見立て遊びやごっこ遊びの重要性。想像力が広がる遊びのポイントとは
ママやパパはどんなふうに関わるとよい?
見立て遊びができる小物を用意してみよう
「電車ごっこをしたいなら電車のおもちゃを買ってみよう」と考えず、「これ使ってみようか」と見立て遊びに使えるものを出してみると、子どもは自分で考え、見立てて遊ぶようになります。
子どもが見立て遊びに夢中になっている間は、無理におもちゃを増やさなくても十分楽しめます。段ボール、空き箱、布、チラシ、チェーン、チラシ、プリンのカップ、フォローアップミルクの缶など、見立て遊びに使えるものが身近にたくさんありますよね。家の中を見回して、想像力を膨らませられるような小物を用意してみましょう。
子どもの自由な発想を大切にしよう
子どもの作る想像の世界はなんでもありなので、「こうしなければならない」ということはありませんよ。何より子どものイメージを壊さないことが大切です。ママは子どもの考えたものを尊重し、否定しないようにしましょう。
また、子どもに「ママは犬になって」と言われたら、子どもの世界作りにつき合ってくださいね。
子どもの想像力を高めるには、自由な発想で遊べるようにすることが大切です。大人が想像できないような面白い発想でママを驚かせてくれるかもしれませんよ。
遊びのイメージが膨らむ声かけや体験を
ごっこ遊びの幅を広げるには実際に見たり経験したりすることが大切です。
お店屋さんごっこなら、買い物をしているときに「お店屋さん、野菜をきれいに並べてるね」など、ごっこ遊びに出てきていない要素に注目してみましょう。おままごとならば、ママのお手伝いをしてもらうのもよいですね。体験させるのが難しければ、絵本や動画を見てはいかがでしょう。
イメージを膨らませるために、手で動物などの形を表現して遊んだり、公園の穴を見て「もしかして小人が住んでるのかな?」などと言ってみたりと、想像力を働かせるきかっけを作るのもおすすめです。
見立て遊びができていないと感じたときは?
始める時期には個人差がある
普段から年上の子と遊んでいると色々な遊びを早く覚えますよね。そういった環境で育った子には1歳でごっこ遊びをしている子もいます。
また、ママが気づかないところで遊んでいることもあるようです。恥ずかしがって人前ではやらない子や、友だちと一緒にはできないけれど一人でならできるという子もいます。
3歳になってもごっこ遊びをしない子や、見立て遊びやごっこ遊びをする期間が短い子もいます。見立て遊びやごっこ遊びをするのは子どもの発達のあらわれといいますが、これらの遊びをしないからといって、発達に問題があるとは限らないので、心配しすぎないようにしましょう。
見立て、ごっこ遊びが苦手な子が多い
想像力は、いつも完成された物だけを手に入れたのでは育まれませんし、いつもひとりではコミュニケーションは生まれませんよね。想像力とコミュニケーション能力の不足が見立てやごっこ遊びの苦手な原因になりますが、それこそが双方を育てる訓練になります。
「うちの子苦手かも」と感じているなら、練習をしてみましょう。きっと、親子で一緒に遊べるようになりますよ。
心配な場合は専門家に相談を
発達の目安に合わせようとするよりも、その時点の子どもの成長に合わせてママが接することが大切です。しかし、1人で悩むならば自治体の発達障害の相談窓口で相談してみましょう。
問題無ければ安心できますし、もし自閉症ならば、その子に合った支援を早い段階から受けられるきっかけにつながります。
見立て遊びやごっこ遊びが苦手なときは
見立て遊びはきっかけが大事
ママは子どもに新しいおもちゃや初めて使うものを説明するとき、正しい使い方を伝えると思います。それは正解ですが、ほかの方法も試せるような言い回しになるよう工夫しましょう。
ときにはママも想像力を働かせて、違う視点からものを見て、それを子どもと共有してみてください。見立て遊びはきっかけが大事なので、大好きなママが面白い発想をするのを見て「自分もやってみよう」と思えるはずです。
生活の中でイメージや想像する機会を
また、「この子、なに色の服が似合うかな?」「もし魔法が使えたらどうする?」などといった質問も想像を膨らませるきっかけになりますよ。
ごっこ遊びがうまくできないときは、幼稚園ごっこならば「お弁当の時間とお絵かきの時間、どっちにする?」と2択で聞いたり、道具を用意したり、ママから会話を始めたりと、手助けしてみましょう。それでもうまくいかないときは、次のごっこ遊びの練習法を試してみましょう。
ごっこ遊びの練習をしてみよう
正解がないのがごっこ遊びの醍醐味ですが、お手本を見て同じようにまねて練習する方法もあります。ママがやり取りのお手本ビデオを撮って、それを子どもと一緒に再現します。ごっこ遊びはシーンの再現なので、それが今見たものであれば理解しやすいですよね。
短いものから挑戦して、徐々にアドリブなどを加えていきましょう。少しでも「楽しい!」と思えれば、苦手意識がなくなりごっこ遊びを好きになってくれるかもしません。
ママとのコミュニケーションもたっぷりとれるので、ぜひやってみたい練習法です。
まとめ
見立て遊びやごっこ遊びは、子どもの発達の目安であり、たくさんの成長を促す遊びです。年齢や成長段階に合わせて、複雑な遊び方へと進化していきます。
ママが手助けできることは、子どもの想像力を掻き立てる道具を用意することや、想像を膨らませるきっかけを作ること、また、色々な経験を重ねる子どものそばにいることです。
子どもの想像力は無限大ですよね。ママは子どもの作る世界を壊さずに見守っていきましょう。