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幼児期の学習は将来への基礎。自ら学習する子どもに育てる方法

幼児期の学習は将来への基礎。自ら学習する子どもに育てる方法

1日10分と時間を決めて行う

自ら学習する子になるためには、幼児期のうちから毎日学習する習慣を身につけておく必要があります。まずは、1日のサイクルの中に勉強する時間を設定するようにしましょう。

また、子どもの集中力は大人に比べてとても短く、同じ作業の繰り返しであれば10~15分ほどで集中力が切れてしまいます。そのため、勉強する時間は1日10分とリミットを決めておくことも大切です。10分は頑張ると決めれば、子どももモチベーションを保ったまま、集中して学習に取り組むことができるでしょう。

朝ごはんを食べた後やお風呂に入る前など、ちょっとした隙間時間でよいので勉強を始める習慣と作ってみてくださいね。1日10分なら、ママも無理なく続けられそうではありませんか?

ママが勉強する姿を見せる

子どもに「勉強しなさい」という親は多いですが、実際に勉強している姿を見せている方は少ないのではないでしょうか?子どもはママの姿をよく見ているので、「勉強しなさい」といっても、ママが勉強していないと「どうして僕(私)だけ…」と思ってしまうことも少なくありません。

子どもにとってはママの行動がお手本になるので、ママが勉強する姿を見せることが一番説得力があります。子どもにママの勉強する姿を見せれば、子どもも自然と「僕も勉強する!」といって、勉強するようになるかもしれませんよ。

子どもが勉強しているときは、ママも一緒に勉強するようにしましょう。なかなか勉強しない日は、ママが勉強する姿を見せると、子どもの意欲をがかき立てられますよ。

学習障害についての基礎知識を持とう

学習障害の特徴は幼児期は見分けにくい

学習障害とは知的な遅れがなく、読む書く計算するなどの一つか複数の能力に困難が生じる発達障害です。以下におもな三つの学習障害をあげます。

・読字障害…似た文字を判別できない。スムーズに読めない。聞くことは理解しやすいことが多い
・書字表出障害…誤字脱字や書き順間違いが多い。文字の大きさがバラバラ。鏡文字などを書く。
・算数障害…簡単な数字や記号、数字の大小が理解できない。

幼児期には鏡文字や書き順間違いがあるものなので、この時期に学習障害を見分けるのは難しいです。ただ学習障害はADHDや自閉症をともなうことが多く、それらを合併した学習障害の可能性としては、文字の読み書きが遅い、手先が不器用、体の使い方がぎこちないなどの特徴があるといわれます。

まずは専門医に相談して早めの対処を

幼児期では判別しにくいとはいえ、わが子が学習障害ではないかと疑問を抱いたら、自分たちだけで悩まずに専門家に相談しましょう。それにはまず地域の保健センターや子育て支援センターに相談した上で専門医に受診するのがよいです。

発達専門の病院は数カ月待ちということも多く、保健センターなど経由での受診を推奨されることがあるからです。それに保健センターでは地域の適切な専門医や病院を教えてくれますし、診断前でも普段の子どもの困りごとや接し方などの相談に乗ってくれます。

心配のある子や育てにくい子どものパパママは悩んでしまうことがあります。保健センターなどの相談機関に早いうちから繋がっていた方が、たとえその後に障害ではないとわかってもなにかと安心です。

学習障害の子どもへの接し方で大切なこと

学習障害の子は読み書きや計算は苦手かもしれませんが、得意なこともあるはずです。その子が楽しくできるものを伸ばすことを考えましょう。そこから学習意欲がわくことがあります。

また、ほかの子と比較して叱ってしまうことがあるかもしれませんが、たとえ小さなことでもその子が努力して成長したことを褒めてください。障害があると、パパママは心配して手を貸し過ぎてしまいがちですが、子どもの意思を尊重し、成長に合わせ責任を与えることも必要です。

将来学習するときは苦手克服の努力ばかりではなく適切にICT(情報通信技術)を活用しましょう。たとえば、読み書きが苦手な子は、PCを使って教科書を読み上げたり文字入力したりすることで、勉強への苦手意識をやわらげることができます。

まとめ

たくさん外遊びをしたりよい生活習慣をつけたりするのは、日々ママパパが子どもを思いやって努力していることですよね。さらにその取り組みが、将来的な子どもの学習姿勢を形成する基礎になることを意識しながら関わると、より効果的かもしれません。

また、プリント学習は毎日決めた時間にやること以外は、無理せずゆっくりと習慣化することがよさそうです。そしてどんな子でも苦手分野があれば得意分野もあるので、ほかと比較せず子どもの努力を褒めて得意分野を伸ばしていけたらよいですね。
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