親子で節分や鬼の絵本を楽しもう!おすすめの絵本をご紹介
節分には豆まきをして鬼退治をするということは、ママたちが子どものころにも楽しんだ行事ではないでしょうか。節分を題材にした絵本や、鬼を題材にした絵本は数多くあります。その中から節分のいわれやさまざまな鬼の絵本をご紹介します。鬼に対するイメージも絵本を通じて変わるかもしれませんよ。
節分とは?知っておきたい基礎知識
季節の変わり目に邪気を払う行事が由来
節分の中でも特に春の節分、つまり立春の前の日(一般的には2月3日)が注目を浴びるのは、一年の節目として立春は大切な日とされているためです。冬から春になる立春は、新年を迎えるときと同じくらい大切な日と、室町時代ごろから重要な日とされているためです。
季節の変わり目には体調を崩す方も多いですが、これは邪気(鬼)が生じるからと考えられていました。豆をまくことで邪気を追い払えるという考え方が中国から日本にも伝わってきました。
節分に豆をまく理由とは
大豆は、神事にも使われる五穀に含まれています。これは、大豆には邪気を追い払う力があると信じられているためです。節分は邪気が入りやすいため、豆をまき邪気を追い払うのが豆まきの由来です。邪気である鬼を追い払うためには、ピッタリなものが大豆というわけですね。
「魔目(まめ)を打つ」というのも豆を投げる理由の一つです。鬼(魔)の目に豆を投げつけることで邪気を追い払えるという考えも節分に豆をまく理由です。さらに、煎り豆を使うのも、「射る(いる)」という言葉にかけたものという説もあります。
なぜ節分には鬼が来るのか
鬼門という言葉を聞いたことがあるママもいると思います。陰陽道の考え方で、鬼門は鬼の通り道とされています。鬼門は方角としては北東にあり、災いは鬼門より入り込んでくるといわれてきました。つまり災いが入り込む門が鬼門です。災いや邪気など悪しきものをわかりやすくするために、鬼と呼ばれるようになったようです。
鬼と呼ばれていたものがいて、それが災いをもたらすためにすべてを鬼としたという説もあります。
豆まきや恵方巻など節分の行事がわかる絵本
ユニークで心が和む「おにはそと」
せなけいこさん作・絵の「おにはそと」では、子どもたちが鬼退治をした後、残された小さくて可愛らしいチビ鬼と仲よく遊びだします。
一方で、子どもたちに退治された鬼たちは、チビ鬼が人間たちにつかまったと思い、チビ鬼を助け出そうと鉄を叩いて鎧を作り、鬼の親分が人間たちのところに意気揚々と向かいます。
子どもたちは、鎧をつけてやってきた鬼の親分に再び「おにはそと!」と豆を投げつけます。チビ鬼も同じように豆を投げつけます。さあ、鬼やチビ鬼はどうなるのでしょうか。
おにはそと :せなけいこ - 金の星社
おにはそと せなけいこ 豆まきで鬼たちは逃げだしますが、残された可愛いちび鬼は人間の子どもたちと仲良く遊びます。鬼の親分がちび鬼を連れ戻しに、よろいを着て来ますが、豆まきに降参。親分はちび鬼のお父さんでした。心が和む楽しい絵本。
笑える昔話「おにはうちふくはそと」
西本鶏介さん作、村上豊さん絵の絵本「おにはうちふくはそと」は、あちこちから「鬼は外」と追い出されてきた鬼と、豆まきの豆も買えないほど貧しいおじいさんとおばあさんのお話です。
豆がない豆まきをはじめてするおじいさんは、間違えて「おにはうち、ふくはそと」といってしまいます。それを聞いた青鬼と赤鬼は、喜んでおじいさんとおばあさんの家に入っていきます。
鬼に入られてしまったおじいさんとおばあさんですが、その後どうなってしまうのでしょうか。意外な結末に、鬼が家に来るのもいいなと思うかもしれません。
おにはうちふくはそと - 文/西本鶏介 絵/村上 豊 - ひさかたチャイルド
節分の日、貧しいおじいさんとおばあさんにはまくための豆がありません。豆をまかず「おにはうち」と言い間違えたとたん、鬼がやってきて…? ユーモアたっぷりの昔話。
家族で作る「おばあちゃんのえほうまき」
野村たかあきさん作・絵の「おばあちゃんのえほうまき」はそのような子どもからの疑問に答えられる絵本です。
恵方巻には七つの具材を入れることや、お店で買ってくるのではない家庭で行事食を作る楽しみなどが描かれています。絵が版画で描かれていることで、どこか懐かしさや温かみも感じられます。
絵本には恵方巻のレシピも紹介されているので、節分の前に読んで子どもと一緒に恵方巻づくりをしてみるのもおすすめです。
おばあちゃんのえほうまき - 佼成出版社
きりちゃんは、節分の日に、おばあちゃんと一緒に「恵方巻き」を作ることになりました。 「恵方巻き」って何? どんな意味があるの? 家庭で行事食を手作りする楽しさと、みんなで一緒に食べるうれしさを、温もりある版画で伝える絵本です。