衣類のつけ置き洗いを活用しよう!洗濯の時短になるポイントも紹介
吐き戻したミルクや食べこぼしの汚れなど、子どもの服はしつこい汚れがよくつきます。洗濯機で洗うだけでは汚れを落としきれないことがあり、悩まされているママも多いのではないでしょうか。こんなときはつけ置き洗いを活用してみましょう。今回は、つけ置き洗いの方法や洗濯の時短になるポイントを紹介します。
つけ置き洗いについての基礎知識
つけ置き洗いってどんな洗い方?
使用する洗剤は一般的な洗濯用洗剤のほか、塩素系、酸素系の漂白剤も使用可能です。このほか、セスキ炭酸ソーダや重曹、クエン酸も使うことができます。
また、事前に固形石けんを塗っておくと通常よりも汚れ落ちがよくなります。シャツの襟や袖の汚れなど特にしつこい汚れを落とすときに活用するとよいですね。
つけ置きしたあとは洗濯機で洗ってもよいですが手洗いで仕上げることもできるので、デリケートな衣類を洗うのにも適しています。
つけ置き洗いのメリットとデメリット
浸しておくことで成分が繊維に染み込むので消臭効果も高くなります。おしっこで汚れた衣類や布おむつにはクエン酸を使うとにおいや汚れをすっきり落とせますよ。
手洗いで仕上げれば生地を傷めにくく型崩れを防げるのもメリットですが、生地に合わない洗剤を使用すると色落ちや品質の劣化を招くことがあるので注意してくださいね。
さらに、浸す時間が長すぎると落ちた汚れが別の場所についてしまったり、浸した後すぐに脱水をしないとカビが生えたりするのもデメリットです。
つけ置き洗いの基本的な手順
【手順】
1.衣類を浸せる深さの容器にお湯をため、洗剤を溶かす
2.液のなかに衣類を全体が浸るように入れてしばらく置く
3.汚れが落ちたら手洗いですすぐか洗濯機で洗い直す
4.脱水後、干して乾かす
液を作るときに使うお湯の温度は40~50℃の範囲にするとよいでしょう。温度が低い、または高すぎると洗浄効果が落ちてしまいます。
また、汚れがたくさんついている衣類は1・2を数回繰り返してみてくださいね。液に浸してすぐに汚れが浮いてくるようなときは、洗剤液をすぐに取り換えるとよいでしょう。
衣類のつけ置き洗いで気をつけること
つけ置き洗いの可能な衣類であるか確認する
ウール100%のセーターなど、ドライマークがついている衣類は水洗いできないため、つけ置き洗いもできません。水で濡らすと縮んでしまうので注意しましょう。
浴衣や着物は洗濯表示がついていないことがあります。和服は水に濡れると色落ちすることが多いので、洗濯可の表示がない場合はつけ置きをしないほうがよいでしょう。
また、洗濯可能な衣類であっても素材によっては使用できる洗剤が限られることがあります。洗う前に素材と洗剤の相性を確かめておくとよいですよ。
一晩はやりすぎ!つけ置きに適した時間とは
しかし、時間を長くするほど効果があるというのは誤りです。洗剤は汚れと化学反応を起こすことで汚れを落としているため、化学反応が終わると洗浄力もなくなってしまいます。
そのため、化学反応が終わった状態で浸し続けてもメリットがないうえ、一度浮かせた汚れが衣類に戻ってしまうことがあるので逆効果です。
種類や汚れの程度によって適した時間は異なりますが、つけ置き時間は20~60分が目安です。洗剤のパッケージに書かれた時間を守り、2時間以上つけ置きしないようにしましょう。
洗剤はパッケージに記載の用量を守る
使う量が多すぎると生地を傷めたり、色落ちしたりすることがあります。すすぎ残しが起こりやすくなるため、皮膚が弱い子どもは洗剤の成分でかぶれてしまうかもしれません。
また、洗剤を買う回数が増える、すすぎのための水の量が増えるなど経済的なデメリットもあります。塩素系漂白剤の場合は使用量が多いと生地が黄ばんでしまうかもしれません。
たくさん使った方が汚れ落ちがよさそうなイメージがありますが、量を増やしても洗浄力はほとんど変化しないうえ、様々な問題が起こる原因になります。パッケージに記載された用量を守って使いましょう。
育児中のママが洗濯の時間を短縮するコツ
洗濯機でつけ置きすればそのまま洗える
洗濯機に「つけ置きコース」がある場合、設定したつけ置き時間のあと自動で洗濯してくれるので「浸しっぱなし」を防ぐことができます。
また、つけ置き洗いコースがない場合は、洗いの途中で「一時停止」を押せばつけ置きが可能です。もう一度ボタンを押すまで止まったままになるので、時間が長くなりすぎないよう注意してくださいね。
洗濯機を使用すると移し替えの手間が省けるだけではなく、洗剤がついた衣類を触らなくてよいため、手肌が荒れるのを防ぐこともできます。忙しいママの時短家事に最適ですね。