乳児におこる新生児月経とは?対処方法とほかの病気の可能性について
日々のお世話で、おむつの中を注意深く見ることは赤ちゃんの体調を測るバロメーターになります。ですが、おむつに血がついていたら、経験豊かなママでもパニックになりますよね。もしかしたらそれは、乳児におこる新生児月経かもしれません。慌てず対処するために新生児月経について知っておきましょう。
乳児のおまたから血が出たけど病気なの?
新生児月経という症状がでることがある
新生児月経は1週間ほど続き、出血の量はごく少量の場合が多いようです。また、出血ではなく透明、または乳白色の「おりもの」がでることもあります。
生後3日から5日の時期はまだ赤ちゃんもママも入院中であることが多いので、心配であれば担当医に症状を伝えておくと安心です。出血があっても、赤ちゃんが元気な様子であれば心配はありません。
新生児月経はママのホルモンの影響でおこる
赤ちゃんがママのお腹にいるとき、へその緒から女性ホルモンが多く取り込まれることがあります。すると、女性ホルモンの働きにより、胎児の子宮内膜は厚くなります。
産後へその緒が切られると女性ホルモンが送られてこなくなるため子宮内膜が剥がれ、出血となって現れます。
これは、排卵こそありませんが、女性の月経システムとほぼ同じような構造です。ただし、生理痛などの不快な症状はないので安心してください。
それにしても、ママの女性ホルモンが赤ちゃんの体内でも作用するなんて不思議ですね。
男の子の出血は別の病気の可能性を考えよう
出血の箇所はおむつの前の方か、後ろの方かで確認することができます。もしかしたら、おむつかぶれやあせもが原因で出血があるのかもしれません。
男の子で出血があった場合は、まず外傷がないか確認し、どこから出血しているのかを見つけましょう。熱がないか、便秘でないかをチェックしてから、必要であれば医師の診察を受けるようにしてください。
そのとき、出血が確認できるおむつも持参するとよいでしょう。
乳児の月経の対処方法はどうするの?
まずは慌てずに様子を見よう
おむつに少し血がつく程度の新生児月経であれば、まずは様子を見て外陰部を清潔に保つなどの対応をすれば十分です。あまり神経質に外陰部を拭くことは肌荒れの原因にもなるので注意してください。
赤ちゃんの様子がおかしくないか、痛がる様子や発熱がないかをチェックして、問題ないようであれば通常通り過ごして大丈夫です。新生児月経は、ママと赤ちゃんがお腹の中で確かにつながっていた証です。慌てずに見守ってあげましょう。
出血の量と赤ちゃんの機嫌を確認しよう
鮮血が出ることもありますが、ダラダラ流れるようなものでなければ心配ありません。月経といっても、これから毎月あるということではありませんので安心してください。
ただ、新生児期以外で出血があった場合などは一度医師の診察を受けることをおすすめします。もちろん、出血量にかかわらず赤ちゃんの様子がおかしければ病院へ行きます。
そのときに新生児月経が見られたことを伝え、血のついたおむつも持参するようにしましょう。
一週間以上続くときは病院に相談
たとえば、生後一週間以降からの出血、出血が一週間を超えるときなどはほかの病気が隠れている可能性があります。出血時に赤ちゃんに痛がる様子が見られるなど、明らかに不快な症状がともなうと判断できる場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
この場合も、新生児月経とみられる症状が出ていることを伝え、出血が確認できるおむつを持参するようにしてください。詳しい症状を確認するために、出血が確認できた日付や期間も記録しておきましょう。