下の子はおとなしいって本当?その理由と育児における注意点
上の子に比べて下の子はおとなしい性格であったり、聞き分けがよかったりすることがありますよね。おとなしくて聞き分けがよいとママは手がかからず楽ですが、下の子が本当の気持ちを表せているのか心配になることがあるでしょう。今回は、下の子がおとなしくなりやすい理由や、その注意点と対応法をお伝えします。
下の子がおとなしくなりやすい理由は?
怒られるポイントが分かっているから
実はこれには理由があるようです。下の子は生まれたときから上の子がいるため、上の子を観察する習慣がついています。すると怒られるポイントもしっかり把握できて、必然的に怒られないように行動するようですよ。
上の子が怒られていたら、横で下の子が散らかっていたおもちゃをせっせと片付けていたなんて話を聞いたことがあるのではないでしょうか。下の子は怒られないように要領よく行動ができるようになることが多いようです。
そのため、ママから見ると下の子は育てやすく感じることがあるのですね。
おとなしさをアピールポイントにしている
周りのママ友の話を聞いていても、下の子はおとなしく周りが話していても静かににこにこと聞いていることが多いようです。しかし、これは下の子はいつもにこにこしていないとママに注目してもらえないからという理由があるようですよ。
子ども自身は深く考えて行動しているわけではないですが、知らず知らずのうちにそのような行動になってしまっているようですね。また、上の子と自分の差をつけるためにおとなしさをアピールポイントにするため、下の子にはおとなしい子が多いということもあるようですよ。
子どもにはそれぞれ個性がある
おとなしい下の子には周りの子と一緒に活発に行動をしなくても、じっくりと物事を考えることができる素質があります。
子どもには活発な子、泣き虫な子、すぐに怒ってしまう子などいろいろなタイプがいるので、おとなしい子のママは「どうしたら直るのかな?」「私の育て方が悪かったのかな?」などと悲観的に捉えずに、これも下の子の個性だと考えてありのままの子どもを受け止めてあげるようにしましょう。
聞き分けのよい子は注意が必要なときも
よい我慢と、しないほうがよい我慢がある
しかし、この我慢もよい我慢と、しないほうがよい我慢がありますよ。よい我慢は、スーパーなどへ買い物に行くときに今日はおやつは買わないよ、と決めていたら買ってほしくても我慢できることでしょう。このような我慢ができるとママはしっかり褒めてあげるとよいですね。
逆にしないほうがよい我慢は、「今忙しいからあとにして」のようにママの都合を押しつけて我慢させてしまうことです。このような我慢は子どもの心に無理な負担がかかってくるので、注意が必要ですよ。
感情を抑えているとしわ寄せがきてしまう
感情を抑えることがあたり前になると、大きくなるにつれて「ママに好きでいてもらえるにはよい子でいないと」と思い、「ママが喜ぶかどうか」を基準に考えてしまうようになるようです。
このようなことは、後に自分が本当にやりたいことを考えられなくなったり、自分らしさがなくなったりする原因になります。そして、なにをするにも自分のことは後回しに考えてしまうこともあるので、おとなしい子が感情を抑えすぎていないかよく見ておくようにしましょう。
おとなしい子ばかりがよいとは限らない
ほかの子どもよりも体力が弱いと、病気がちであったり精神面でも気力が乏しくなってしまったりすることがあるでしょう。また、体力が弱い場合はママから激しい運動を抑えられることもあり、そのようなことも気力が乏しくなる原因になるようです。
おとなしい子のママは、自分の子どもはおとなしくてよい子と思う前に、自分の子どもがほかの子どもに比べて体力が弱いかもしれない、ママ自身が子どもの行動を抑制してしまう言葉かけをしているかもしれないと注意をしてみることも必要ですよ。
おとなしい子に対するママの向き合い方
小さなことでもしっかり褒めよう
ママは、そのような子どもの小さな変化を見逃さずに、どんなことでもしっかり褒めるようにしましょう。小さなチャレンジでもおとなしい子にはとても勇気のいることです。
この子どもの勇気を褒めてあげることで、子どもは自分が「認められている」ということを自覚できるようになります。ママが認めてくれて初めて子どもも自信を感じることができるのですね。
「自分はできるのかもしれない!」という気持ちの積み重ねが、おとなしい子のやる気や自信につながっていきます。ママは、このような子どもの変化を見逃さないようにしてくださいね。