赤ちゃんがママの抱っこで寝る理由とは?負担にならない対策をしよう
ぐすっている赤ちゃんも、ママが抱っこしていると安心してスヤスヤ寝てくれることが多いですよね。嬉しいことですが、長い時間抱っこし続けるのは大変でしょう。ここでは、ママの抱っこが赤ちゃんに与える効果と、抱っこの負担を減らすための方法などについてご紹介します。
ママの抱っこが赤ちゃんに与える効果
ママの抱っこは赤ちゃんに安心感を与える
かつては抱き癖を心配して、あまり抱っこをしないという育児方法が流行した時代もありました。しかし、現在では、抱っこをたくさんした方がよいという考え方が主流になっています。
ママの体温は、赤ちゃんにとって心地よい温もりですよね。大人でも、お風呂や布団の中で丁度よい温度に包まれていると眠くなってくるでしょう。泣いていた赤ちゃんも、ママの心地よい肌のぬくもりに包まれていると気持ちよくなって、自然と眠くなるのではないでしょうか。
ママの心臓の音はリラックス効果がある
そんな赤ちゃんが、お腹の中にいるときから絶えず聞いている音があります。それは、ママの心臓の音です。お腹の中にいるときから聞いている心臓の音は、赤ちゃんにとって安心感を得られる心地よい音ですよね。それに、トクントクンと一定のリズムで続くこの音には、リラックス効果もあります。
抱っこをしていると赤ちゃんの頭がママの胸のあたりにくるので、心臓の音がよく聞こえます。慣れ親しんだ心臓の音を聞くことで赤ちゃんの心が落ち着き、リラックスして眠れるというわけですね。
輸送反応の効果で寝ることも
「輸送反応」という言葉をご存知でしょうか。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんね。ママが赤ちゃんを抱っこして歩くと、赤ちゃが眠りやすくなりますよね。これは、たまたまそうなるというわけではなく、輸送反応という赤ちゃんの本能的な反応によるものなのです。
理化学研究所によると、ママが赤ちゃんを抱っこして歩いているときは、座っているときと比べて泣く量が減り、心拍数が低下してリラックス状態になるようです。つまり眠りやすい状態になることが証明されています。
これは、哺乳類の赤ちゃんが親に運ばれるときに、騒がしくして天敵に見つかるのを防ぐための本能的な行動だと考えられていますよ。
抱っこでしか寝ない子を持つママの悩みとは
寝ても抱っこから布団への移動ができない
寝たと思って布団に降ろすと、すぐに起きて泣き出してしまうというのは、よくあるパターンですよね。まるで背中にスイッチでもついているように敏感に反応するので、ママたちの間では「背中スイッチ」と呼ばれています。
一度泣き出すと、また最初から寝かしつけのやり直しになるため、ママの疲労感は尋常ではありません。同じことを何度も繰り返し、ヘトヘトになるママも多いでしょう。
ママは長時間の抱っこで身体が辛い
新生児の赤ちゃんでも、体重は3kg前後あります。その赤ちゃんを何時間も抱っこし続けるのは大きな負担がかかりますよね。途中でストレッチをしたり休憩したりできればよいですが、そんなことをしては赤ちゃんが起きてしまいます。育児中のママは、ずっと同じ姿勢で抱き続けるしかないのです。
同じ角度で体重を支え続けると手首が腱鞘炎になるだけでなく、肩にも負担がかかります。身体の前方に負荷がかかるとバランスを取るために腰を反らすため、腰痛にも注意が必要です。長時間の抱っこで身体を痛めるママもたくさんいるでしょう。
家事やほかのことができずに困る
洗濯や料理、掃除などの家事は抱っこをしながらではこなすのが難しいですし、できたとしても時間がかかって効率的ではありません。赤ちゃんが寝ている間に集中して終わらせることができれば、家事の悩みも減りますよね。
それなのに、抱っこをしないと寝てくれない状態では、ほかのことがなかなかできません。気づいたら何もできないまま日が暮れてしまっていたという日もあるでしょう。おんぶができないくらいの低月齢の間は、特に育児と家事の両立に悩むかもしれませんよ。