子連れ出勤で叶う仕事と育児の両立!子連れワークの仕方やメリット
育児が一段落ついたら、職場に復帰したいと考えているママも多いかもしれません。安心して働くためには、子どもをどこかに預けないといけませんでしたが、近年、「子連れ出勤」という働き方が広まってきました。どんなワークスタイルなのでしょう?育児と仕事を両立しながら働く、子連れワークについて紹介します。
子連れ出勤で仕事と育児が両立できる理由
保育園などの預け先が見つからなくても大丈夫
作家の雨宮処凛さんは「子連れ出勤が議論になるのは待機児童の問題があり女性の働きづらさの問題がある。子どもを連れていける職場があれば救われる人は多いはず」といいます。
そういう風潮をうけて、対策を進めている職場もあります。あるママ議員は、執務室に子どもが遊べるスペースを作ったそうです。社内に託児スペースを設けている会社もあります。
「保育園などの預け先が見つからなければ働けない」という現状は変わりつつあります。仕事に復帰しようと考えている育児中のママを応援する声は増えてきているのです。
いざというときに子連れ出勤できる安心感
こういう職場だと、なにかあったら会社が助けてくれるという安心感がありますね。これは、ママや子どもが助かるだけでなく、職場全体にもよい影響があるそうですよ。
まず、それを見ているほかの同僚にも安心感を与えます。いざとなったら会社の誰かが手伝ってくれるという安心感です。いつか自分が困ったときにも助けてもらえるという連帯感が生まれます。
そして、この会社では「子どもがいることを逆に活用すればよい」とも考えています。子どもがいるだけで職場が明るくなります。子連れ出勤することで、職場のリフレッシュにも一役買っているのですね。
子どものことを考えた働き方ができる
ベンチャー企業で働く子育て中のこの女性は、子どもが低出生体重児だったため、すぐにどこかに預けることができず、長めに育休を取るしかないと考えていたそうです。しかし、会社に相談したら「子連れでの復帰は大歓迎」といってもらえて、たった8カ月で復帰しました。
子どもの様子を見ながら働けるので安心できて、さらに、働いていることが入園申し込みの加点になり、1歳3カ月から保育園に預けることもできたそうです。子どものことも考えながら、働き方を自分で決められる職場なら、仕事と育児が両立できそうですね。
子連れ出勤しているママのワークスタイル
社内託児所に預けて親子時間も確保して仕事
政府が2016年度に創設した企業主導型保育事業の支援をうけて作られたのが、ワークスアプリケーションズ社の企業内託児スペース「WithKids」です。自社運営の認可外保育施設になります。有志で集まった社員自らが企画・運営に携わります。
預かり時間は8:00〜20:30で、当日申し込みによる一時保育にも対応してくれます。着替えやおむつは持参不要で、社員は常時立ち寄ることができ、保護者は昼食や夕食を子どもと一緒にとることもできます。
子どもがいなかった場所に子どもの声が響くことで、新しい交流も生まれるとか。そして、利用者の最大のメリットは、一緒に通勤できて、仕事中も同じ空間でいられる安心感です。
オフィスで子どもと同じスペースで仕事する
ソウ・エクスペリエンス社では、電話対応や商品の梱包をするスタッフのそばで楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿が見られます。フロアの一角にじゅうたんが敷いてあり、子どもたちがハイハイで自由に動き回ることができます。子どもを連れてくるのは女性だけではなく、外回りの営業職の男性たちもときどき子連れ出勤をしているそうです。
社内にキッズスペースを併設していることを、会社の特徴として紹介しているところもあります。仕事に復帰したいママたちが、力を発揮できる環境であることをアピールしているのですね。職場全体に子どもを受け入れる雰囲気があることが必要ですが、子連れ出勤に前向きな企業は増えつつあります。
子どもをおんぶや抱っこをしながら仕事する
ここでは、子どもを抱っこしながらパソコンに向かうのが自然な姿なのだそうです。そして、育児の経験を、そのまま授乳服メーカーとしての仕事に活かしています。
東京都北区にある「いろむすびcafe」は、多世代交流型コミュニティカフェです。子連れで働く経験や食事の提供、イベントへの参加案内などを行っています。
ここで紹介するのは、子どもをおんぶや抱っこしながら働く「カンガルーワーク」や、二人ペアで働く「ペアワーク」などです。働くママのための、新しいワークスタイルを提案してくれます。
子連れ出勤で企業が得られるメリットとは
優秀な女性の人材を確保できる
トヨタ自動車系部品メーカー中央発条(名古屋市)は「女性が活躍できない企業は発展が望めなくなる」という考え方をもとに、工場の隣で社内託児所の運営を始めました。託児所開設に合わせて、遠方の社員でも、託児所に隣接する事務所内で働ける制度を作ったそうです。
敷島製パン(名古屋市)は、工場の敷地内に保育園を開きました。日曜日や祝日など預け先を見つけることが難しい日も休みなく稼働し、子育て社員の働き方に合わせた対応をしています。子育てを理由とした女性の退職を防ぐだけでなく、新規の人材確保にもつながっているそうです。