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新生児と涙との関係は?涙の役目や涙や目やにが多いときの注意点とは

新生児と涙との関係は?涙の役目や涙や目やにが多いときの注意点とは

新生児のときに泣いているのに涙が出ていないと驚いた人もいるかもしれません。「涙を流さず泣くなんてどこか悪いのかも」と心配になるママもいるでしょう。しかし、新生児が涙を流さないのは理由があるのです。そこで、涙の役目や涙を流さずに泣く理由、涙が多いときに気をつけたいことなどをご紹介します。

人の目から涙が流れる理由としくみ

目の機能を守る「保護」の涙

目の表面(角膜)を覆う涙は、油層、水層、ムチン層の3層構造になっていて、目の機能を保護するという大切な役割を担っています。涙は涙腺から分泌され、まばたきによって薄い膜となり目の表面を一定の厚みで覆って潤します。

涙で覆うことによって目の表面の乾燥を防ぐとともに、外的刺激からも目を守っているのですね。また、酸素や栄養など目の細胞を健やかに維持するために欠かせないものも、涙によって供給されています。

酸素や栄養は血液で運ばれますが、目の表面には血管がないため、代わりに涙が酸素や栄養を運ぶのです。さらに、目の表面を涙が潤して滑らかに保つことで、光が正しく屈折します。そのため物を鮮明に見ることが可能になります。

目の異物を洗い流す「反射」の涙

涙には殺菌作用のあるリゾチームという物質が含まれていて、微生物の侵入や感染を防ぐ働きがあります。目になにかが入ると、たとえば微細なゴミや花粉でも涙が出ますよね。

これは角膜にある知覚神経が刺激を感知することで、瞬間的に反射性の涙が分泌されて異物を洗い流して目をガードするためです。目を守るために欠かせない反射作用なのです。

また、目も日々新陳代謝を繰り返しています。そのため老廃物が出てくるので、そういった老廃物もゴミなどと一緒に、涙によって洗い流されていきます。

もしも涙がなければ、ゴミや花粉などが目の表面に付着したままたまってゆき、目を傷つけてしまうかもしれません。涙の働きは目を守るためにも重要なのですね。

心を映し出す「感情」の涙

嬉しいときや悔しいときなど感情が高ぶった際に、脳からの信号を受けて涙腺から涙があふれ出ます。これは、情動性の涙、つまり「感情」の涙です。感情の変化によって、どうして涙が出るのでしょうか?

感情の高ぶりによって溜まったストレス物質は、脳の前頭前野が働くことで副交感神経を活発に働かせ大量に分泌した涙で洗い流されているといわれています。涙とともに体にとって余計なストレス物質を体内から排出しているのですね。

ちなみに、怒りや悔しさの感情の場合、人は交感神経の働きが優位になるため、涙はしょっぱくなるそうです。一方、喜びや悲しみの感情の場合は副交感神経が優位になるので、涙は甘くなるといわれています。感情で涙の味が変わるとはおもしろいですね。

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新生児が泣いても涙が流れない理由

新生児は涙をつくる機能が発達していない

生まれて間もない新生児期の赤ちゃんは、泣き声はあげるのに涙が出ないということがよくあります。これはもちろん嘘泣きなどではないですし、病気などでもないので必要以上に心配しなくても大丈夫ですよ。

新生児期の赤ちゃんは、消化機能や体温調節機能などを始めとした、体のあらゆる機能が未熟です。涙腺の働きも充分に発達していないため、目の潤いを保つ程度の必要最小限の涙しか分泌できないのです。

外にあふれるほどの量の涙を作り出すことができないため、新生児は涙を流しながら泣くということができません。むしろ、新生児期から涙があふれて目が潤んでいるような場合には、病気の可能性があります。病気についてくわしくは後述しますね。

