家族で健康祈願をしに行こう!参拝方法や親子で行きたい神社やお寺
なにをするにも健康は欠かせません。神社やお寺に健康祈願に行かれるご家庭も多いのではないでしょうか。小さな子が一生懸命に手を合わせている姿は健気でかわいらしいですよね。今回は神社とお寺の参拝のしかたなどの違いや、子どもにもわかりやすい健康祈願の方法、また、おすすめの神社とお寺もご紹介します。
健康祈願の意味や神社とお寺の違いについて
心と体が健やかであるようにお願いする
厄年に行う「厄除け」も「健康祈願」の一つといえるかもしれませんね。
また、神社やお寺には由来があります。たとえば京都の清水寺の「千手観音」は、慈悲深く多くの人を救うといわれます。茨城県の鹿島神社に祀られる武甕槌神(たけみかづちのかみ)は、国譲りという大仕事を成し遂げた力持ちで勢いのある神なので、元気のパワーが宿るとされています。
祀られている神様の功績や性格に思いをはせれば、自然と心と体の健康を祈願する気持ちが高まりますよね。
親子で神社とお寺との違いを正しく知ろう
自然のあらゆるものに神が宿るという古代の日本人の考え方が、神道の起源です。その後先祖崇拝が加わり、古事記などに登場する神が祀られたといわれます。
お寺の始まりは、インドで釈迦(しゃか)が開いた仏教が、約1,500年前に日本に伝わったときに、その教えを聞き修行する場所でした。今もお寺には修行するお坊さんがいますよね。
また、神社は自然に宿る神や先祖の神に拝むのに対し、お寺は仏像に対して拝みます。外見では、神社には鳥居があるのが特徴ですよね。名前も、神社では「社」や「宮」がつくのに対し、お寺は「寺」「院」がつきます。
参拝するのに最適な時間帯
大切な祈願ですから、何かの用事のついでに参拝するのはよくないという考え方もあります。まずは参拝に行くという気持ちを優先することが大切なのですね。
また、早い時間の方が、ほかの参拝者のたくさんのお願いごとでたまる、重い「念」のようなものが少ないともいわれます。とはいえ、早い時間に行けないこともありますよね。たとえ早い時間に行けなくても、神様への参拝を優先するという気持ちで出かけましょう。
社務所が閉まり暗くて人気がない夜に参拝するのは、安全上の問題があり、気分もよくないので止めた方がよいですね。
正しい参拝方法やお守りの意味を知ろう
神社参拝の正しいルールとマナーとは
参道の中央は神様が通る道なので、脇を通るのがルールです。手水舎(ちょうずや)では、柄杓の水で右手、左手、口の順に清め、口は右手に持ち替えた柄杓で左手に水をためて、その水で清めます。
手水舎で心身の穢れを清めてから参拝をするのが礼儀とされるのです。賽銭箱の前に立ったら会釈をして静かにお賽銭を入れ、鈴を鳴らします。
その後、姿勢を正し2回深いお辞儀をし、胸の高さで両手を合わせ2回拍手した後、両手を合わせながら祈願しましょう。終わったら手を下ろし、最後に深く一礼します。
お寺と神社の参拝作法はどこが違うの?
近所への配慮などで鳴らせない場合もありますが、鳴らせるときは1人1回鐘をつきます。ただし参拝後に鳴らすのは縁起が悪いことなので避けましょう。
本堂の近くにろうそくや線香をお供えする香炉がある場合、献灯、献香をしますが、ここも神社とは違う点ですね。火を点けるときはお寺の種火か自分のライターで点け、ほかの線香から火をもらわないようにし、炎には息を吹きかけず、手であおいで消します。
お寺では参拝のときに手を打たないのが神社との大きな違いです。静かに合掌し祈願したら一礼しましょう。
健康祈願のお守りをつける場所と処分方法
お守りを家に置くときは、目線よりも高く清潔な場所で、向きは南か東にしましょう。お守りの処分は、授かったお寺や神社の「返納所」に持って行きます。
遠くて行けないときは、別のところで授かったお守りでも、神社のお守りは神社、お寺はお寺で受付けてくれることが多いです。けれども宗派などで受け付けられない場合があるので確認を取りましょう。
できるだけ返納するのがよいですが、もし自分で処分する場合は、お守りを粗塩で清めた後、半紙などの白い紙に包み捨てます。感謝の気持ちで処分することが大切です。
家族で健康祈願に行きたい神社とお寺3選
目の薬師「新井薬師梅照院 」
430年ほど前に、このお寺の古い梅の木が毎夜光るようになり、薬師如来が現れたので建てた薬師堂が「梅照院」の始まりです。徳川2代目将軍、秀忠の子の眼病が、この薬師如来に祈願すると回復したため、江戸時代の庶民に「目の薬師」として人気になりました。
また、この薬師如来の啓示で優れた小児薬ができたことから「子育て薬師」と呼ばれているそうですよ。現代はテレビやゲームで子どもの視力を心配するママも多いですよね。
近くにお住まいであれば、家族でお参りしてみてくださいね。