一人っ子の子どもは増えている!育児中の悩みと特徴に合わせた対処法
最近増えているといわれる一人っ子は、たっぷりと愛情を注いで育てられてよいという声がある反面、一緒に遊んだり喧嘩したりする兄弟がいないため、わがままにならないかと心配する人もいます。ここでは一人っ子が増えている理由や兄弟がいる子との違い、一人っ子ならではの育児の悩みと対処法についてご紹介します。
「一人っ子」が増えている理由とメリット
少子化や晩婚化により増える「一人っ子」
特に都市部では一人っ子が増加傾向です。理由としては男女ともに仕事で活躍する場があり晩婚化が進んでいること、核家族が多く子どもの世話をする人が少ないこと、子育てにかかる経済的負担が大きいことなどがあげられます。
昔は大家族が多くおじいちゃんおばあちゃんが子どもを見たり、地域のみんなで子どもを育てる風潮があったりしました。国立大の授業料も今の半分以下だったケースがほとんどです。現代は昔よりも子育てしにくい環境だといえますよね。
「ひとり」の子どもに集中して育てられる
けれども一人っ子の場合は、その子だけに集中して子育てができます。子どもを丁寧に見られますし、やりたい習いごとも心おきなくできる場合も多いでしょう。
喧嘩も大切な体験ですが、兄弟喧嘩のたびにママが仲裁に入ったり叱ったりするのは大変ですよね。仲裁のしかたで子どもが不満を持てば、お姉ちゃんが「妹ばかり可愛がる」などと訴える場合もあり、ママは兄弟に平等に接する気配りが必要です。
一人っ子はその子だけに集中して愛情を注げるというメリットがありますよね。
子育てにゆとりがある生活がおくれる
幼稚園や保育園、小学校の役員も一人っ子ならば一人分です。子どもが多いと下の子たちがある程度大きくなるまでは仕事が制限される場合も多いですが、一人っ子ならば働きに出やすいですよね。
一人あたり10,000,000円以上ともいわれる教育費が一人分しかかからないというのも大きいでしょう。一人っ子のママの中には、できれば老後の人生設計まで見通しを立て、経済的にも気持ち的にも焦らずじっくりと子どもに向き合いたいと考える人もいますよ。
「一人っ子」と兄弟がいる子との違い
マイペースでおおらかな性格
そのような満たされた環境で過ごした一人っ子は、競争心少ない場合が多いです。ほかの子と争ってまで自分を押し通そうとする気持ちが少ないので、すぐにおもちゃを譲ったり、ほかに遊びたいものがあってもお友達の遊びたいものにつき合ったりするケースもあります。
マイペースな子も多いです。お友達同士の関係を見て臨機応変に対応するのは難しいかもしれませんが、どの子にも同じように接したり落ち着いて最後までやり遂げることができたりしますよ。
おっとりと育ったおおらかさで人に愛されやすいのも特徴です。
他人と打ち解けるのに時間がかかる
するといつのも調子で自分を分かってくれない、パパママ以外の人たちと打ち解けるのに時間がかかる場合があります。最初はママの後ろに隠れて様子を伺い、慣れてくるとだんだんとお話できる子もいますよね。
中には大人と接するのは得意な一人っ子もいます。ふだん大人であるパパママといろいろなことを話しているので、大人との関係は慣れているのです。
お友達のママやご近所の人とは楽しく話せても、同世代の子どもと話すのが苦手という子もいますよ。
頼らないでひとりでやる傾向が強い
ママをお手本にできるいっても、大人目線のママよりも子どもの目線に立てる兄弟のお手本のほうがより身近な場合もあります。お手本のサンプルが少ない一人っ子は、自然と独自の方法で問題を解決するケースが多くなります。
中国の西南大学で一人っ子と兄弟がいる学生の比較調査をしたところ、一人っ子は既成概念に捉われない自由な発想で問題を解決する能力が高かったそうです。また、他人に頼らずひとりでやる傾向がありました。
一人っ子は子どものころからひとりで問題に取り組む習性がついているのかもしませんね。
「一人っ子」育児の悩みと対処法
お友達との関係づくりが心配
一人っ子がほかの子に興味を持ち始めたら積極的に児童館や公園など、同じような年齢の子が集まる場所に行って遊んでみましょう。最初はおもちゃを取り合ったり喧嘩になったり、茫然と立っているだけだったりする場合もありますが、それも人間関係を学ぶ第一歩です。
保育園や幼稚園はママなしで同年齢の子と過ごせるため、お友達関係を学ぶのによい環境ですね。そこでお友達ができると、兄弟のように心を開いて遊べる場合も多いですよ。