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見立て遊びやごっこ遊びの重要性。想像力が広がる遊びのポイントとは

見立て遊びやごっこ遊びの重要性。想像力が広がる遊びのポイントとは

戦いごっこやお人形さんごっこなど、子どものごっこ遊びにつき合わされるのは、ママもパパも経験することですよね。ときには面倒に感じるかもしれませんが、子どもの成長に欠かせない遊びです。今回は見立て遊びやごっこ遊びが子どもの成長に与える影響や、ママやパパの関わり方について紹介します。

見立て遊びは心身の成長につながる

見立て遊びってどんなもの?

1歳を過ぎたあたりから、子どもは見立て遊びをするようになります。見立て遊びとは、身近にあるものをほかの物に見立てて想像して遊ぶものです。

コップのようなものを持って、ごくごく飲み物を飲む真似をしたり乾杯したりするのも見立て遊びです。また、ママの真似をして小さな袋に服に見立てたハンカチを入れてショッピングを始めるかもしれません。四角い積み木をバスに見立てて床を走らせていたと思ったら、そのバスが電車になったり動物になったりすることもあるでしょう。

上の子がいると違いますが、子どもが小さいうちは、家におもちゃが揃っているとは限りませんよね。見立て遊びができるようになれば、おもちゃが無くても想像力を働かせながら色々な遊びができますよ。

おもちゃなど道具を使うことで手先が発達

1歳前後になると、指先の機能が発達してくると同時に、目と手の協応も育ちます。目と手の協応がうまくいかないと、目で見た文字を上手に書けないなど、学習や運動、日常生活に影響し、不器用さの原因になってしまいます。

積み木で塔を作るときは、積み木を高く積みますよね。積み木を置く場所を目で確認しながら、積み木を指で微調整して崩れないように積んでいくと、思い通りの塔が完成します。

また、紙をビリビリ破って料理をするとき、うどんは細長く、お米は細かく破りますよね。破れそうな場所や方法を見つけて、指で力や方向を調整しながら破っていきます。

道具を使った遊びを通じて、目で見た情報と手指を器用に動かすことをうまく連動させられるようになると、手先が発達しますよ。

まねるための記憶力や想像力が育つ

見立て遊びは、見立てるものを観察して覚えておかなくてはできませんよね。子どもは普段から周りの人や物を観察して、見立て遊びに活かしています。

見立て遊びは「やってみたい」「こうなってみたい」という子どもの興味や関心の表れです。

毎日ママが料理をするのを見て、「自分もやってみたい」と思う子はたくさんいますよね。子どもはママが包丁とまな板を使って野菜を切る様子を何度も見て記憶します。そして、棒状のものと板状のものを包丁とまな板に見立て、ママのように食材をトントンと切るまねをして遊び始めるのです。

このように、見立て遊びをすることで、まねしたいことを記憶する力や遊びに必要なものを想像して見立てる力が育っていくのです。

成長とともに見立て遊びからごっこ遊びへ

積み木などを別のものに見立てて遊ぶ

1歳を過ぎたころから、子どもが見立て遊びをする姿を見るようになります。それは、このころから物にイメージを抱くようになるからです。

絵本に描いてある犬の絵を見て「わんわん」と言ったり、長方形の箱を耳に当てて「もしもし」と言ったりするのも、物にイメージを抱いたからできることなのです。

見立て遊びでは、ある一つの物が、電車やバス、動物、電話、パパの髭剃りなど、子どもが興味を持ったものに変身します。

子どもとの散歩中に、雲をなにかに見立てて遊ぶのも楽しいですよ。雲は丸、三角、四角などといった決まった形が無いので、面白い発見があるかもしれません。ママが見立てる機会をたくさんつくれば、子どもも面白がって見立て遊びをするようになりますよ。

