腰痛に効果的な骨盤ベルトの種類!妊娠中から産後の使い方と注意点
妊娠中お腹が大きくなるにつれ、腰痛や恥骨痛に悩まされるママも多いですよね。そのようなときに効果的なのが骨盤ベルトです。しかし、お腹周りを締め付ける骨盤ベルトを使うことに、抵抗があるママも少なくありません。正しい使い方を知ることで、妊娠中から産後まで安心して効果的に骨盤ベルトを使うことができますよ。
妊娠中から産後も使える骨盤ベルトの種類
締め付け具合を調整できるベルトタイプ
骨盤の周りにベルトを巻き付け、マジックテープなどで固定するベルトタイプは、締め付け具合を調整できるので、妊娠中だけでなく出産後の産褥ベルトとしても活躍してくれます。
妊娠中、出産に向けて少しずつ骨盤が緩むことで、腰痛や恥骨痛などに悩まされるママも少なくありません。しかし、骨盤をしっかり固定することができるこの骨盤ベルトを使用すれば、腰痛や恥骨痛の緩和も期待できるでしょう。
固定することに慣れるまでは、動きづらいと感じるママもいるかもしれません。また、トイレのたびに外さなければいけないものも多く、少し手間がかかるというデメリットもあります。
違和感なく履けるガードルタイプ
ベルトタイプのように自分で固定する必要はなく、ショーツと同じように履くだけでよいので、トイレでの着脱もスムーズにできます。固定する位置や、締め付け具合などを気にすることもありません。
固定する力がベルトタイプと比べて弱めで、微調整が難しい、といったデメリットはありますが、お腹周りを優しく包み込んでくれるので、違和感なく履くことができるでしょう。帝王切開後のママでも使うことができます。
ベルトタイプのものとは違い、直接肌に触れる面積が大きいため、洗い替え用に数枚用意しておくとよいでしょう。かわいらしいデザインのものも多いので、楽しみながら選べますよ。
ベルトタイプとガードルタイプの使い分け方
中には、産後1~2カ月くらい経たないと使用できないものもあるので、産後すぐに使用したい場合には、事前に確認してから購入するようにしてください。
一方、ガードルタイプのものは、ウエスト部分が締め付けられることから、妊娠中や産後すぐの使用は好ましくありません。産後2カ月くらい経ってから使用するようにしましょう。妊娠中は、お腹を締め付けない妊婦さん専用のマタニティガードルを着用してくださいね。
知らないと逆効果?妊婦が使うときの注意点
骨盤ベルトは必ず座ってから外す
トイレや就寝時などに骨盤ベルトを外すときには、必ず座ってから外してください。立っている状態のまま外すと、骨盤や腰に一気に負荷がかかります。
とくに妊娠後期はお腹も大きくなり、体にかかる負担も増えます。腰痛や恥骨痛の緩和が目的で装着しているわけですから、外す際にもできるだけ負担がかからない外し方をしたいですね。
つける位置は恥骨と大転子のライン
一般的な骨盤ベルトは、大転子と恥骨結合のラインにかかるように装着します。おへその真下にある硬い部分が恥骨結合、恥骨結合から水平に移動したところにある太ももの付け根の部分が大転子です。
両手を腰に当てたときに人差し指のあたりにある上前腸骨棘という大きな骨には、骨盤ベルトがかからないように、気をつけてください。上の位置に巻くと、逆効果になることがあります。
骨盤ベルトの種類によっては巻き方が異なるものもあるので、説明書などを確認してから装着するようにしましょう。
ベルトを強く締めすぎないようにする
とくに妊娠中は、強く締めすぎてしまうと血液やリンパの流れが悪くなり、赤ちゃんに十分な栄養がいきわたらなくなったり、むくみなどの原因になったりする可能性があります。逆に緩すぎても効果は期待できません。
骨盤ベルトを効果的に使用するためには、締め付け具合が大切なのです。締め付ける際の目安としては、仰向けになった状態で手のひらが体と骨盤ベルトの間に入り、立ったり座ったりするときに、苦しくない程度と覚えておいてくださいね。
産後に骨盤ベルトを使うときの注意点
ベルトがズレ上がったら正しい位置に直す
骨盤を締めるために使用する骨盤ベルトですが、正しい位置よりも上につけてしまうと、逆に骨盤を広げてしまう可能性があります。そのため、ベルトの位置がズレていることに気づいたときには、こまめに元の正しい位置に直す必要があるのです。
また、締め付けすぎにも注意したいですね。きつく締め付けることで、早く元の体型に戻れたり、ダイエット効果があったりするというわけではありません。楽に動ける程度の適度な加減で着用することを心がけましょう。