子どものお昼寝で毎日困ってしまう!幼児期のお昼寝の上手なとり方
子どもは成長するにつれ大人の睡眠リズムに近づいていきます。お昼寝の時間が徐々に減り、小学校に入る前にはお昼寝をしなくても大丈夫になりますね。では、お昼寝はいつまで毎日するのでしょうか?ここではお昼寝時間の目安とお昼寝でよくある問題点を参考にしながら、うまくお昼寝する方法を考えてみます。
お昼寝が毎日必要なのはいつごろまで?
3歳ごろは1~2時間を目安に
成長して体力がついてくると、自然とお昼寝の回数と時間は減ります。1歳ごろまでは午前と午後に2回お昼寝していたのが、1歳半ごろになると1回のお昼寝で足りるようになります。3歳ごろになると、昼食のあとに1~2時間お昼寝する子が多いようですね。
お昼寝をしないと疲れがたまり、ママにくっついて離れられなかったり、集中力が続かずすぐに遊びを止めてしまったりする子もいます。タイミングよくお昼寝することが一日を楽しく過ごすコツのひとつなのですね。
4、5歳から徐々に時間を減らして
お昼寝をしなくても夜まで元気に過ごせたら、お昼寝なしでも大丈夫ということでしょう。体力がついて、大人の睡眠リズムに近づいてきたのです。
この時期はお昼寝する日としない日があります。お昼寝を卒業したように見えてもまだ必要な日もあるので、ママは子どもの様子を見ながら判断してみましょう。たとえば、午前中にたくさん体を動かした日や、夏の暑い日は体力をいつもより消耗しています。お昼寝して体を休めた方がよいこともありますよ。
年齢に関係なく無理にとらないでも大丈夫
しかし、子どもによって必要なお昼寝時間は違います。「この年齢だからこの時間寝なくてはいけない」というわけではありません。3歳でもお昼寝なしで一日中元気に過ごせる子もいるでしょうし、5歳でもお昼寝したい子もいますよ。
近年は保育園でも4歳、5歳のクラスではお昼寝をしないところが増えてきました。「寝られない子は別室に移動して遊ぶ」という対処をしているところもあります。「お昼寝すると夜眠れなくなる」という子もいるため、夜の睡眠を重視し、お昼寝は無理にとらなくてもよいという考えが広まったのでしょうね。
毎日のお昼寝で困ってしまうこと
お昼寝時間が足りなくて不機嫌に
寝起きが悪い子は、お昼寝時間が足りていないのかもしれませんね。お昼寝時間を少し長くしてみましょう。起きるタイミングも寝起きに影響しますので、このことについては後述しますね。
「夕方になると子どもがぐずって困っている」というママもお昼寝時間を見直してみましょう。お昼の時点では元気なので気がつきにくいのですが、お昼寝で十分に体力が回復していないと夕方疲れやすく、不機嫌になることもあるのですよ。
お昼寝時間の長さはお昼の子どもの様子だけでなく、夜まで元気に過ごせているかどうかを見て判断するとよいでしょう。
お昼寝タイムが遅くなって夜寝つかない
寝つくのに時間がかかり、やっと寝ついたと思ったら夕方になっていることもあります。午後の活動時間が短く、すると次は夜の寝つきが悪くなります。昼だけでなく夜も寝つかせに苦労すると、寝つかせだけでママが感じるストレスは2倍になってしまいます。
夜の寝つかせ担当はパパという家庭では「今日はなかなか寝つかないなと思ったら、ママが子どもをお昼寝させる時間が遅かった」と、事前に教えて欲しかったと感じるパパもいます。夫婦で話して、寝つかせの苦労をできるだけ減らしたいですね。
お昼寝タイムづくりに疲れて親がぐったり
布団に入るのを嫌がって逃げ回ったり、寝るのが嫌で泣く子もいます。お昼寝タイムになると「今日は寝てくれるかしら」と不安になるママも少なくありません。
子どもが寝ている間に家事を済ませようと思っていると、それができないことでママがストレスを感じることもあります。ママがイライラしていると子どももそれを感じ取ってぐずりやすくなるので、悪循環ができてしまいますね。
お昼寝を生活リズムに上手にとり入れよう
お昼寝タイムは3時まで深い眠りにつく前に
スッキリ起きるには、起きるタイミングも大事です。人は睡眠中に脳が起きている状態のレム睡眠と、脳が眠っている状態のノンレム睡眠を繰り返しています。最初のノンレム睡眠の後のレム睡眠のときが、眠りが浅く起きやすいといわれています。
このときがお昼寝から起きるよいタイミングだといえますね。個人差はありますが、だいたい眠り始めてから1時間半後がレム睡眠だといわれています。その子のタイミングを見つければスッキリ起きられるようになりますね。