身近な人や行動をまねるごっこ遊びに

2~3歳になると、ごっこ遊びを楽しむようになっていきます。見立て遊びに設定と役割を加えてレベルアップした遊びです。

コップのようなもので飲み物を飲む真似をしていただけのものが、店員になって飲み物を入れて「はい、どうぞ」と手渡したり、自分がママになって人形やぬいぐるみを膝の上に寝かせてミルクをあげたりと、生活のほんの一部を切り取ったものから、一連の動作を真似するようになるのです。

始めは1人で遊ぶことが多いのですが、だんだん周りの人を巻き込んで遊ぶようになりますよ。

ままごとやお店屋さん、お医者さんごっこなどのおもちゃや、ヒーローやヒロインになれるグッズなどを用意すると、一層リアルに遊べるので、子どもはごっこ遊びに夢中になることでしょう。

子どもたちだけでなりきり遊びができる

3~4歳になると、友だちと一緒に設定や役割を決めて遊ぶようになります。

徐々になりきり方がリアルになり、5歳ごろには役に合った話し方もするようになりますよ。上手に役になりきれるようになれば、人形を何体か使って声色を変え、一人何役もこなして遊ぶことも可能になります。

設定も細かくなります。「今日はピクニックに行くよ。ママはお弁当を作るから、敷物と遊ぶ道具を用意してね」というように、準備をしてからピクニックに行って遊ぶという細かい設定や、ママがお弁当作り、子どもが荷物の準備をするという役割分担を考えて遊べるようになるのです。

お弁当を作りながらママが子どもに「ボールは持った?」と確認するなど、ほかの人の進行をチェックすることもできるようになりますよ。

ごっこ遊びやなりきり遊びで育つ力とは

コミュニケーション力が身につく

ごっこ遊びで自分ではない役を演じると、普段の生活では経験できないやり取りをしますよね。お店屋さんごっこでは、買い物客や店員の役を経験できますし、幼稚園ごっこをすれば、先生役を経験することができます。ごっこ遊びをすると、色々な人の立場に合ったコミュニケーションの取り方を経験し、成長することができるのです。

また、コミュニケーションをとるには、相手を思いやる気持ちが重要になります。そのためには、相手のことを知らなければなりませんよね。色々な役を演じたり友だちと気持ちを共有したりするうちに、気持ちや心の動きは人それぞれ違うことに気づき、相手を思いやる心が育ちますよ。

また、言葉で伝え合い、言葉で心を通わせるよさを実感することができます。

思いやりや譲りあいなどの社会性を学ぶ

友だちと遊び始めたころは、みんなヒーロー役をやったり役の取り合いで喧嘩になったりしますよね。しかしそのうち、ヒーロー役は順番にやる、じゃんけんで決めるなど、ルールを作って決めるようになります。

また、ごっこ遊びの中で、相手が自分の想定と違う行動をとることもありますよね。思い通りにならないからと怒らず、相手に合わせてリアクションしないとごっこ遊びは成り立ちません。

ごっこ遊びには役割に与えられたルールがあります。お店屋さんごっこで店員が勝手に商品を買ってしまっては、成立しませんよね。店員は店員の役割、お客さんはお客さんの役割をするというルールあっての遊びです。ルールの下で遊ぶことは、社会性を身につけることにつながりますよ。

遊びの計画や設定を立てる力がつく

ごっこ遊びの初めにやることは、設定や役割、主なストーリー展開を、友だちと相談して決めることですよね。

この先、計画性や企画力はとても重要になります。小学生になると「勉強の計画を立てましょう」など、ちょっと面倒に感じる計画を立てなければならないこともありますが、ごっこ遊びは、自分たちの世界を作るための楽しい計画を立てればよいのです。

ごっこ遊びをすると、遊びながら計画性を身につけることができますよ。

また、子どもとごっこ遊びをしていると「ママ違うよ、こうやって」と注意されることはありませんか?それは、頭の中で設定や役割、ストーリーがしっかり組み立てられている証拠です。さらに、違う方向に進んでしまったものを修正する力も身についたということですよね。
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