子どもの喧嘩が家で起こったら。喧嘩でできる成長と親としての対応
夫婦喧嘩は子どもへの影響が大きい
「夫婦喧嘩が子どもに与えるリスク」として、日本とアメリカの被験者を対象にした研究では驚くべきデータが出ています。日常的に激しい夫婦喧嘩が起きていた家庭で育った18~25歳を対象にした研究でしたが、暴言や暴力を目の当たりにしていた子どもたちは、脳の一部(視覚部)が委縮していたのです。
感情面への影響では、不安や怒りを感じやすくなる、暴言を口にしやすくなる、相手の顔色をうかがってしまったり人間関係が怖くなったりすることもあるのです。
兄弟喧嘩も止めるときにはしっかり止めよう
兄弟喧嘩の場合は「様子は注意深く見ているけれど、すぐには止めに入らない」というママも多いです。それは兄弟喧嘩をすることで、こうしたら痛い、こんなことを言われたら悲しいなど、学びがあるからです。
それでも、物を使って攻撃をするなどケガをしてしまいそうな展開が見うけられた場合や、大きな声でいつまでも喧嘩している、大きな物音を出しているという場合は、ご近所の迷惑にもなるのでしっかりと止めに入りましょう。
兄弟喧嘩もお互いの話を聞いて「こんなときは、どうしたらよいかな」と問いかけて、暴言や暴力を解決策にしないように指導したいですね。
まとめ
目の前で喧嘩が起きたら頃合いをみて止めに入り、双方の話を聞きながら解決のお手伝いをしましょう。また、子どもが喧嘩をしてきた場合には、ママが相手の子の気持ちを推察して「◯◯くんは、こんな気持ちだったのかもよ?」と話してみるのも効果的ですよ。
私たち大人も、痛みを知っているからこそ人に優しくできることもたくさんありますよね。それと同じように、子どもも喧嘩を通じて色々なことを学ぶはずです。