
マタニティの駐車場は?優先駐車場の使い方と注意すること
お腹が大きくなると、狭い駐車スペースでは乗り降りが大変です。車椅子のマークが書かれた「優先駐車場」は、車椅子の人しか利用できないと思っていませんか?実は妊娠中の方でも利用できるのです。ここでは優先駐車場を利用する場合に必要な手続きと、実際に利用する場合の注意点について紹介していきます。
マタニティが優先駐車場を使ってもいい理由

扉を大きく開かないと乗り降りができない
優先駐車場は車椅子の人も乗り降りできるように、ほかの駐車スペースと比べると1台あたりのスペースが広くなっています。そのため車の扉を大きく開けて乗り降りすることができるので、お腹の大きい妊婦さんにも安心ですよね。
特に妊娠後期になると、お腹はどんどん大きくなっていきます。狭い駐車スペースに車を停めて無理に乗り降りしようとすると、隣の車に扉をぶつけてしまったり、お腹をぶつけてしまったりなんてことにもなりかねませんので注意が必要です。
安定期を過ぎると体が重くて歩くのが大変!
またお腹も張りやすくなってくるので、長時間歩くことは大きな負担になります。優先駐車場は、建物の入り口近くに設置されていることが多いので、目的地までそんなに歩かなくてもたどり着くことができます。
駐車場を歩いているときにお腹が張ったり気分が悪くなったりしても、休むスペースもなかなか見つからず大変ですが、建物に入ってしまえば休憩する場所もあるので安心ですよね。
赤ちゃんのために母体の負担を減らす
しかし、妊娠中でも外出が必要となる機会はたくさんありますよね。体調が優れないときや、お腹が大きく歩くのが負担と感じているときには、優先駐車場を利用させてもらうようにしましょう。優先駐車場はスペースも広いので、扉を大きく開けてゆっくりと乗り降りすることができ、入り口までの距離も短いので母体の負担を減らすことができます。
お腹の赤ちゃんを守ることができるのはママです。お腹の中で大切な命を育てているので、お出かけもなるべく体に負担がかからないようにしましょうね。
優先駐車場利用マークとはどんなもの?

各自治体に申請すれば受け取れる
優先駐車場へ車を停めるために必要な優先駐車場利用マークは、各自治体に申請すれば受け取ることができます。各地方自治体の市役所へ行き、申請書を記入し母子手帳とともに提出すれば交付されます。配布までの期間は、即日配布されるところもあれば、1週間程度かかってしまうところもあり、自治体によって異なります。気になる方は、それぞれの自治体へ問い合わせてみてくださいね。
全国の優先駐車場で利用可能
また、妊婦さんがもらえる優先駐車場利用マークには有効期限がありますが、産後数カ月までは使えるようになっています。赤ちゃんが生まれて間もなくても、出生届を提出するために市役所へ行ったり、スーパーへ買い物へ出かけたりしないといけないケースもあると思います。生後間もない赤ちゃんを連れていても、優先駐車場を利用できると安心ですね。
必要なくなった場合はすぐに返却しよう!
またこの優先駐車場利用マークは、必要なくなった場合には返却する必要があります。優先駐車場を利用しなくてもよくなった場合や、期限が過ぎたときには必ず各自治体へ返却するようにしましょう。直接市役所へ行き返却する方法もありますが、多くの自治体では郵送による返却にも対応しているので、そんなに手間もかかりません。
マタニティだからって毎回利用していいの?

元気なときは優先駐車場はほかの人に譲ろう!
体調が優れずに歩くのがしんどいときや、お腹が大きく長距離を歩くのが困難なときには優先駐車場を利用してください。しかしマタニティだからといって毎回優先駐車場に停める必要はありません。自治体によっては、妊娠中で「歩行が困難な場合」など条件付きで優先駐車場利用マークを交付していることもあります。体調面で問題がないときには、優先駐車場はほかの人に譲る思いやりの気持ちが大切ですね。
37週以降の正産期に入ると、ある程度の運動は必要になってきます。特に歩くことはよいことだといわれています。出産が近づいているのであまり遠出はできませんが、車でで出かけたときに駐車場から建物まで歩くのもよい運動になるかもしれませんね。