親子で節分や鬼の絵本を楽しもう!おすすめの絵本をご紹介
豪快で子どもたちに人気の「まゆとおに」
富安陽子さん作、降矢ななさん絵の「まゆとおに」は、大きな赤鬼と山姥の娘まゆのお話です。
山姥というのは山に住む女性の妖怪といわれています。まゆはそのような山姥のむすめですが、小さな女の子です。まゆに出会った赤鬼は、まゆを煮て食べようと大きなお鍋でお湯を沸かし始めますが、まゆはそれを知りません。
薪の山を作ったり、かまどの石を積んだりと鬼の手伝いをします。鍋の湯が沸いたとき、まゆがとった行動はどのようなものだったのでしょうか。小さなまゆに振り回される鬼の姿に、痛快さを感じます。
長く愛される「だいくとおにろく」
橋を何度かけても流されてしまう川に、橋を架けてほしいといわれた大工のもとに、その川に住む鬼が大工の目玉と引き換えに橋をかけてやるといいます。適当な返事を返していた大工ですが、鬼は立派な橋を作り目玉をよこせと大工に迫ります。果たしてどうなってしまうのでしょうか。
パパが読み聞かせを行うのにもおすすめの絵本です。鬼と大工のユーモラスな掛け合いをパパがまねると子どもも楽しめますよ。
だいくとおにろく|福音館書店
何度橋をかけてもたちまち流されてしまう川に、橋をかけるよう村人に依頼された大工が、川岸で思案していると、鬼が現れて、目玉とひきかえに橋をかけてやるといいます。いいかげんな返事をしていると、2日後にはもうりっぱな橋ができあがっており、鬼は目玉をよこせとせまります。「おれのなまえをあてればゆるしてやってもええぞ」と鬼がいうので、大工は……。日本の昔話の絵本。
優しい気持ちを育む「ないた赤おに」
浜田廣介さん作、いもとようこさん絵の「ないた赤おに」は、いもとようこさん絵以外にも、数冊絵本として出版されている人気が高いお話です。
人間の仲間になり仲よく暮らしたい赤鬼の願いをかなえるために、仲間の青鬼は自ら悪役となります。人間を助けた赤鬼は、人間と仲よくなりますが、青鬼はどうなったのでしょうか。
何かを犠牲にしなければ鬼と人間は仲よくなれないのか、自分を犠牲にすることで赤鬼の願いをかなえた青鬼の気持ちはいったいどのようなものだったのかなど、優しい気持ちを育む絵本です。
ないた赤おに (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本) :浜田廣介/いもとようこ - 金の星社
人間と仲良くしたい赤おにのために、自ら悪役を買ってでる青おに。青おにのおかげでたくさんの友だちを得た赤おにでしたが、青おにがどうなったのか気になって訪ねてみると…。友情の美しさと孤独の哀しみを描いた童話の傑作。
まとめ
節分のいわれや豆まきのお話など、絵本でも紹介されているものがたくさんあります。伝承をそのまま伝える絵本だけではなく、ユーモラスなお話だったり、視点を変えたお話だったりと、いろいろなお話を親子で読んでみてはいかがでしょうか。