ガルガル期にパパと険悪な関係に!夫婦で理解し合えば対処もできる
産後のママは周りの人たちのちょっとした言動にも敏感になり、イライラすることがあります。産前は仲良くしていたのに、この時期にはパパにもつらく当たり険悪な関係になってしまったという声もありますよ。今回はこの時期のママがどんな状態なのかを知り、イライラする原因や乗り切るための方法などをご紹介します。
ガルガル期にパパに対して冷たくなるママ
産後の気の立った獣を連想できるママの状態
出産後のママが神経質になっている時期を、出産した動物の雌が周りを威嚇して赤ちゃんを守る姿に重ねて「ガルガル期」と呼ぶことがあります。出産してからというものピリピリしている自分に驚いているママもいらっしゃるかもしれませんが、多かれ少なかれママはこのような状態になりますよ。
ママの変化の理由が分からないパパは、今まで仲よくしていたのに出産後に様子が変わったママに驚くかもしれません。パパにもママのガルガル期を理解してもらう必要がありますよね。
明確な理由もなくイライラして攻撃的になる
ママの抱っこで寝つかなかった赤ちゃんが、パパの抱っこで寝ついたことが気に入らなくて怒っていたママもいます。ワンオペ育児をしていたママは忙しいパパが夜中に帰ってくると毎日激しくストレスをぶつけていたために、今でもパパに怖がられているというママもいます。
通常ならば育児に参加してくれるパパには感謝がわくでしょうし、ワンオペ育児が大変でも連日そこまでストレスをぶつけることは少ないですよね。ガルガル期は精神的に冷静ではない時期といえそうですね。
触れられるだけで嫌悪感を覚えることも
パパにボディータッチされそうになるといつも無意識に避けていたというママや、抱っしている赤ちゃんをのぞき込もうとしたパパが顔を近づけてきただけでも鳥肌が立ったというママもいます。ママのよそよそしい態度をじっと耐え忍ぶパパもいますが、「俺はお金だけ運んでいればいいんだな」と不満を訴えるパパもいますよ。
ママはパパが嫌いになったわけではなく触られたくないだけなのです。たいていの場合は同性である母親に触られるのは大丈夫なので、育児に専念するために本能的に男性を避けてしまう時期があるのかもしれませんね。
産後のガルガル期について知りたい
産後半年~1年ほどその症状は続く
ガルガル期にはほかの人が赤ちゃんを抱っこしただけでも赤ちゃんを取られると感じてイライラする場合が多いですが、症状がなくなるといわれる時期には赤ちゃんの人見知りが始まりますよね。人見知りが始まると赤ちゃんはママから離れようとしなくなるために、赤ちゃんを取られないように気を張っている必要がなくなります。
赤ちゃんとの絆も強くなりママは自信が生まれるために、心の余裕が生まれるのかもしれませんね。
ホルモンバランスの変化や疲れなどが原因
妊娠中には妊娠を維持するためのホルモンが多量に分泌されますが、出産後にはそれが一気に減ります。すると急激なホルモンバランスの変化に心と体が追いつかなくなって、心身に不調が出やすいのです。
二つめは体の疲れです。交通事故にあうのと同じくらいのダメージがあるといわれる出産を終えて間もないママが、新生児のお世話をほとんど一人で行えば満足に休めずにストレスがたまりやすいですよね。
そして動物的な本能も原因の一つです。動物がほかの動物から子どもを守るのと同様に、ママも赤ちゃんをほかの人に取られないように警戒心が強くなる傾向があるのです。
赤ちゃんを揶揄する言葉にも過敏に反応
赤ちゃんをからかうような言葉を悪気なく発する人もいますが、この時期にはちょっとした言葉でも敏感に反応しやすいのです。姑にほかの赤ちゃんと比較されて「◯◯ちゃんは愛想があったけれど、この子は笑わないね」などと言われて、腹立たしい気持ちが思い切り顔に出たというママもいますよ。
なかには姑から「よい子を産んでくれてありがとう」と感謝されたことを素直に喜べず、「私の子なのにありがとうと言われるのはおかしい」と嫌な気持ちになったママもいます。
産後のガルガル期は夫婦で乗り切ろう!
今のママの状況を夫婦で理解し合う
ママも「なぜあんなにパパに怒鳴ってしまったのだろう」と後悔して自己嫌悪に陥ることがあるかもしれません。しかし、ホルモンバランスなどで心のコントロールが難しくなっていると自覚していれば自分をあまり責めないですみますよ。
気分が落ち着いているときにママは今の自分の状態をパパに話して、きつい言葉を発してしまうことを先に謝っておくとよいかもしれませんね。健診や地域の育児相談で保健師さんに自分の状態について話すと、気持ちが楽になる場合が多いですよ。