3カ月ごろから始まる睡眠退行とは?その時期の過ごし方や注意点
少しずつ睡眠のリズムが整ってきた生後3カ月ごろの赤ちゃんが、突然寝なくなってしまったという場合は睡眠退行かもしれません。睡眠退行が起きると、ママやパパも睡眠不足になりがちで大変ですよね。この記事では、睡眠退行を上手に乗り切るための過ごし方や注意点をご紹介します。
生後3カ月ごろに起きやすい睡眠退行とは
今までよく寝ていた子どもが寝なくなること
しかし、今まで夜によく眠れるようになっていたのに、いつからかリズムが崩れて睡眠が不安定になることがあります。これは「睡眠退行」と呼ばれるもので、生後3カ月ごろに経験する赤ちゃんが多いといわれています。
生後3カ月ごろから、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も起きたり、昼寝の時間が短くなったりなどの現象がみられる場合、睡眠退行の可能性があるでしょう。しかし、この現象はすべての赤ちゃんに起こるものではなく、経験しない子もいますよ。
睡眠退行は赤ちゃんの成長過程の一環
赤ちゃんは生後3カ月ごろになると、五感が一気に敏感になり、これまでよりも周囲の物が見えたり、音が聞こえたりするようになります。こうして、少しの環境の変化にも敏感に反応するようになるため、なかなか寝つけなかったり、すぐに起きてしまったりするのです。
つまり、こうした睡眠退行は、赤ちゃんの成長過程の一環であるといえるでしょう。成長の証なので、もちろん喜ばしいことではあるのですが、赤ちゃんの睡眠サイクルがいきなり乱れるため、お世話をするママやパパの負担が大きくなるのも実状です。
1週間で終わる子もいれば長期になる子も
うまく眠れない期間が長期になるほど、一緒に過ごすママやパパも睡眠不足になりやすく、だんだんと「なんで寝てくれないの?」「お願いだから、早く寝て」と負の感情が湧きやすくなるでしょう。とはいえ、睡眠退行を経験した先輩ママによると「結局は時間が解決してくれる」という声が多いようです。
睡眠退行は永遠に続くものではありません。「いつか終わる日が来る」ということを頭に置いて、辛い時期を乗り切りたいですね。
生後3カ月ごろの睡眠退行中の過ごし方とは
いつもと同じ寝かしつけ方法を続ける
けれど、睡眠退行中は、これまでの寝かしつけ方法を続けてください。例えば「お風呂に入ったあとに着替えをして、絵本の読み聞かせをしたら電気を暗くして寝る」というのがルーティンだった場合、睡眠退行が起きても同じルーティンを毎日継続することが大切です。
その日その日で寝かしつけの方法が変わると、赤ちゃんが混乱してしまいます。そうなると、赤ちゃんが余計に寝つきにくくなるという、悪循環に陥ってしまうのです。
赤ちゃんが寝ついたときの環境を維持する
でも、せっかく寝かしつけたら、できればそのままもう一度眠ってほしいですね。そこで気をつけたいポイントは、赤ちゃんが寝ついたときの環境を維持することです。例えば、寝かしつけに音楽をかけていたなら、その音楽は止めない方がよいでしょう。
赤ちゃんがまどろみの中、目を覚ました場合に、寝ついたときと同じ状況であれば、そのまままた睡眠サイクルに戻る確率が上がります。しかし、寝ついたときと違う環境にいると、赤ちゃんはその変化に驚いて泣いて起きてしまうのです。
ママも寝不足になる時期なのでパパに頼ろう
そこで、パパにもぜひ協力してもらいましょう。パパが毎日の寝かしつけを担当することが難しい場合は「パパが休みの週末」や「パパが早く帰宅できた日」など、パパが寝かしつけをする日を事前に決めておくのがおすすめです。
寝かしつけに慣れていないパパが担当の日は、赤ちゃんがスムーズに寝つくよう、日中に体を動かしてたくさん遊んだり、昼寝を早めに切り上げたりするなど、準備をしておくとよいですね。寝るときに、ママが近くにいないと分かれば、赤ちゃんもあきらめて寝てくれるでしょう。