子どもの喧嘩が家で起こったら。喧嘩でできる成長と親としての対応
子どものお友だちを家に招いたけれど喧嘩が起きてしまった場合、あなたはどのように対応しますか?お友だちを招き始めたばかりだと、子ども同士の喧嘩の対応に迷ったり困ってしまったりすることもあります。今回は、お友だちや兄弟など子ども同士の喧嘩が起きたときの対応法と、喧嘩でできる心の成長についてご紹介します。
子どもの喧嘩は成長に必要なステップ
目の前で喧嘩が始まっても最初は見守る
子どものお友だちを家に招待しようと考えているママ、幼い兄弟を育てているママ向けに、突然起きる子ども同士の喧嘩への対応方法をご紹介しますね。
子ども同士の喧嘩の対応で最初にして欲しいのが「最初のうちは見守る」ことです。放置ではなく、どんな理由で喧嘩になっているか、お互いにどのような主張をしているのか、一方的な言い分をしていないか、ケガをするような危険性は無いかなど、喧嘩の内容をある程度把握しておきましょう。
例外は、数人で1人を責める喧嘩です。この場合はすぐに止めに入ってくださいね。
頃合いをみて片方ではなく両方の話を聞く
この「頃合い」の判断についてですが、片方の子どもがヒステリックになってきたり一方的に責め立てたりしている、泣き出して言葉に詰まっているなどの状況を確認した場合、もしくはすぐにでもそうなりそうな雰囲気であれば間に入るとよいでしょう。
そして、片方だけではなく両方の話を聞いて「◯◯くんは、◯◯したかったんだね」「◯◯くんは◯◯と思ったんだね」などと状況整理をして双方に理解させるとよいですね。その後は、どうしたらよかったのかを一緒に考えて「悪い部分は謝って仲直りだね」と声がけしてみましょう。
喧嘩はたくさんのことを学べるよい機会
まだ幼くて一つの言葉や事柄から多くを察することができない子どもたちは、喧嘩をすることで「いろいろな考え方がある」ことや「人に言われたら傷つく言葉、言ってはいけないこと」などを体感して知っていくのです。ある意味、喧嘩はたくさんのことを学べるよい機会ともいえます。
よくないのは喧嘩をした後にそのままにして終わらせることであって、自分のしたことを反省して相手に謝って仲直りをするという行動は、友達の気持ちや意見を認めることを身につけるチャンスでもあるのです。
子ども同士の喧嘩で相手の親との関わり方
親同士で話すときに気をつけるポイント
一番に気をつけたいのは「こちらも悪かった」という前提で話をすることです。親同士は喧嘩を見ていた、見ていなかったに関わらず互いに反省するべき点があるというスタンスでいましょう。
次に「ママが把握していない事実を知っても、否定はしない」ことです。子どもは少し時間が経つと当時の細かな状況を忘れてしまうこともあります。子どもから話を聞いた以外の事実が明らかになることもよくあるので「うちの子に限って」という考えは持たない方がよいですね。
相手にケガをさせてしまったときには謝罪を
ただ「謝罪をするのは、電話で?それとも直接?」と迷うことも多いでしょう。もし直接謝罪に向かう場合でも、相手のご家庭の都合もありますから突然訪ねて行くのではなく、先に電話で連絡を入れてから、相手の都合のよい時間に菓子折り持参で訪ねる方がよいですね。
電話で謝罪と直接の謝罪のケース分けは、正直難しいところです。例えば、擦り傷でも血が出てしまったり、こぶや内出血ができてしまったりと、喧嘩の後にも影響するケガをさせてしまった場合には、直接謝罪をした方がよいでしょう。
親同士もコミュニケーションをとっておく
これは密にお付き合いをするというわけではなく、会えば挨拶をする、軽い会話ができる程度でも大丈夫ですよ。お互いに挨拶や軽い会話をしていると、数回目には相手の子どもとママを覚えますよね。何かあった際にも、知っている相手の方が話もしやすく、今後の対応についても相談しやすくなります。
トラブル解決のためにではありませんが、やはり普段から誰にでもきちんと挨拶をする、よく遊んでいるお友だちのママに会ったら「いつもありがとうございます」ぐらいの会話はしておくとよいですね。
家庭内で起こる喧嘩で気をつけたいこと
親子喧嘩で子どもの自己肯定感を下げない
家庭内で起こりうる喧嘩というと、親子喧嘩ですね。できれば親子喧嘩をしない方がよいですが、そうもいかないこともありますよね。毎日子どものお世話をするママからするとイラッとすることもあって、親子喧嘩をしてしまうこともあるでしょう。
でも親子喧嘩中には、子どもの自己肯定感を下げないように気をつけましょう。例えば「どうしてできないの?」「だから◯◯は」「何度言っても分からない」などの言葉は口にしないことです。
これらはママからすると何気なく発してしまう言葉ですが、子どもからすると自分を否定されているように感じる言葉で、自己肯定感を下げてしまいます。言葉使いには充分に気をつけましょう。