赤ちゃん返りをする年齢や理由は?上の子への上手な対応や声の掛け方
赤ちゃんのお世話を上の子に手伝ってもらう
ママと一緒になって赤ちゃんのお世話をすることで、上の子はママの役に立っていると感じられたり、「赤ちゃんにはお世話が必要なのだ」「自分は赤ちゃんではない」ということを認識できたりするでしょう。
手伝ってもらったら、ママは「ありがとう」と忘れずに上の子へ感謝を伝えてくださいね。こうした体験から、上の子は「自分もこうやってもらっていたのか」とか「赤ちゃんと自分はライバル関係ではない」ということを理解して、徐々に赤ちゃん返りがおさまってくるといわれています。
抱っこなどのスキンシップをとる
抱っこしてもらったり頭を撫でてもらったり、ほっぺたにキスをしてもらったりするなどのスキンシップは、子どもにとっては言葉よりもずっと「大切にされている」ということが実感しやすいといわれています。
また、スキンシップによって親子間の絆の形成や不安減少などに効果がある愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されることも最近の研究でわかっています。「赤ちゃんじゃないんだから」と諭すよりも、できるだけスキンシップの機会を増やすことの方が、結果的に子どもの心の成長を促せるでしょう。
上の子への言葉掛けで気をつけたいこと
「お兄ちゃん、お姉ちゃんだから」は避ける
そのため「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」とか「お姉ちゃんなんだからそんなことしたら恥ずかしいよ」などと叱っても効果はありません。効果がないどころか、余計に赤ちゃん返りがひどくなる場合もあるのです。
上の子に言葉を掛けるなら「さすが、お兄ちゃんだね」「やっぱり、お姉ちゃんはすごいね」と褒めるようにするとよいですね。自分自身が認められているということを実感できると、それが安心感につながり赤ちゃん返りも落ち着くでしょう。
なるべく叱らずポジティブな声掛けを
そもそも赤ちゃん返りは、これまで子どもが自分なりに様々なことをがんばってきた反動でもあります。なるべく叱らずにポジティブな声掛けを意識しましょう。
例えば、些細なことでも「がんばっているね」と褒めたり、「いつもありがとう」と声を掛けたりするとよいですね。前向きな言葉は子どもの自己肯定感を高め、心を落ち着かせますよ。
言葉でも「大好き」を伝えよう
なんとなく照れくさい場合は、夜寝る前に「おやすみ」のあいさつと一緒に「大好きだよ」と伝えることを日課にするのもよいですね。
また、上の子と一緒にいるときに下の子が笑ったら「◯◯ちゃんが大好きだよって言っているんだよ」と話をするのもおすすめです。「自分は好かれているのだ」と実感することで、はりきって下の子のお世話を手伝ってくれるようになるでしょう。
赤ちゃん返りにストレスを感じたときは
家族など周囲の人にサポートしてもらおう
そういうときは無理をせず、できるだけパパや両家の両親(子どもにとってのおじいちゃん、おばあちゃん)にも協力してもらいましょう。育休中などで時間がとれる場合は、地域の子育て支援センターなどを利用するという方法もあります。
「ママに構ってもらいたい」と思っている赤ちゃん返り中の子どもに対しては、ママが集中的に相手をするようにして、そのほかの家事や下の子のお世話などを周囲に手伝ってもらうとよいでしょう。
幼稚園や保育園に通っている場合は、先生にも相談して状況を共有しておくことも大切ですね。
子どもの不安や寂しさに意識を向けて
ママを困らせようと思っているわけではなく、ただ少し寂しくて心細い気持ちをわかってほしいだけなのです。まずは、このことを理解してあげたいですね。
自分の欲求を素直に表現するということは、子どもにとって自然な反応であり、成長過程における大切な行動の一つです。子どもの不安や寂しさに意識を向け、その気持ちに寄り添うことが子どもの安心につながり、心の成長を促していくでしょう。
ママが気分転換できる時間をつくろう
そこでときどきは、ママが気分転換できる時間をつくることをおすすめします。趣味のピアノで好きな曲を弾いたり、車の中で歌を歌ったり、小説や漫画を読んだりするなど、何か好きなことを短時間でもできれば気持ちがリフレッシュするはずです。
気分が変われば冷静になって、再び子どものことをかわいいと思えるようになるでしょう。ママがストレスを溜めることなく笑顔でいられることは、子どもにもよい影響を与えますよ。