3歳で抱っこ癖があっても大丈夫!自然に抱っこを卒業するポイント
ママと赤ちゃんとの絆を強める抱っこ。子どもが小さなころは幸せなひとときだった抱っこも、いつまでも卒業できないと心配になってしまいますよね。そこで、子どもにとっての抱っこの意味や自然に抱っこを卒業するポイントについて一緒に考えていきましょう。
ママと子どもにとって抱っこが大事な理由
3歳までのスキンシップが心を育てる
これまでの研究により、人間の脳は3歳までにほぼ完成するといわれています。3歳までに80%、小学校へ入学する6歳までに90%、小学校卒業の12歳ごろには100%の脳が完成することがわかってきたのです。
赤ちゃんはママと触れ合うことで肌が刺激され、身体感覚が磨かれて脳が活性化されていきます。ママとの日常的なスキンシップが赤ちゃんに安心感や心地よさを与え、様々なことに挑戦していく心を育てていくようです。人間関係づくりの力にも大きく影響するんですよ。
抱っこは安らぎをもたらす最高の手段
人間に備わっている五感のうち「触覚」が最も早く発達します。誕生したときには、すでに触覚は完成されているのだとか。
人間の皮膚と脳には、強い結びつきがあります。ママに抱っこされて感じたママの温かさが皮膚から脳に伝わり、心が温かくなっていくのです。
皮膚と脳の結びつきは、初めから備わっているわけではありません。ママの抱っこなどの肌と肌の触れ合いを何度も経験していく中で、より強化されていくのです。小さいころに肌の触れ合いを多く経験した子どもは心が安定し、感性豊かな人間に育っていくと考えられています。
抱っこをしないままでいるとどうなるか
肌の触れ合いをあまり経験せずに育った子どもは、自己肯定感が低い傾向もあるといわれます。自分を大切にする気持ちが弱く、常に劣等感を抱いて生活するようになります。不安や孤独感、猜疑心の強い子どもには育ってほしくはありませんよね。
また、周りから認めてもらいたいために必要以上に期待に応えようと無理をしやすくなりがちです。自分の気持ちを素直に伝えられずに、心の奥にしまい込んでしまう傾向もあります。
抱っこをせがむときはどんなとき?
赤ちゃんは温もりと安心感がほしいとき
赤ちゃんが抱っこをせがむのは、温もりと安心感がほしいときです。不安な気持ちや寂しさを感じたとき、ママに触れることで温もりと大好きなにおいに包まれて心が穏やかになっていきます。
眠りたくても眠れないときなどは、泣いてママに訴えます。いくら大泣きしている赤ちゃんでもママの抱っこで安心し、眠りにつくものです。困ったときにいつでも助けてくれるママの存在は、赤ちゃんにとっては大切なのですね。
3歳くらいまでは甘えたいときや恐いとき
3歳くらいまでの子どもは、甘えたいときや怖さを感じているときに抱っこをせがむことがよくあります。自分で歩けるのに抱っこをせがんできたり、人混みにお出かけしたときにも抱っこをせがんだりします。子どもにとっての外出は、恐怖心を抱くことが多いようです。
子どもの甘えや恐怖心をママがしっかり受け止めることは、子どもが健やかに成長するためには大切です。小さなときにたくさん甘え、恐怖心を取り除いてもらった経験のある子どもは、自立心の強い子どもに育つといわれています。
大きくなると楽をしたいだけのときもある
ママが子どもを抱っこしなくなるのは、小学校入学前が多いようです。子どもの体重が増えて辛くなることや、下の子どもの妊娠がきっかけになったという声をよく耳にします。
子どもは、大きくなっても疲れたときや不安なとき、甘えたいときにスキンシップを求めてくるのは自然なことです。しかし、それ以外にもただ楽をしたいときでも抱っこをせがむこともあるようですよ。いつも要求を叶えてあげることが、子どもにとってプラスになるとは限りません。