知的好奇心の旺盛な子どもに育つには?もっと知りたいを引き出そう
子どもは、自分が知らないことや新たに興味を抱いたことに対して「もっと知りたい」という知的好奇心を持ちます。ママは、知的好奇心の旺盛な子どもに育ってほしいと思うこともあるでしょう。今回は、子どもの「もっと知りたい」を引き出して、知的好奇心を育てる遊び方や接し方を紹介しますね。
知的好奇心の芽生えの時期と注意すること
知的好奇心を含めて好奇心の種類は三つ
・知的好奇心
子どもが興味のある色々なことを、さらに深く知りたい、学びたいというように感じることです。例えば、電車が好きな子どもがどんどん名前や特徴を覚えていくことなどが挙げられます。
・拡散的好奇心
新しい情報を幅広く知りたいと思う好奇心です。小さな子どもが最初に色々なことに興味を抱く好奇心のことです。
・共感的好奇心
ほかの人の気持ちを知りたい、理解したいと思う好奇心のことです。例えば、泣いている人がいるとその人の気持ちを理解して一緒に泣くことがあります。
拡散的好奇心が強いと、もっと知りたい気持ちから知的好奇心が育つようです。
子どもが「やりたい」と言い出したら
例えば、ママが毎日している家事に興味を抱く子どもがいたとします。洗濯物を畳んでいると、子どもが「やりたい」と言い出すでしょう。ママは、自分で畳む方が早くてきれいだと思うかもしれませんね。まだ上手に畳めない場合、ママが畳みなおすことにもなり、二度手間になってしまいます。
しかし、そこで子どもの「やりたい」気持ちを断つと、子どもの知的好奇心は伸びません。子どもは自分で畳み方を工夫します。それが知的好奇心につながるのです。
幼児期の「なぜなぜ期」を丁寧に過ごす
幼児期は、人生でもっとも好奇心が旺盛な時期ともいわれています。「どうして水は冷たいの」「なぜ鳥はとぶの」など、ママが普段は当たり前に思っているようなことに対して、子どもは疑問を抱きます。ママは子どもに向き合って、一緒に考えたり質問に答えたりしましょう。
幼児期の「なぜなぜ期」を丁寧に過ごすことが、その後の子どもの探求心や自分で考える力を育むのです。
興味を引き出し知的好奇心を育てるコツ
子どもがなにに興味を持つか探ろう
子どもによって、興味があることが一目でわかったり見た目ではわかりにくかったりします。まだ言葉を話すことができない年齢や気持ちを言い表せない場合、子どもの視線や動きに注目してみましょう。興味があれば、視線を外さずにじっと見つめたりママに近寄って表情で訴えたりします。ママは「あれが気になるんだね」「一緒に見てみようか」などと声掛けをして子どもを誘導してみましょう。
子どもは、ちょっと遊んでは飽きるということを繰り替えしながら、自分の好奇心を膨らませていきます。ママは、子どもを自由に遊ばせて興味の対象を探りましょう。
知識と経験をつなげるために外に出る
例えば、テレビで魚が泳いでいる映像が映ったとします。子どもが興味を示したら、魚の図鑑を見せたり水族館に遊びに行ったりしましょう。水族館では、たくさんの種類の魚や水の中の生き物を見ることができます。子どもは、今まで見たことがない生き物に驚いたりもっと知りたいと感じたりするでしょう。ママも一緒に楽しんだり学んだりする姿を見せることも大切ですよ。
このように、本物を見たり触れたりすることで子どもの興味はさらに深くなります。その経験が多ければ多いほど色々なことに興味を抱くようになり、知的好奇心が高まるのです。
子どもがなにを好むのかわからないときには
子どもの頭は柔軟で、遊んでいるときに大人が想像しないような発想力を発揮することがあります。そこで、ママが褒めたり「ママも一緒にやってみたいな」というように声を掛けたりすると、子どもは嬉しくなりさらに自分で考えて工夫するなどして、興味が深まるかもしれませんよ。
子どもの年齢に合ったおもちゃ教材を使うのもよいですよ。気軽に遊べる物が多く、自宅にあるおもちゃと組み合わせても遊ぶことができるでしょう。その中から、好きな遊びや物を見つけることができるように、ママも一緒に楽しんでみてくださいね。
知的好奇心を育むパパとママのかかわり方
子どもの「やってみたい」を応援する
意欲的な子どもはそのまま行動を見守りましょう。一方、行動に移せない子どもにも「やってみたい」という気持ちはあります。パパとママは子どもの気持ちを応援し、サポートしましょう。
パパやママと一緒に過ごす日常生活でも、子どものやってみたいことを応援できます。掃除機をかけてみたい、コップにお茶を注いでみたいなど家事をするママの真似をしたり、パパとボールで遊んでみたい、ママと歌を歌ってみたいなど、子どもがしたいことをパパやママと一緒に楽しんだりしているうちに、知的好奇心が育まれますよ。