子どものベランダ転落防止は親の務め。後悔しない対策をしておこう!
小さな子どもは、日に日に活発になっていきます。するとそれにともない、ちょっと目を離したすきに、思わぬ事故につながる可能性も高くなります。ベランダの転落事故もその一つです。今回は、子どものベランダ転落事故を防止するための対策についてみていきたいと思います。
転落事故に多い共通事項を知っておこう
活発になる3~4歳がもっとも多い
転落事故は、動きが活発になる3~4歳ごろがもっとも多くなります。好奇心が強く、興味のあるところへは一直線です。
周囲の安全確認をすることはまだ難しい年齢ですので、油断は禁物です。「我が子は大丈夫」こんな思いを抱いているパパやママもいるかもしれませんが、子どもの動きはいつでも予測不可能だということを常に頭にいれておかなくてはいけません。
転落事故は、軽いけがでは済まされません。細心の注意を払うように心がけたいですね。
ベランダに足場になるものがあった
プランターやバケツは、ひっくり返せば立派な踏み台になってしまいます。車や三輪車も椅子の部分に立ち上がれば手すりから顔を出すことだってできてしまうかもしれません。
手すりから顔を出すと、もっと景色が見やすいようによじ登ろうとします。年齢によっては腕の力もしっかりついてくるので、勢いをつけて登ってしまうかもしれませんね。
足場を使えば景色が見られるとわかると、繰り返し行ってしまう恐れもありますので、常に注意する必要があります。
大人が外出や違うことをしていて目を離した
また、自宅という空間はもっとも安心できる場所であり、気が緩んでしまう場所です。まさか子どもがベランダから転落するなんてと思うものです。
転落事故が起こるタイミングとして、パパやママが短時間の外出をしていたり、何か違うことをしていていたりして子どもから目を離した瞬間に起こりやすいです。ゴミ出しや料理中など、本当に短時間目を離しただけでも転落事故が起きてしまいます。
パパやママのどちらかが子どものそばにいる、目を離さないなど徹底することが大切です。
転落の危険は自宅以外にもある!
自宅以外のベランダにも危険がある
ママが内心「このベランダは危ないなあ」と思っても、自宅ではないのでどうしようもありません。ママがおしゃべりに夢中になっていると子どもから目を離してしまいがちですが、子どもがベランダに近づかないよう常に子どもの動きに気を配っておきたいですね。
実家であれば、祖父母にお願いして対策を立ててもらうのもよいかもしれません。商業施設の屋上駐車場や遊技場でもベランダと同じような危険が潜んでいるので注意しましょう。
マンションの階段でも気をつける
しかしこういった共有部分では、子どものために対策を立てるのが難しいですよね。柵の幅が広く子どもがすり抜けられそうな場合は、子どもに「一人で柵には近づかないでね」と約束をするのも大切です。ママが家事をしている間に子どもが勝手に部屋から出ないように、玄関の扉の鍵を閉めたりチェーンをかけておいたりするのも有効です。
子どもが幼いうちは、たとえママやパパがゴミ捨てに降りる間でも子どもを部屋にひとりきりにしないといったルールを家庭内で決めておくのも重要ですね。
出窓からの転落にも要注意
実際、過去に1歳の男の子がマンション6階の出窓から転落し亡くなったという悲しい事故も起きています。
この事故ではベッドから出窓までの高さが40cmほどしかなく、子どもがよじ登って転落したようです。ママは子どもと昼寝をしていて、先に起きた子どもが一人で遊んでいて事故が起きたとされています。
出窓の手前に転落防止用の柵をつけてみるのも一案ですよ。柵をつけるとインテリアの邪魔になるかもしれませんが、子どもが小さい間だけだと割り切って、子どもの安全を優先にするようにしたいですね。
転落事故を予防するための対策
普段からベランダに子どもを出さない
ここで子どもも一緒にベランダに出る習慣があると、ベランダは自由に行き来してもよい場所と捉えてしまいます。普段からベランダで遊ばせていると緊張感はさらに少なくなります。
洗濯ものを干すときも室内で待ってもらったり、室内である程度準備をしてからベランダに移動したりするようにするとよいですね。ベランダは危険な場所だということを何度も教えておくと、危ないから近寄ってはいけないんだなと理解してくれるはずです。
勝手にベランダに出る習慣がつかないようにしてくださいね。