好きなママも多いかもしれませんが、湯温が42℃以上になってしまうと肌の水分がさらに逃げてしまい、入浴後もしくは寝る前にかゆみを感じやすくなるようなので気を付けたいですね。
乾燥が原因で肌荒れを起こしやすい季節
通常、肌は常に分泌されている皮脂により、さまざまな外的刺激から体を守っています。しかし肌が乾燥しているということは、このバリア機能である皮脂の量が極端に少なくなっており、肌を外的刺激から守ることができなくなっています。
肌がカサカサになると、そこから細菌に感染したり、ちょっとした刺激でさらに肌の状態が悪化してしまうので要注意です。通常は普通肌もしくはオイリー肌の人でも、冬になるとみんな乾燥肌寄りになっているで肌荒れには気を付けたいですね。
冬の乾燥はお風呂のせい?入浴のNG習慣
湯温が熱すぎると肌が傷つき肌荒れの原因に
約42℃以上のお湯に浸かると、肌の皮脂やセラミドがお湯に溶けてしまい、肌のバリア機能が減ってしまいます。セラミドは肌の細胞内において、肌本来が含むうるおいや油分をキープする役割を果たしているので、これがなくなってしまうと肌が傷つき肌荒れの原因になってしまうのです。
また、あまり温度の高いお湯につかっていると、お風呂から出たときの気温との差でさらに体が冷えてしまうという悪循環もあります。急激な温度の変化は血圧にも負担をかけるので、肌荒れ以外にも、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因にもなってしまうので注意しましょう。
体を強く洗うと肌の水分が逃げてしまう
夏は汗をかくので念入りに洗うと思いますが、乾燥しがちな冬は、ごしごし洗うのは避けるようにしたいですね。特に皮脂膜の薄い足のすねなどは、お湯で洗い流すだけでも十分だとされています。
ほかの体の部位もこすって洗うのではなく、手にボディシャンプーもしくは石けんをつけ、優しくなでて洗うようにするだけでも大丈夫ですよ。季節によって体の洗い方にも気を付けるようにしたいですね。このように、冬場のお風呂ではデリケートな肌をいわたるよう心がけましょう。
長風呂すると肌のうるおいを逃がしてしまう
長くお湯につかっていると、セラミドなどの肌の保湿成分がお湯にとけて消えてしまいます。さらに急に血行促進されることにより、体内でヒスタミンが合成され、ヒスタミンにより脳がかゆみを感じて無意識のうちに自分で体をかいてしまいます。
肌をかくと肌のバリア機能を爪で傷つけてしまい、肌のうるおいがなくなってしまうのです。このように長風呂は、肌にとってはデメリットが多いので注意したいですね。
子どもと一緒に!冬の乾燥肌を防ぐ入浴方法
赤ちゃんも使える入浴剤で一緒に保湿ケアを
保湿ケアのできる入浴剤なら、「お風呂あがりは子どもの世話をするのに忙しすぎて、保湿クリームを塗るひまがない!」というママにも便利ですね。さらに保湿クリームを塗るときに忘れてしまいがちな体のパーツもむらなく保湿することができます。
保湿効果のある入浴剤を選ぶときは、敏感な子どもの肌への刺激を考慮して、できるだけ天然由来の保湿成分を使っている物を選ぶようにしましょう。たとえば、スーパーやドラッグストアで見つけることのできる「エモリカ」なら、肌荒れやあせもなどにも効果があるので、1年を通じて使うことができます。