新生児の脳の機能がまだ未熟なため

新生児には脳の発達もまだ十分ではなく、感情の情報を伝える神経系が未熟な状態です。そのため、「悲しい」「悔しい」といった複雑な感情はまだなく、「快・不快」の感覚があるだけとされています。

つまり、精神的な興奮や情緒的な感情によって涙を流すということがないのです。新生児期に笑顔を見せることはあるので、「嬉しい」「楽しい」といった感情があるように見えますが、これも感情で笑っているのではなくて「新生児微笑」と呼ばれる生理現象の一つです。

感情は脳にある扁桃体で形成されます。自分の身に起きた状況を「快・不快」「好き・嫌い」で判断し、扁桃体で形成された感情によって交感神経や副交感神経が働き、涙腺を刺激して涙を分泌するのです。

泣くのは新生児のコミュニケーションツール

先ほど、新生児期には複雑な感情はないと説明しましたが、涙腺が発達してくる生後生後3~4カ月以降には少しずつ「怒り」や「喜び」などの感情が芽生えはじめます。これにともなって、感情による涙を流すようになります。

自分に嫌なことがあったときや不快に感じることがあった場合に、大人は言葉で気持ちを表現することができますが、赤ちゃんは言葉を発せられないので泣くことで表現するのです。

特に、「快・不快」の感覚しかない新生児にとって「泣く」ということは、感情を表現するというよりも甘えたい気持ちや空腹などの欲求を伝えるための手段であるといえます。新生児期の赤ちゃんは、自分の訴えをママに伝えるコミュニケーションツールとして泣くのですね。

新生児が涙を流しはじめる時期の目安

目が発達すると涙が流れるようになる

涙を分泌する涙腺は生後3~4カ月頃に発達してきます。そのため、それまでは目の表面を潤す程度の量しか分泌できなかった涙が、目からあふれるくらい流れるようになり、涙を流しながら泣く姿も見られるようになってきます。

ですが、涙腺の発達には個人差があります。発達が早い赤ちゃんでは、生後3カ月よりも前に涙を流すようになる場合もありますし、逆に発達がゆっくりな赤ちゃんでは、生後6カ月くらいになっても涙を流さないということも珍しくないのです。

ちなみに、涙はまばたきによっても分泌されますが、生後数カ月の赤ちゃんはほとんどまばたきをしません。成長とともに段階的に回数が増え、大人になると1分間に15~20回程度のまだたきをするようになります。

感情が現れだすと涙も流れる

前述のとおり、新生児期には複雑な感情はありませんが、成長とともに感情は現れてきます。

【3~6カ月頃】
「 快・不快」だけでなく、不快な感覚から怒りや恐怖などの感情を持つようになります。

【6カ月~1歳頃】
悲しみ、喜びの感情を持つようになり、事物への愛情や満足感、疲労といった感情も生まれます。

このように、情緒が発達し感情が現れ始めるということは、感情を形成する脳の扁桃体が発達してきているということです。こうして形成された感情が、交感神経や副交感神経を働かせて、涙腺を刺激することで涙が流れるようになります。

赤ちゃんが感情の起伏によって涙を流すようになるには、目と脳の両方の発達が必要なのですね。

涙が流れると鼻水も出るように

赤ちゃんが涙を流し始めると、同時に鼻水も出るようになります。これは大人も同様ですが、感動的な映画を見たときなどに大泣きすると、なぜか涙と一緒に鼻水もどんどん流れてきますよね。

この鼻水は、風邪をひいたときのように粘りのあるようなものではなく、サラサラとして無色透明です。実は泣いたときに流れる鼻水の正体は「涙」なのですよ。

目と鼻は鼻涙管(びるいかん)という部分でつながっていて、普段から、分泌された余分な涙は鼻涙管をとおり鼻の奥の方へ流れていきます。

そのため、たくさんの涙を流すとそれが目からこぼれるだけでなく、鼻涙管をとおって鼻の方にも流れるのです。そうして流れた涙が、鼻水となって出てくるというわけです。
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