赤ちゃんはいつから声を出すの?月齢ごとの声の出し方について
赤ちゃんは少しずつ成長すると、ママやパパのあやす声に反応するごとく声を出すようになっていきます。初めは喉を鳴らすようなか弱い声ですが、徐々に声を出して笑うようになり、喃語を話すようになっていくでしょう。今回は、赤ちゃんがいつから声を出すようになるのか、月齢ごとの声の出し方などを解説していきます。
赤ちゃんがママの声を聞いて反応するまで
お腹の中にいるときから声が聞こえている
実はお腹の中の赤ちゃんの耳は妊娠7週頃から作られていきます。そして妊娠5カ月頃になると耳の形は完成し、妊娠7カ月頃から耳が聞こえるようになります。
ただし、音を理解できるのは妊娠8カ月頃からになります。
では赤ちゃんに声をかけるのは遅くてもよいのかな?と思ってしまいますよね。そんなことはありません。
妊娠5カ月頃の赤ちゃんの耳はまだ完成していませんが、脳の記憶をつかさどる海馬という機能が働きだします。これによってママの声を覚えていきます。
ですから胎教を取り入れるのはとてもよいことなのです。
ママの声に反応するのは生後3~4カ月から
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ何も反応できず、泣いていることが多いです。しかし生後3~4カ月頃になると、ママの語りかけに反応し、ニコッと笑うなどし始めます。
また、手をばたばたと動かして何かを表現しようとします。もちろん成長に個人差はありますが、ママの声や語りかけは赤ちゃんにきちんと届いていて、受け止めてくれています。
この頃は反応を特に気にせず、赤ちゃんへの愛情を言葉にしたいですね。
名前を呼んで振り向くのは生後10カ月過ぎ
もしかしたら「はーい」というように、手をあげる子もいるかもしれません。こういった反応には、育児でへとへとになったママも思わず笑顔になっちゃいますよね。
はいはいが上手になったり、つかまり立ちが始まるこの時期は運動量もぐんとあがり、脳が活発になります。それにより、赤ちゃんもぐっと成長します。
うちの子は振り向かない…と不安には思わないでください。赤ちゃんの成長はそれぞれ違います。もしかしたら心の中で返事しているのかもしれません。
気にしすぎずに、たくさんの愛情を持って接してくださいね。
月齢によって違う、赤ちゃんが出し始める声
生後1~3カ月ころに発する声はクーイング
すこし成長した頃に発する「あぶー」「あばばばばば」といった言葉は喃語(なんご)と呼ばれ、区別されています。
クーイングは赤ちゃんが声を出せたことをおもしろがっていることから、機嫌がよいときに多く聞くことができます。そしてクーイングをすることで、言葉の発達につながっていくといわれています。
ですが、クーイングには個人差がありますので、クーイングをしない、しなくなったに関してはあまり心配しないでくださいね。もちろん、不安な場合は小児科などかかりつけの病院で相談することも大切です。
生後4~6カ月で声を出して笑うように
赤ちゃんの声を出して笑う行為には「楽しい」や「もっと遊んで」という気持ちがこめられています。
赤ちゃんの笑うポイントを探しながらくすぐったり、いないいないばぁで遊んだりしながら、ときには変顔をしてみたり、赤ちゃんの楽しいという感情を大切にしてくださいね。
ちなみに、赤ちゃんがよく笑うようになるにはスキンシップが重要だといわれています。家族みんなで赤ちゃんにたくさん笑いかけながら、スキンシップをとってみると赤ちゃんの笑顔も増えていきますよ。
生後4~8カ月ころに喃語で声遊びを始める
この喃語には、赤ちゃんの気持ちが込められていることが多いので、赤ちゃんを観察しながら気持ちをママなりに理解してみてください。
また、赤ちゃんは喃語を発することが楽しく、声で遊んでいる場合があります。赤ちゃんが喃語を話していたら、ママも真似して赤ちゃんに喃語でお返事してみてください。
この言葉のキャッチボールで赤ちゃんとの距離が縮まりますし、赤ちゃんはママの口を見ながらもっと上手に喃語を出そうとがんばるかもしれません。遊びながら言葉の成長を育てたいですね。