寝言をいいながら子どもが笑うのはなぜ?寝言の原因と注意点を紹介
子どもが寝ているときに寝言をいったり、笑ったりしていることはありませんか?微笑ましいなあと思う反面、よく眠れないのかな?昼間に興奮することがあったかな?と思ったり、もしかしてどこか病気かも?と少し心配になったりすることも…。寝言の原因や特徴についてまとめてみました。
寝言で笑うのはなぜ?寝言の原因とは
浅い眠りで楽しい夢を見て笑っている
また、夢を見るのは眠りが浅いときといわれています。レム睡眠は、脳の一部は起きているときと同じように活動しているのですが、体はしっかり休んでいる状態です。
はっきり発音するための口のまわりの筋肉や、声帯も休んでいるために、声を出そうとしても「むにゃむにゃ」となってしまうとのこと。このような寝言は、特に脳が未発達な子どもに多いそうです。
眠りながら楽しい夢を見て、笑っているのかもしれませんね。このような状態には特に心配はいらないようです。
寝ながら1日の行動を整理している
特に、びっくりしたことやお友だちとけんかしたことなど、子どもにとってインパクトが強かったことが夢や寝言になることが多いようです。大人からみても想像できるのではないでしょうか。
このことは、子どもの成長の証ともいえます。なぜなら、子どもが成長して精神面が発達し、記憶のメカニズムが働き始めたことから起こっているからです。
急に寝言が増えてくると心配になるかもしれませんが、子どもがいろいろな体験を重ねるうちに、子ども自身で対応力がついていくそうです。これも成長過程だと思って、見守ってあげたいですね。
寝ながら笑うのは脳の発達によい影響
シナプスとは神経細胞同士のつなぎ目のことで、子どもの脳はこのシナプスが増えることで発達します。シナプスは2歳前後に爆発的に増え、6歳でピークを迎えるそうです。
このシナプスを増やすには「しっかり体を動かす」「おしゃべりをする」「たっぷり睡眠をとる」、そして「たくさん笑う」ことが重要だそうです。子どもが寝ながら笑っているのは、睡眠中にもシナプスが増えているということになります。
日中に子どもがたくさん笑う出来ごとがあれば、寝ながら笑うことも多くなるでしょう。親子で笑う時間がたくさんあるとよいですね。
笑う以外にもいろいろなタイプの寝言がある
泣いたり叫んだりすることもある
突然目を覚まして、激しく泣いたり叫んだりする症状は夜驚症(やきょうしょう)といって、小さい子どもによく見られる睡眠障害です。通常30秒〜5分くらいでおさまり、何ごともなくまた寝るケースがほとんどだそうです。
夜驚症の原因ははっきりしていないそうですが、脳が発達途中であることから起こると考えられており、子どもにとって何か恐怖感をともなうような体験が影響しているといわれます。
ほとんどの場合は成長過程で消失するそうなので、あまり心配しすぎないでくださいね。
布団からでたり動きをともなうときには要注意
歩くことができる子ならば、誰にでも起こる可能性があるといわれています。夜驚症と同じで、脳が発達の途中であることが関係しており、成長とともに自然消失するそうです。
夢を見ているときに起こると思われがちですが、実は深い睡眠時に起こります。脳の機能のうち、運動に関わる部分だけが覚醒してしまい、意識を制御する部分は眠っている状態です。
普段起きているときのように意識して動いているわけではないので、階段から落ちてしまうなどということも起こり得ます。怪我や事故につながらないように、大人が注意することが必要です。
起きているかのようにはっきりしゃべる
ただ、急にはっきりとしゃべるような寝言をいう回数が増えたときは、子どもに強いストレスがあるかもしれませんよね。夜驚症で泣いたり叫んだりの原因が恐怖心と考えられているように、強いストレスが、はっきりした寝言となって現れているのかもしれません。
大人でもストレスを感じると、寝苦しいとか、熟睡していたはずなのに起きてしまったなどと、体調に現れることがありますよね。脳が発達過程にある子どもならば、なおさらかもしれません。