子どもと一緒に3月の絵本を楽しもう!年齢別に読んでほしい本を紹介
自分の家を見つけようといろいろな場所をたずねていく子うさぎは、先々でさまざまな動物に出会います。どの動物も春の訪れを体中で感じている様子で、春が来るのが待ち遠しくなってしまいますよ。
また、自分の家を見つけられず途方に暮れていた子うさぎが、最後にようやく家を見つけられるというストーリーも魅力です。ハラハラしたり、ホッとしたりできるため、飽きずに何度でも読めるのではないでしょうか。
外国の絵本のため、日本ではなじみのない動物も登場しますので、図鑑などを使って子どもと一緒に調べてみるのもよいですね。
うさぎのおうち | ほるぷ出版
はるのあかるいひざしのなか、こうさぎがじぶんのいえをさがしにでかけました。でも、うさぎのいえは、なかなかみつかりません……。絵本の黄金コンビ、M・W・ブラウンと、G・ウィリアムズの名作絵本。
親子で楽しみたい3月の絵本【4〜6歳】
みんなでわくわく「もりのひなまつり」
おひなさまが森で動物たちと楽しく過ごして終わるのではなく、帰り道に雪が降ったり、帰り着いたときに汚れていることに気づいて大慌てになったりします。起承転結がしっかりしたストーリーに、子どもはもちろんママもわくわくするのではないでしょうか。
また、作中に登場するおひなさまは、実在するおひなさまを観察して描かれています。読んだ後は「もしかして、うちのおひなさまも…」というドキドキを味わえるかもしれません。
少し長めのお話ですが、メリハリがあり、男の子も女の子も楽しむことができますよ。
もりのひなまつり|福音館書店
森の近くの家の蔵に住んでいるねずみばあさんのところに、のねずみたちから「森のひなまつりをしたいので、おひなさまを森に連れてきて下さい」という手紙が届きました。そこで、ねずみばあさんはおひなさまといっしょに森に出かけました。森でおひなさまたちは、動物たちと歌ったり、踊ったり楽しく過ごしました。ところが、帰り道で、雪が降り始め、蔵に戻ったおひなさまたちは、すっかり汚れてしまっていました。さあ、大変!
歌と一緒に「一ねんせいになったら」
保育園や幼稚園でも歌うおなじみの歌詞に、生き生きとした子どもたちの絵がついており、学校生活の楽しいイメージを持つことができます。なかでも、100人の子どもたちが食べたり笑ったりしている絵は迫力がありますよ。
男の子や女の子、体が大きい子、眼鏡をかけた子など、いろいろな子が描かれていますので、お友だちや自分に似た子を探してもよいですね。
親子で一緒に歌いながらページをめくれば、通い慣れた保育園や幼稚園から離れ、小学校に入学することに感じている不安を軽くすることができるかもしれません。
一ねんせいに なったら|創作絵本(国内)|本を探す|ポプラ社
まど・みちお作詞による、みんなの大好きな童謡が絵本になりました。1番から3番の歌詞に絵をつけた歌絵本です。読んで歌って、元気が出る絵本です。
植物も学べる「じっちょりんのあるくみち」
触角が生えた頭に黒くて細い手足が特徴の小さな生き物「じっちょりん」は、ときには人の目を避けるように隠れながら、コンクリートの道や壁の隙間に種をまいて歩きます。
また、背景に描かれた花々には、「かたばみ」「へびいちご」など、名前が書かれているのも特徴です。お話を楽しみながら植物を学ぶことができますね。
晴れた日には絵本を持って、雑草探しの散歩に出かけてみましょう。もしかすると、「じっちょりん」に出会えるかもしれませんよ。
じっちょりんのあるくみち:文溪堂
じっちょりんがうえたちいさなくさばなをみつけながらでかけませんか? ちいさないきものじっちょりんは、人間の気付かないところで、せっせと野の花の種を植えて歩きます。アスファルトの隙間や、電信柱の根本や…。雑草と呼ばれるような小さなきれいな花たちを愛でる気持ちが芽生えるあたたかな絵本です。
まとめ
また、おひなさまや野の花、ヒラヒラと飛ぶちょうちょうなど、身近な存在を「特別」な存在に変える力も持っています。絵本を読んだあとは、いつものお散歩が小さな冒険に変わっているかもしれません。
3月をテーマにした絵本で、子どもの想像力をたくさん膨らませてあげてくださいね。