子どもがよく転ぶ場合の対策方法は?転倒の原因とケガを予防する方法
子どもが一歩二歩と歩けるようになるのは嬉しいですよね。しかし、それとともに転んでしまう心配も増え、子どもが走ると「転ばないように気をつけてね」と声をかけることも多くなってきます。子どもが転ぶのには原因があります。今回は、子どもの転倒を防ぐ方法や、転んでもケガをしにくい環境づくりを紹介します。
目次
- 子どもがよく転んでしまう原因は?
- 3歳ごろまでは頭と体のバランスが悪い
- ハイハイをせずに歩き出した子は転びやすい
- 合わない靴を履いていると転びやすくなる
- 子どもが転ぶ場合の予防策とは?
- ワンサイズ上ではなくぴったりの靴を選ぶ
- 安全な場所で思いっきり遊び足の力を鍛える
- 成長するにつれて安定して歩けるようになる
- 転倒の多い子ども!気をつけたいポイント
- 室内ではジョイントマットを使いケガ予防を
- 2歳を過ぎたら転落事故にも注意する
- 転倒が続く場合は病気が潜んでいる場合も
- 転びにくい身体作りに役立つ親子遊び
- バランス感覚がよくなる縄とび
- しっぽ取りゲーム楽しく体力アップ
- 転んだときの対応に役立つ手押し車
- まとめ
子どもがよく転んでしまう原因は?
3歳ごろまでは頭と体のバランスが悪い
体のバランスは、新生児のころは3~4頭身で、幼児期になるとだんだん5頭身になっていき、そして6歳ごろまでに約6頭身になります。
つまりこの期間は大人よりバランスが悪く、歩いたり走ったりし始めたころに転んでしまうのは仕方がないことです。3歳くらいまでは転んでしまうことが多いと考えましょう。
栄養不良や病気が原因による低身長の子どもの場合は、頭と体のバランスがさらに悪いことがありますが、成長とともにバランスがよくなっていきます。
ハイハイをせずに歩き出した子は転びやすい
この原因の一つに、赤ちゃん期のハイハイ不足が挙げられます。たくさんハイハイしないと両腕の筋肉が鍛えられず、とっさのときに手を前に出して体を支えることができません。
その背景には住居スペースの問題もあります。家がコンパクトになり、ハイハイする場所が減ってしまったのです。
狭い部屋だとハイハイを少ししただけで家具にぶつかります。そのため、十分にハイハイする前につかまり立ちを覚え、歩き出してしまうのです。
ハイハイ期には思いっ切り体を動かせるようにしましょう。
合わない靴を履いていると転びやすくなる
例えば、靴が大きいとつま先に隙間ができますよね。すると自分の歩く感覚より前に靴があるため、靴の先が地面に引っかかってつまずいて転んでしまうのです。
逆に靴が小さいと、指が曲がってしまって歩きづらくなり、やはり転びやすくなってしまいます。
特に子どもは走ることが多いため、足と靴が合わない影響が出やすく、転びやすくなるのです。
また、靴が合わないと、足の指が上に上がってしまう「浮き指」になることがあります。浮き指になると、冷え症や腰痛や肩こり、自律神経への影響が出てきます。ママもハイヒールやつま先の細い靴などでなることがありますよ。足の幅にも気を配りましょう。
子どもが転ぶ場合の予防策とは?
ワンサイズ上ではなくぴったりの靴を選ぶ
靴選びのときには、立った状態で五つのポイントをチェックしましょう。
・足の甲は靴にフィットしているか
・かかとはピッタリ合っているか
・靴底が曲がりやすくなっているか
・かかとの周りがしっかりしているか
・つま先に少し余裕があるか
買い替えどきによっては、若干サイズに余裕のある靴を選ぶこともありますよね。そんなときは、靴の中で足がずれないよう、マジックテープで留めるタイプの靴を選んで調整してくださいね。
安全な場所で思いっきり遊び足の力を鍛える
またつい心配になり、「そこに登ったら危ないよ」「危ないから走らないでね」など、危険を回避するために、子どもの運動に制限をかけてしまっていることがあります。
足の力を鍛えるためにも、天候に左右されない安全な場所で、思いっきり体を動かす機会を作ってみてはいかがでしょうか。
無料で遊ぶならば、子育て支援センターなどの公共施設やショッピングモールなどの子どもの遊べる広場がおすすめです。安全な場所でしたら、子どもを思いっきり遊ばせることもできるので、足の力を鍛えることができますよ。
成長するにつれて安定して歩けるようになる
ほとんどの場合は、体が成長していくことと、何度も転びながら身体のバランスのとり方を覚えることで、安定して歩けるようになります。
しかし下半身の発育不全や足の長さが違っているなど、骨盤や股関節の発育異常が原因の場合は心配になりますよね。こういった場合でも大抵は成長とともに落ち着くのですが、まれにそのまま残ってしまうこともあります。気になる場合は病院で相談してみるようにしましょう。