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乳児におこる新生児月経とは?対処方法とほかの病気の可能性について

乳児におこる新生児月経とは?対処方法とほかの病気の可能性について

出血は新生児月経以外の可能性もある

うんちに血が混ざっている場合

陰部から出る新生児月経とは明らかに区別できるのが、うんちに血が混ざっている場合です。うんちの表面にぽつぽつと血がつくことや糸くず状に血が付着していることは、腸粘膜がまだ弱い新生児期にはよく見られる症状です。

うんちが腸を通るときの刺激や、軽い食物アレルギーの症状からおきることもあるので、3日ほどでおさまり、赤ちゃんの様子に変わりなければ大丈夫です。ただし、機嫌が悪く、お腹を痛がる様子や下痢、便秘などがともなう場合は医師の診察を受けるようにしましょう。

イチゴゼリーのようなうんちが出た場合は「腸重積症」という病気が疑われます。一刻を争う症状である場合がありますので、大至急病院に行き、夜間休日であっても緊急外来を受診してください。

血尿と熱がある場合は感染症の疑いがある

もしもおしっこに血が混ざっている、おしっこが赤いという症状があれば、細菌感染による尿路感染症の可能性があります。新生児の場合、検査のためにおしっこを採取することが難しいため判断が難しい病気ではありますが、6カ月以下の乳児が発熱した場合はこの尿路感染症の疑いがとても大きくなります。

尿路感染症は、腎臓から膀胱、尿道までの尿を排泄する器官のどこかに細菌が侵入し繁殖した状態でおきる病気です。女の子の場合は膀胱炎、男の子は尿道炎になりやすいといわれていますが、いずれも進行して細菌が腎臓にまで達すると腎盂腎炎の恐れがあり、最悪の場合は腎不全になるリスクがあります。

尿路感染症の診断には検査が必要ですので、血尿の場合は病院に行きましょう。

外陰膣炎で膣内が炎症を起こしている

女の子のおしりの拭き方は前から後ろが基本です。逆に拭いたり汚い手で触ったりすると、外陰部や膣に細菌が付着し繁殖、炎症を起こすことで外陰膣炎になることがあります。通常は自浄作用が働く膣内ですが、乳幼児の場合はまだその作用が弱く、雑菌が繁殖しやすいのです。

濡れたままのおむつで長時間いることも、蒸れにより菌が繁殖しやすくなります。外陰膣炎になると、かゆみや痛みが発生する、血の混じったおりものや膿が出るといった症状も出てきます。

かゆみがあるとひっかいて出血してしまうなど、症状を長引かせたり悪化させたりしてしまう原因にもなります。外陰部の腫れや出血、臭いのあるおりもの、膿などがある場合はすぐに医師の診察を受けましょう。

まとめ

生まれたばかりの女の子にまれにおこる新生児月経。ほとんどの場合は問題ないと判断されますが、実際に経験したママの話を聞くと「とてもびっくりしてうろたえてしまった」という声が多く集まりました。

重い病気やケガではなかったものの「赤ちゃんの生理」と聞いてショックを受けるママも少なくありません。女性として、赤ちゃんに生理がくるなんて「かわいそう!」と思ってしまいがちですが、ママの女性ホルモンが赤ちゃんに作用した結果です。大人の生理とはまた違うので安心してくださいね。
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