子どもと一緒に3月の絵本を楽しもう!年齢別に読んでほしい本を紹介
春の陽気を感じられる日が増える3月は、4月からはじまる新生活への不安と期待でいっぱいのシーズンです。絵本のなかには、ひな祭りや4月の入園・入学をテーマにした作品や、3月にぴったりの「春」をテーマにした作品がたくさんあります。今回は3月に子どもと一緒に読んでほしい絵本を、年齢別に紹介します。
親子で楽しみたい3月の絵本【0〜1歳】
しかけ絵本「みんなでおひなさま!」
風で飛ばされて壊れてしまった作りかけのおひなさまを、「くー」のアイデアで完成させる部分がしかけになっています。段々になっているページをめくれば、素敵なおひなさまが登場しますよ。
ひな祭りは女の子のお祭りですが、この絵本は女の子だけではなく男の子も楽しめる内容になっています。
かわいい絵と動きがあるしかけ絵本は、まだ「お話」を楽しむことができない赤ちゃんへの読み聞かせにぴったりです。「絵本=楽しい」というイメージ作りになるため、絵本が苦手な赤ちゃんにもおすすめですよ。
春を感じる「ちょうちょう ひらひら」
動物たちにちょうちょうが止まると、思わず「うふふ」「えへへ」と笑ってしまうというお話は、シンプルだけど優しさにあふれています。動物たちの笑顔は幸せいっぱいで、赤ちゃんはもちろんママの気持ちも癒してくれそうですね。
「ちょうちょうはどこにいくかな?」「黄色いちょうちょうがとまったよ。嬉しいね」など、声をかけながら読み聞かせたり、ママの手をちょうちょうに見立てて「とまったよ」と遊んでもよいですね。
ちょうちょうが飛ぶ季節になったら、日向ぼっこをしながら読んでみたい一冊です。
ちょうちょう ひらひら|こぐま社
ちょうちょうひらひら、うさちゃんにとまった。うさちゃんがうふふ。シカさんにとまって、シカさんがえへへ。次は誰にとまるのかな?軽やかに飛ぶちょうちょうのように子どもの心を明るく楽しくしてくれる絵本。
カラフルでかわいい「ぽかぽか」
太陽から花、花から虫と繋がっていく「おはよう!」と笑顔の連鎖は、待ちに待った春の訪れを喜ぶ気持ちにあふれています。なにか楽しいことが始まりそうなわくわく感が、赤ちゃんにも伝わるのではないでしょうか。
「はるですよー!おきてくださーい!」「おはよう!」という言葉のくり返しや、キラキラ光るカバーデザインに、赤ちゃんもにっこり笑顔になりそうです。
絵本を読んだ後は、花のつぼみや木の芽に「はるですよー!おきてくださーい!」と親子で一緒に声をかけてみましょう。きっと、「ぽかぽか」した気分になれますよ。
親子で楽しみたい3月の絵本【2〜3歳】
ほのぼのする「ぼくやってみるよ」
恥ずかしがり屋の「もんちくん」は、「みみこちゃん」に「すきだから!」といわれて真っ赤になり、思わず逃げ出してしまいます。
逃げ出した「もんちくん」が引き起こすハプニングにハラハラできるストーリー展開は、お話を楽しむことができる2~3歳の子どもが楽しめる内容となっています。
また、「嬉しいけれど恥ずかしい」「素直になりたいけれど意地を張ってしまう」という、複雑な気持ちをかわいらしく表現した、いもとようこさんの絵に思わずほのぼのしてしまう一冊です。
ぼくやってみるよ (くりのきえんのおともだち (4)) :寺村輝夫/いもとようこ - あかね書房
ぼくやってみるよ 寺村輝夫/いもとようこ おひなさまの役にえらばれたあかいもんちは、はずかしがって、くりのきにのぼってしまいました。ところが……。
入園前に「みんながおしえてくれました」
この作品では、主人公の女の子が犬や猫、アリなどの生き物から学んだことを一つ一つ教えてくれます。歩き方、飛び越え方、花の香りや味など、子ども視点の「おしえてくれました」がとてもユニークです。
前向きな気持ちでいることの大切さや、出会いがあるからこそ学ぶことができるということが、テンポのよい言葉でつづられていますよ。
保育園や幼稚園の集団生活に不安を感じている子どもに、人との出会いや友だちを作ることの楽しさを伝えるのにおすすめです。
みんながおしえてくれました - 絵本 | 絵本館
前向きな気持ちでいると、こんなにたのしく学べるんですね。 おしえてもらう楽しさを一番よく知っているのは、自由な発想にあふれたこども自身ということでしょう。