子どもが英語レッスンで泣くのはなぜ?学習のために親ができること
子どもに英語を学習してほしいと思っていても、初めての英語レッスンで泣いてしまったり、嫌がったりして、思うように学習が進まないことがあります。それは、どういったことが原因なのでしょうか。子どもが英語レッスンで泣く理由や学習のために親ができること、効果的な学習方法などについてまとめます。
英語レッスンで泣くには理由がある
いつもと雰囲気や環境が違うから
そして、レッスンが始まると、聞いたこともない言語が身近で飛び交うのですから、恐怖はさらに増幅されます。まるで、遠い外国に一人取り残されたような心境に近いのでしょうね。なんとなく理解できます。
また、環境が変わるということもあります。いつもは、近くに頼りになる大人が誰かいますが、レッスン教室では必ずしもそうとは限りません。困ったとき、自分の気持ちをうまく伝えられないかもしれないという不安が常につきまといます。
レッスンを始める年齢が早すぎるから
脳は、発達段階で、より使用頻度の高い言葉を強化し、そうではない言葉はシャットアウトするそうです。つまり、日本語が定着する前に英語のレッスンを始めても、成長過程で、使う回数が少ない英語は忘れてしまう可能性が高いということです。ある研究によれば、生後10〜12カ月頃を境に、母国語以外の言葉を聞き取る能力は、極端に落ちていくそうです。
いずれにしても、早い時期に無理やり英語のレッスンを始めても、あまり効果は期待できないということです。
子どもの集中力は長くは続かないから
大人でも集中できる時間は15分間程度です。それ以上続く場合でも、長くて50分間が限界だといわれています。そして、小学校低学年までの子どもでしたら、集中力の限界は15分間なのだそうです。大人の1/3よりも短いのです。
子どもが集中できる時間は、大人の基準で考えるよりはるかに短いということです。集中力が続かなくて、英語のレッスンをつらく感じている子どもも多いのかもしれません。
子どもが快適に英語学習できる環境作りとは
絵本の読み聞かせやビデオは英語で
英語が得意なママは、この「教わる」ということにこだわりがちです。その結果、英語がなかなか定着しないうえに、教えられることで子どもはプレッシャーを感じ、だんだん「英語離れ」をしていくというパターンがとても多いそうです。特に6歳くらいまでの子どもには、「教わる」という学習法は、学習効果がかなり低く、定着までにものすごく時間を要してしまいます。
英語学習を「楽しむ」ためには、絵本の読み聞かせやビデオが効果的です。日本人には難しい「L」と「R」の聞き分けなども、絵本やビデオの中で、いつの間にか身についていきますよ。
毎日少しずつ英語を学習し続けよう
また、日常的に耳から英語が入ってくることで、発音がきれいになります。「カタカナ英語の発音」ではなく、「ネイティブ英語の発音」が、ダイレクトにインプットされていくのです。これは、「英語は耳から」という、英語学習の基本的なポイントをカバーします。
これをやめてしまえば、これまでの英語学習がゼロに戻ってしまう可能性もあります。ですので、毎日少しずつコツコツと続けていくことが大切です。この「少しずつの積み重ね」が、英語を身につけるための早道です。
英語を勉強するときはパパやママも一緒に
子どもの脳がリラックスするのは、パパやママと一緒にいるときです。つまり「パパやママが一緒になって英語を楽しんでいる」というときが、最も学習効果が高いのです。これは、英語教室やオンライン英会話などでも同じことです。
ですから、子どもが英語を学習するときは、パパやママも一緒に参加しましょう。パパやママの英語力は関係ありません。一緒に英語を身につけることで、お仕事に役立つ日が来るかもしれませんよ。
英語を嫌いにならないようにするには
英語学習を強制しないようにしよう
まず一つ目は、子どもは、自分に興味があることから学ぼうとします。アニメの登場人物の名前を、あっという間に覚えてしまうことからも分かります。興味がないことは後回しにしがちなのです。
二つ目は、自分が中心となって学ぶという特徴です。「勉強しなさい」といわれると逆に勉強しないのと同じです。経験のある方も多いのではないでしょうか。
三つ目は、気持ちが安定していないと身につかないということです。子どもが小さいうちには、特によく見られる特徴です。
これらのことから考えても、英語学習を強制しても、あまり効果的ではないことが分かりますね。