誰でも挑戦できるソフロロジー!意味や基本を知って練習しよう
妊娠中のママにとって出産は、赤ちゃんに会える喜びにワクワクする一方で不安もありますよね。初めてのお産なら「陣痛の痛みに耐えられるか心配」というママもいるかもしれません。そこで今回はリラックスしてお産に臨めるように、ソフロロジー式分娩法を紹介します。意味や方法を知って妊娠中から練習してみましょう。
「ソフロロジー」の意味と出産との関係とは
リラックスと調和を得る方法を学ぶ学問
もとはスペインの精神科医によって提唱された「精神の安定と調和を得るための学問」をいいます。その後フランスの博士によって、ソフロロジーの考えを組み込んだ分娩方法が誕生します。するとラマーズ法を超える分娩として、ヨーロッパ全土に浸透したのです。
1987年に日本にも導入され、研究と改良を重ねて日本独自のソフロロジー式分娩法が確立しました。そして約30年たった今、日本全土に広がりを見せているのです。
薬や医療に頼らないナチュラルな分娩法
ソフロロジーの考えを取り込んだ「ソフロロジー式分娩法」は、ママが前向きにリラックスした状態でお産に向き合う方法です。
妊娠中から具体的に出産のイメージトレーニングをする点が特徴的で、これによって陣痛や分娩の不安や恐怖を払拭していきます。また禅やヨガに似たリラックス方法も習得するので、心も体も落ち着いた状態でお産に臨めるのです。ソフロロジー式分娩法は陣痛や分娩の痛みが緩和されるので、薬や医療に頼らないナチュラルなお産を実現してくれます。
ソフロロジー式出産をするメリットを知ろう
たとえば、
・陣痛や分娩時の痛みが軽減できる
・陣痛などの不安がなくなり、お産が待ち遠しくなる
・イメージトレーニングにより母性の確立が促され、赤ちゃんとの絆もできる
・会陰の伸びがよくなり、会陰切開が不要になることもある
・体力の消耗が抑えられ、産後の回復が早まる
・分娩時も赤ちゃんに十分な酸素がいきわたる
などがあります。
また、お産の進みがよいと赤ちゃんの体力の消耗も抑えられます。すると母乳やミルクがよく飲めて、しっかりと寝てくれるというメリットもありますよ。ソフロロジー式出産は、ママと赤ちゃん両方にとってよい分娩方法といえるでしょう。
妊娠中に練習したいソフロロジー式の基本
CDを聴きながら行うイメージトレーニング
イメージする内容は、
・妊娠がわかってパパとママで喜んだ日のこと
・お腹の赤ちゃんが元気に育って生まれてくる様子
・誕生後の赤ちゃんとの楽しい生活
などです。
ママが温かい気持ちに包まれるような事柄を想像してみてください。リラックスして、赤ちゃんの誕生が待ち遠しくなるイメージを見つけてみましょう。
イメージトレーニングによって自分自身で気持ちをコントロールできるようになると、ソフロロジーのいう「陣痛を苦痛とは考えずに、赤ちゃんに会うための大切な力と捉える」ことができやすくなりますよ。
ゆっくりと息を吐くことに集中する呼吸法
いずれも鼻から息を吸い、口からゆっくりと長く息を吐き出す腹式呼吸を行います。たくさんの酸素を吸うためには、深く息を吐き切ることがポイントです。ゆっくりと長く息を吐くことに集中してみましょう。
この呼吸法は、痛みがあるときやいきむときも止めずに行います。そうすることで、陣痛や分娩時に無駄な力が入らずリラックスできるようになるのです。また赤ちゃんに十分な酸素を届けることもできます。リラックスを意識して、ゆったりとした気持ちで行ってみましょう。
ヨガを取り入れた簡単なエクササイズ
お腹の赤ちゃんと自分の体に集中することで、お産に向けての心の準備を整えることができます。妊娠中に体がリラックスするエクササイズを覚えておくと、陣痛がきたときもそのポーズを取ることで自然とリラックスしやすくなるのです。体がリラックスすると産道や子宮口も柔らかくなり、お産の進みもよくなりますよ。
ヨガのポーズはあぐらの姿勢や猫の姿勢など、無理なくできるものばかりです。そのためヨガ初心者でも挑戦しやすいですよ。
ソフロロジー式を練習する方法とタイミング
病院で開催されるソフロロジー教室に参加
教室ではソフロロジーの考え方から、イメージトレーニング、呼吸法、エクササイズなどを丁寧に教えてもらうことができます。専門の知識をもった助産師さんなどから指導が受けられるので、お産に関する不安なども相談できて安心ですね。
日本ソフロロジー法研究会のホームページでは、近くの正規認定産婦人科を探すことができます。教室参加は、当該病院で妊婦健診を受診中でなくても受け入れ可能なところもありますよ。一度電話などで確認してみましょう。