幼児期はのびのび育てよう!育て方のポイントや幼稚園の選び方を紹介
近年、子どものEQ(心の知能指数)の重要性がいわれています。成長するにともない、記憶力や計算処理能力などだけでなく、感情をコントロールする力や、人間関係を築くことが重要ですよね。それには子どもをのびのび育てることも必要です。そこで主体性や個性を伸ばす幼児期の育て方や幼稚園についてお伝えしていきます。
のびのび育てるってどういう意味?
子どもの意思を尊重し、個性を伸ばす
子どもが選ぶと、時間がかかったり、コーディネートがおかしかったり、同じ服ばかり着たがったりして、親はときには人目を気にしたり、忍耐を必要とすることがあります。服でさえこの調子なので、すべてにおいて子どもの意思を尊重する生活は、少し困難かもしれません。
また意思を尊重していくと、親は子どもの選択が無駄だと内心思ったり、案の定失敗したりすることもあり、もどかしい思いもしますよね。けれど、できるだけ子どもの意思を尊重することは、考える力を養います。
そして無駄や失敗を体験することが、子どもを強くし個性を伸ばしていくのです。
のびのび育てることは放任とは違う!
そこは親が規範を示し、規則正しい生活の大切さや、自由は他人のことも考えて行動できることが基礎になっていることを子どもに伝える必要があります。いつも自分の意見を尊重してくれるけれど、危険なことや迷惑行為など特定のことは厳しく注意されると子どもが思えるようにしましょう。また、のびのび育てるには、子どもを見守り、よく観察して、心の状態を把握した上で、失敗したら励まし、がんばっていたら褒めることが大切ですよね。
ルールの範囲内で自由に遊ばせよう
たとえば遊んだ後は片付けよう、ほかの子のおもちゃを取らない、棒を持って走らないなど大切なことはルール化し、適切にルールが守られているか親が見てあげることが必要です。そして守られていないときには、これからは守れるように子どもにしっかりと注意することが大切です。
けれど、洗濯が大変だから泥遊び禁止など、親の都合ばかりのルールを押し付けるのは子どもの体験を遮ってしまいます。子どもを主体としたルールを考えられるとよいですね。
のびのび子育てをするためのポイント
北欧の子育てを参考にしよう!
ただ禁止するのではなく、理由をきちんと説明し、一度でわからなければ何度も繰り返し教え、もし親を試すために反抗するときは、毅然とした態度で臨むこともあります。
また、子どもの短所をなくすよりも、長所を伸ばす考えなので褒めることが多くなります。そして子どもが好きなことを見つけるのを見守り、それを尊重し応援します。
ほかの子と比較せず、その子の個性を認める育て方なので豊かな感性や創造性が育つのです。またフィンランドの学力が高いのは、画一的ではない、子どもの成長や自主性に沿った教え方が、理由の一つとされています。
子どものペースに合わせよう
もしこれが大人同士なら、たとえば会社で、この人にこの仕事は無理そうだと思えば、いきなりやらせず順序立てて教えていくでしょうし、くだらない趣味だなと思ってもその人が喜んでいれば馬鹿にしたり否定したりしませんよね。
子どもには、親の期待や、人並みにできてほしいという横並び意識が入ってしまうことがありますが、親が必死で教え込んだことより、無駄に思える興味がその子を成長させることもあります。
子どもの興味ややる気の芽を伸ばそう
また親が期待する興味を持たない子も多いです。電車好きだと思ったら遮断器が好きな子、本好きにしたくても本の感触にしか興味を示さない子もいます。
けれど、子どもの自由な好奇心を満たす時間を多く作れば、興味の幅が広がってきます。とはいえ遮断器見学や本の感触ばかりに付き合うのも、親は飽きてしまいますよね。
そういうときは、遮断器のお絵かきをしたり、いろいろな感触を味わえる仕掛け絵本を楽しんだりしてみましょう。親子で楽しめる工夫をすると、子どもの興味が広がるきっかけになります。
こうして親と一緒に遊んだ体験が、子どものやる気を引き出します。
のびのび系幼稚園について知ろう!
お勉強系幼稚園との違いはなに?
一方、お勉強系幼稚園は一斉保育というやり方で、保育者が設定した遊びや勉強を集団で行います。子どもは集団行動で協調性が身に付き、小学校で必要な先生の話しを聞く練習や勉強の準備もできますよね。
とはいえ、のびのび系幼稚園でも朝の会や運動会などでは一斉保育の要素がありますし、ほとんどのお勉強系幼稚園では自由遊びの時間があります。けれど子どもの興味に保育者が合わせるのか、保育者の指導目標に子どもが取り組むのかが大きく違うといえます。