生まれたての赤ちゃんの特徴とは。お世話のコツや成長記録の残し方
生まれたての赤ちゃんは本当に小さくて、壊れてしまいそうですね。初めての赤ちゃんならパパもママも恐る恐る抱っこすることでしょう。そんな小さくてかわいい生まれたばかりの赤ちゃんには、どのような特徴があるのでしょうか。そこで、新生児のお世話のコツや成長記録の残し方などをご紹介します。
生まれたての赤ちゃんの体や発達について
新生児の赤ちゃんの体の特徴
赤ちゃんが寝ている姿でよく目にするのは、両腕を上げて脚が曲がったまま眠っている姿ではないでしょうか。これは特別なことではなく、赤ちゃんの自然な姿です。ここで赤ちゃんのM字になっている脚をまっすぐにしてはいけません。無理に伸ばすと股関節脱臼してしまいますよ。
また、大泉門と呼ばれる頭頂部の頭蓋骨は開いていますが、2歳前後で閉じます。お尻や足、背中にある蒙古斑は、5~6歳くらいで消えるでしょう。全体的には乾燥肌の傾向ですが、おでこや鼻の皮脂分泌は盛んです。そのため、清潔さや保湿が大切になりますよ。
視覚や聴覚などはどれくらい発達している?
赤ちゃんが認識しているとされるこの距離感は、抱っこしたり授乳したりするときの距離です。そのため、お世話をするパパやママのことはぼんやりでも見えているようですよ。
「胎教」という言葉を耳にしたことがあるママも多いですね。実は、赤ちゃんの聴覚は、ママのお腹の中にいるときから発達していきます。そのため、お腹の中にいたときから聞いていたママの声は、お腹の外に出てからも安心するものとなるそうですよ。
新生児期は反応しないので聞こえていないと思いがちですが、これは運動機能が追いついていないだけです。
生まれたての赤ちゃんに残る「原始反射」
「把握反射」とは、手足の指に触れたものをギュッと握ろうとする反応です。手は生後4カ月ごろまで、足は9カ月ごろに消えるといわれていますよ。
「モロー反射」は、大きな音や振動に反応しビクッと手足を広げる反応です。多くは生後4カ月、遅くても6カ月までには消失します。
また、母乳を飲むための哺乳反射の中には、唇などにものが触れたときに口を開いて顔を向ける「探索反射」、唇などに触れたものをくわえる「補足反射」、頬に触れたり口の中に入ってきたりしたものに無意識に吸いつく「吸てつ反射」がありますよ。
新生児との過ごし方とお世話のポイント
赤ちゃんとママの1日のスケジュール例
6:00 ママ起床、おむつ替えと授乳
6:30 朝食の支度
9:00 おむつ替えと授乳
9:30 掃除洗濯
12:00 おむつ替えと授乳
13:00 家事
15:00 おむつ替えと授乳
16:00 買い物
17:30 沐浴
18:00 おむつ替えと授乳
18:30 夕食の支度
21:00 おむつ替えと授乳、食事の後片づけ
0:00 おむつ替えと授乳、ママ就寝
3:00 おむつ替えと授乳
快適な室温と服装を心がけて
昔なら窓を開け扇風機をつければ夏を越せましたが、近年は気温が上昇し冷房がないと熱中症になることもありますね。昨今の夏は赤ちゃんにとって酷ですから、室温調節は大切ですよ。
逆に冬は、寒いだろうと着せ過ぎるママが多いようです。これは、夏とは違う意味で体温が上昇してしまうので気をつけましょう。
新生児に最適な室温は夏が26~28℃、冬が18~22℃といわれています。また、背中や手のひらに汗をかいていたら服を1枚減らしましょう。
体のケアとよくある肌トラブルについて
「脂漏性湿疹」は生後2週間~1カ月くらいに起こるものです。頭や顔(額や眉のあたりなど)に白いふけのようなものやブツブツができます。沐浴時に石鹸で優しく洗い、清潔を保ちましょう。
おむつかぶれは、おむつが触れる場所に炎症や湿疹ができ真っ赤になってしまうものです。症状が軽ければ清潔さを保った上で薬局の薬を塗ってもよいですが、できれば小児科などを受診した方が安心ですね。
乾燥肌には、ワセリンなどの保湿剤を使うとよいでしょう。