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我が子のお尻に蒙古斑がある!あざの原因と対処法を知って不安解消

我が子のお尻に蒙古斑がある!あざの原因と対処法を知って不安解消

蒙古斑といえば、赤ちゃんや小さな子どものお尻にあるものをイメージするママは多いでしょう。蒙古斑って、いったい何なのでしょうか。我が子のお尻にある蒙古斑が大きい場合、濃い場合、お尻や背中以外にある場合、異常はないのでしょうか。あざの原因や対処法を知り、不安を解消しましょう。

蒙古斑に関する基礎知識を知ろう

そもそも蒙古斑ってなに?

蒙古斑のことは知っていても、それほど気にならなかったり、じっくりと蒙古斑を見たりしたことがないママもいるかもしれませんね。蒙古斑は、赤ちゃんが生まれたときからお尻のあたりにある青みのあるあざのことで、蒙古斑ができるのは自然なことなのですよ。

蒙古斑は、日本人のような黄色人種ではほとんどの赤ちゃんに見られます。大きかったり小さかったり、数が多かったり少なかったりなど、赤ちゃんによって出方はさまざまです。

蒙古斑は年月をかけて薄くなり、小学校に入学する頃には蒙古斑がある子とない子がいます。なかには、生まれたときから蒙古斑がない赤ちゃんもいます。

赤ちゃんによって差があるので、大きさがほかの子と違っていたり、蒙古斑がなくても気にすることはありません。

蒙古斑はドイツ人が日本で発見!

日本人にはなじみのある蒙古斑ですが、詳しいことを知っているママは少ないかもしれませんね。蒙古斑が発見された状況や、どの地域で蒙古斑が知られているかを見てみましょう。

蒙古斑は、モンゴリアンスポットともよばれ、今から約130年前に来日していたドイツ人の医師が、日本人の赤ちゃんのお尻にある青いあざを発見し、世界へ発表しました。蒙古斑は、日本人を含むアジア人のほとんどの赤ちゃんに共通して見られる青いあざという特徴があります。

世界的にも、アジア人やヒスパニック系などの赤ちゃんに見られる特有のもので、蒙古斑がある白人の赤ちゃんは2割以下というデータがあります。蒙古斑を見る機会がない国や地域では、知らない人が多いそうですよ。

お尻以外にできるのは異所性蒙古斑

蒙古斑と聞くと、赤ちゃんのお尻にあるあざを思い浮かべるママは多いでしょう。しかし肩や背中、なかには顔や手足などにもできる場合があり、お尻以外にできる蒙古斑を「異所性蒙古斑」といいます。

通常の蒙古斑と同じように、異所性蒙古斑も大人になる頃には消えていることが多いですが、お尻あたりにできる蒙古斑よりも消えるのに時間がかかったり、消えにくかったりするそうです。

また、妊娠中に飲んだ薬や、不規則な生活によって、赤ちゃんに異所性蒙古斑ができたのではと不安になるママがいるかもしれませんね。

異所性蒙古斑の有無は妊娠中の検査でも見つけることができず、赤ちゃんが生まれるまでわかりません。妊娠中の生活が影響しているとはいえないのです。

蒙古斑ができてしまう原因と対処法

メラノサイトが原因という説が有力

蒙古斑ができる原因は、いまだにはっきりしたことが分かっていません。しかし、いくつか説があるなかで「メラノサイトが原因」という説が有力です。

メラノサイトとは、メラニン色素を作り出す細胞のことで、肌を紫外線から守る役割をしています。紫外線を浴びるとメラノサイトが働きメラニン色素が作られます。

メラノサイトは通常、表皮にあるものなのですが、蒙古斑の場合は表皮よりも深い「真皮」といわれるところにあります。そのため、肌の上からだと青いあざとして見えるのです。

日本人は白色人種などに比べ、メラノサイトの働きが活発であることがわかっています。私たちは日焼けをして肌が黒くなりますが、その原因もメラノサイトからメラニン色素が作り出されるからなのです。

メラノサイトは女性が気になる、シミやそばかすの原因とされているので、心配になるママがいるかもしれませんね。

しかし、メラノサイトには色素を決定する重要な役割があります。人の肌の色や、髪の毛、目の色を作るという、人間にとって欠かすことのできない必要な細胞でもあるのですね。

幼児期に消える人が大半なので気にしない

昔から日本人は赤ちゃんのシンボルとして身近に感じてきた蒙古斑ですが、消える時期がはっきりしていないので、いつ消えるのか、ママは不安になりますよね。

一般的に、蒙古斑の色が濃く出る時期は2歳くらいまでのようです。2~3歳くらいに見られる蒙古斑は、成長する段階で少しずつ薄くなり、成人するころには気にならなくなるでしょう。

蒙古斑が薄くなる目安は5~6歳くらいとされ、遅くとも10歳くらいまでには、目立たないほどになるそうです。幼児期に消える人が大半ですが、まれに成人しても蒙古斑が残ることがあります。しかし特に異常がないのであれば気にしなくてよいですよ。

また、異所性蒙古斑も時間はかかりますが、蒙古斑と同じようにやがて消えるとされています。気になる場合は、蒙古斑が消える時期の10歳くらいを目安に、病院へ相談するとよいでしょう。

しかし、ママが気にしすぎては子どもも「これはよくないのかな?」と不安になってしまいます。目立つ場所にあるなど、子ども自身が気にしている様子であれば、子どもの気持ちに寄りそうようにしましょう。

異所性蒙古斑かな?と思ったら

まずはほかの病気の可能性がないか確認する

通常、赤ちゃんのお尻あたりに見られる蒙古斑ですが、足や腕などに見られる異所性蒙古斑かなと思った際は、ほかの病気の可能性がないかを確認しましょう。考えられるほかの病気は以下になります。

【青色母斑】
小さく隆起した青いあざで、乳幼児期や思春期以降に多く見られます。青色から黒っぽい色調のあざで、大きめの青色母斑は悪性化する可能性があります。

【太田母斑】
通常、顔面の片側に現れる灰色から青みがあるあざで、生後半年頃から見られることが多く、基本的に消えることはありません。

【伊藤母斑】
太田母斑のような青いあざが、肩から肩甲骨にかけて現れます。

いずれも、医師でないと異所性蒙古斑との区別がつきにくいので、病院への相談を検討してみましょう。

蒙古斑と同じく幼児期に消えることが多い

異所性蒙古斑も、お尻あたりに見られる蒙古斑と同じように、幼児期に消えることが多いそうですよ。また、特別な治療をする必要はありません。

なかには、消えにくい異所性蒙古斑もありますが、成人するころには気にならなくなる場合がほとんどなので、そのまま経過を見てよいでしょう。しかし、衣服では隠すことが難しい部分に異所性蒙古斑がある場合は、まわりの人が心配する声などを、子どもやママが気にしてしまうかもしれませんね。

子どもの性格にもよりますが、いろいろなことに敏感になる時期なので、ママは子どもの気持ちに寄りそいましょう。精神的に苦痛な場合は、治療の対象になることもあるので、病院に問い合わせてみてくださいね。
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