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小学校入学前に読ませてあげたい絵本。選び方とおすすめの絵本

小学校入学前に読ませてあげたい絵本。選び方とおすすめの絵本

文字がスラスラ読める子どもが増える年長さんは、春からの小学校生活が楽しみであり、不安も感じているでしょう。その不安を解消し入学が待ち遠しくなるような絵本や、小学校でのお友だちとのかかわりを大切にできる、優しい気持ちを育む素敵な絵本を紹介します。

小学校入学前の子どもに絵本を選ぶポイント

主人公の気持ちに寄り添える年齢に

来年は小学校に入学で、幼児期の卒業ともいえる6歳の子どもたちは、生活のリズムも決まり自分の支度が自分でできるようになる子どもが増えます。お友だちとのかかわりも、自分中心の考え方や遊びから、ほかの人の気持ちを察することが徐々にできるようになります。

文字に興味を持ち、自分で絵本を読めるようになる子どもも多くなり、1人で静かに本を読むことができる姿も見られるでしょう。物語を深く理解し、主人公の気持ちになって考えることもできるようになってきます。

今までの読書経験や好き嫌いから、子どもたちがチョイスする絵本のジャンルは人それぞれですが、ダジャレやクイズ形式の絵本や、主人公に共感できるような内容の物語に人気があるようです。

無理強いは禁物。子どもの気持ちを尊重して

小学校に入学すると国語の授業や読書の時間など、挿絵が少ない本に触れる機会が増えます。そのときになって読書嫌いで困らないようにするために、幼児期からなるべくたくさんの読書をするとよいでしょう。

読書は感受性を豊かにし、言葉の使い方が上手になるといわれています。誰かに読んでもらう物語も楽しいものですが、自分で不自由なく読めるようになると本の種類も物語の世界もぐっと広がり、ますます楽しさが増すのです。
 
でも、中には本を読むことがどうしても苦手な子どももいますから、小学校への準備と力を入れるあまりに無理に本を読ませることは避けましょう。子どもがもっと読みたい、と自然に思えるような絵本選びができたら大成功ですね。

絵本のジャンルが偏らないように注意しよう

絵本を1人で読めるようになると、好きな物語のシリーズや、同じようなジャンルの本ばかりに偏りがちになります。特に迷路やクイズの本は人気があり、たくさんの種類があるので多くの子どもたちは夢中になるでしょう。

そんなとき、ママやパパのおすすめ絵本を混ぜてあげるとよいですね。図書館を利用すれば、様々なジャンルの絵本を選ぶことができてとても便利ですし、難しそうなお話やこれは少し無理かな?と思えるような今までの好みとはまったく違うジャンルの本も気軽に試すことができます。

また、せっかくの機会ですから、小学校への入学が楽しみになるような絵本やお友だち付き合いが上手になるような絵本をすすめてあげるとよいでしょう。

小学校入学が楽しみになる絵本3選

早く欲しいな【さくらいろのランドセル】

仲よしのらんちゃんとさなちゃんが、公園でブランコをしている場面からこの絵本は始まります。桜のつぼみを見た二人は、桜色のランドセルをお揃いで買ってもらおうと約束をするのです。

でも、さなちゃんの家にはおばあちゃんからプレゼントされた、リンゴのように赤いランドセルが届きます。らんちゃんとの桜色のランドセルの約束を思い、さなちゃんは買ってもらったランドセルのことをいい出せません…。

ランドセルを選ぶことは、子どもたちはもちろんパパやママ、祖父母にとっても入学前の大きな楽しみの一つです。しかしこの本では嬉しい気持ちと、お友達との約束とおばあちゃんへの思いやりから揺れる子どもの気持ちを描いています。子どもたちの優しい気持ちに共感する一冊です。

入学までを描いた【一年生になるんだもん】

アニメ映画化もされた「魔女の宅急便」で有名な角野栄子さんの絵本です。1ページにいくつもの挿絵と対話文が続き、リズミカルにお話が進みます。

絵本の内容は、6歳のさっちゃんが入学前健診を受け、ランドセルや手提げバッグ、文房具などの持ち物の用意をし、入学式を迎えるまでのストーリーです。どのページをめくっても、1年生を心待ちにしているさっちゃんの様子がかわいらしく描かれていて、読んでいる子どもたちは自然とさっちゃんの気持ちに共感し、さっちゃんと一緒にワクワクするでしょう。

さっちゃんと一緒に絵本の中で入学準備をすることで、読み手の子どもたちは1年生になるイメージを強め、新生活への不安を解消することができるでしょう。

学校が楽しみに【いちねんせいのいちにち】

題名どおり、1年生の1日を描いた絵本です。1年生の1日は、朝の集団登校からスタートします。朝の準備、1時間目の算数、2時間目の国語、そして図工、体育と授業が続き、その合間の休み時間や昼休み、給食の時間までもが丁寧に描かれています。

優しい担任の先生と子どもたちとの授業中の会話も工夫されていて、具体的な勉強の内容も容易に想像できるでしょう。休み時間や給食の時間もとても楽しそうで、それぞれの場面や登場する子どもたちが何をしているか、親子で当てっこをしながら読むこともできますね。

登場人物1人ひとりがとても生き生きと描かれていて、絵本を読んだ子どもたちに、1年生になることが待ち遠しいと思わせることができる1冊でしょう。
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